胸郭出口症侯群を自分でテスト→治療(リハビリ)して症状を解消!!
「胸郭出口症侯群を自分で検査することってできない?」
「なで肩やいかり肩との関係あるみたいだけど、実際どう対処したらいい?」
胸郭出口症候群と言われて、自分で確認しようと調べたら、誰かにしてもらうもので自分ひとりじゃできないものばかりで困ったします。
結局病院や治療院に行って診てもらわないといけないなら調べた意味があまりありません。
基本的には検査は検査の先生がいてしてもらうものなので、自分ひとりですることは想定されていませんがやろうと思えば自分でチェックすることは可能です。
その実際の方法を紹介して詳しくご自分の状態をわかっていただいてから、その原因と言われている
- なで肩
- いかり肩
に対するリハビリについてご紹介していきます。
これらを知る前に『胸郭出口症侯群』の病態がどんなもの?どんな症状が出るの?と思われた方は、こちらからお読みください。
「胸郭出口症侯群の症状は肩こり・しびれ!なで肩・いかり肩が原因!」
ひとりでできる胸郭出口症侯群の検査法
『胸郭出口症侯群』を正確に診断するには、病院にいく必要があります。
ただ、
「病院行く時間がすぐにはとれない~」
「病院にいく前に胸郭出口症候群の可能性が高いか知っておきたい」
という方もいらっしゃると思います。
ここでは、そういう方に病院でされる『胸郭出口症侯群』を調べる徒手検査法をご紹介します。
検査法はたくさんありますが、
『病院に行かずにある程度の状態を自分で確認できる方法』
を選んで紹介します。
基本的にはひとりでしないものを、ひとり用にアレンジしていることをあらかじめご了承の上読み進めてください。
Roosテスト
まずは写真のように両腕を挙げます。
この状態のまま両手を
「グー!パー!グー!パー!」
と開いたり閉じたりゆっくり3分間続けます。
- 続けているうちに日ごろに感じている
- しびれなど症状が出てきたり
今ある痛みや腕のだるさなど症状がひどくなった
ときには『胸郭出口症侯群』の疑いがあり(陽性)と判断します。
実際、これは健康な人でもやってみると、
「腕がだるい~、手がしんどい~、もうやめたい~」
って気持ちになっちゃいます。
このようなただの「しんどい」「だるい」「やめたい」というのは、
陽性としてませんのでご注意ください!
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肩引き下げテスト(shoulder depression test)
本来は、検査をする人がいて、あなたの肩を
「グーッ」と押し下げる
検査なんですが、今回セルフチェックがテーマなので
まずは、
「わっせ!わっせ!」とカバンの中に重りになりそうなものをあれこれ詰め込んでからカバンをかけてくください。
その肩がカバンの重みで 「グイーッ!!」と押し下げられるようにします。
そこから首をバッグと反対側に傾けます。
バッグを提げた側の首・肩に痛みがあれば、
『胸郭出口症侯群』の疑いがあり(陽性)とします。
モーリーテスト(timed Morley test)
こちらの検査も本来は、検査をする人がいて、あなたの首の付け根を
「グイーッ」と押さえる
検査なんですが、今回セルフチェックがテーマなので・・・
こんな感じで、指で鎖骨の上にある窪み『斜角筋(しゃかくきん)三角部』と呼ばれる場所を強めにグイッと(2kg圧)押したまま1分間待ちます。
続けているうちに日ごろに感じている
- しびれなど症状が出てきたり
- 今ある痛みや腕のだるさなど症状がひどくなった
ときには『胸郭出口症侯群』の疑いがあり(陽性)と判断します。
肩こり・首こりがある人の多くはここを押すと、
「痛っ!!」
と言われる確率が非常に高い、デリケートな場所なのであまり乱暴に押さないようにしてください。
痛いだけでは陽性にはなりません。
能動的症状寛解試験
これは、今までの検査と違って、あるポーズをとったら症状が楽になるかどうかを診る検査です。
もちろん、痛かったりつらかったりするわけではありませんので、気軽にお試しください。
背筋を伸ばし両肩を前・上方に突き出して、 鎖骨の上の窪みが大きくなるように両腕を突き出します(写真を参照)
このポーズをとって、普段からある症状が
- 楽になったり
- なくなったり
したら、『胸郭出口症侯群』の疑いあり(陽性)です!
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胸郭出口症侯群のときにするリハビリって何するの?
『胸郭出口症侯群』に対するリハビリ(治療)は、
- 肩甲骨周り(胸郭出口周囲)の筋力を強化・ストレッチ
→代表的症状の肩こり・首こりを解消していく - 肩・首周り(胸郭出口周囲)の筋肉をマッサージや電気治療
→代表的症状の肩こり・首こりを解消・筋肉の緊張を低下させる - 日常生活指導
→日常生活で症状が出る動作をしない、不良姿勢を改善させる、同一姿勢での作業などを控える
こういった対処が行われます。いわゆる対症療法というものです。
ここで、セルフケアとしてできることで症状を根本から解消させるためには、
「不良姿勢を改善させる」必要があり、そのような代表的な姿勢に
- いかり肩
- なで肩
があります。
これらの状態をしっかり知って適切に対処していくことをおすすめします!!
いかり肩による胸郭出口症侯群
『いかり肩』とは、首から肩にかけてのラインがまっすぐ横になっています。
見た目では背筋がピシッと伸び、肩が開いているため姿勢がいいように見えますが、女性には
「肩幅が広くてがっちりしてるから服がかわいくない・・・」
というような意見もある肩の状態です。
このような『いかり肩』は、どのようにして起きるのでしょうか?
そして、どのように対処するのがよいのでしょうか?
こちらをご覧ください。
「いかり肩ってなで肩よりお得?姿勢・心理の特徴から矯正(ストレッチ)まで」
なで肩による胸郭出口症侯群
鎖骨は、肩に斜め向いてつながっているのが一般的です。
なで肩の方は、この鎖骨が真横に近くなってきます。
わかりやすい見た目では、首から肩にかけてのラインが肩にかけて下がっていく状態です。
「ショルダーバッグをかけるとすぐにズルズルとずり落ちてしまう・・・」
と、かばんがかけにくいらしい不便な肩の状態です。
このような『なで肩』は、どのようにして起きるのでしょうか?
そして、どのように対処するのがよいのでしょうか?
こちらをご覧ください!
「なで肩にはストレッチはNG?根本的な治し方を原因から探る!!」
「なで肩の体操や筋トレによる正しい治し方!肩こりも一緒に解消!」
おわりに
胸郭出口症候群と言われたけど、今回紹介したような検査なんかされなかったという方も多いかもしれません。
病院によっては、ここまできっちり診ることなくさっさと診断を済ませてしまう先生も多いことでしょう。
しかし、自分が
- 胸郭出口症候群っていうけど、本当にそうなの?
- どれくらい胸郭出口に負担をかけたら症状がでるのか
などより詳しく自分の状態を知るにはこのような検査は簡単にでもしておくことは必要です。
ただ、胸郭出口症候群だからと言っても治療は対症療法で自分でも対処可能なことも知っていただいて安心して向き合っていっていただければと思います。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
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