いかり肩の原因は背骨!自分で矯正や治療ですっきり解消!
『いかり肩』は女性から、
「肩幅が広くてがっちりしていて嫌っ!!」
とあまり評判がよくありません。
また、肩こりなどの原因になる疾患のひとつの『胸郭出口症侯群』と『いかり肩』は関係が強いとも言われています。
『胸郭出口症侯群』は、
- 肩こり・首こり・背中の痛み
- 腕の痺れ・痛み
などの症状が出てくる疾患です。もう少し知っておきたいと思われた方はこちらをお読みください。
「胸郭出口症侯群の症状は肩こり・しびれ!なで肩・いかり肩が原因!」
「胸郭出口症侯群を自分でテスト→治療(リハビリ)して症状を解消!!」
このような『いかり肩』は基本的には生まれついての骨格のバランスによって起こっています。
それをなんとかしたいと思われた場合、まずは『いかり肩』がどんな状態か、そのパターンを知っていただくことが大切になってきます。
そこに気づいていただければ、そこから改善する方法にスムースに移っていくことができます。
『いかり肩』の原因を突き止め、お悩みをしっかり解消するための方法をご紹介していきます。
いかり肩は肩の筋肉が過緊張している?
『いかり肩』は、『なで肩』に比べて少し肩がすくんだ状態に見えるのが大きな特徴です。
この状態になっている理由として
- 肩の筋肉
(僧帽筋上部・肩甲挙筋) - 背中の筋肉
(菱形筋)
筋肉の緊張が強くて、肩を開いてすくませるかたちになっているというものです。
緊張しているようにみえるのですが、本当にそこが緊張しているのかどうかははっきりしません。
それは、そこまで緊張してしまう理由が見当たらないからです。
身体は、上から降り注ぐ重力にいつもさらされていて、地面に向かって押しつぶされそうになっています。そのため、よっぽどの理由がなければ、重力の影響で肩は下に押し下げられていく
『猫背によるなで肩』
になっていくのが自然です。
それが、自然な流れに逆らうようにすくんでいるのであれば、それ相応の理由がないといけません。
理由なく重力に逆らってまで、肩がすくんでいるようにしていられる理由がわかれば、いかり肩を解消する道が見えてきます。
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それでも肩が下がらないでいられる理由は?
では、肩や背中の筋肉が過緊張している理由について考えていきます。
これだけ肩がしっかり張ってくる理由は、一般に言われているような筋肉の過緊張ではなくて、実は
『背骨』の状態によるバランス
と考える方が理に適っているとわかりました。
では、その背骨からのバランスを実際に体感しながら確認していきましょう!
まずは身体を完全に脱力している『猫背』の状態作ります。
そこから背中(肩甲骨の間あたり)が反るような形をとってみてください。
すると、
- 左右の肩甲骨がお互いに寄り合っていき、
- 内巻きだった肩が開いていき、
- 鎖骨は上がっていき、
- 自然に肩がいかってくる
ことを体感することができます。
肩は筋肉の力で重力に逆らっていられたわけではなくて
背骨の後ろから前への突き上げの連動で肩が自然にすくめ上げられてしまっているのです!
これで、『いかり肩』と背骨の関係を体感していただけたと思います。 スポンサーリンク
そうなると、解消するためには
背骨まわりからバランスを改善させていく
ことが必要なのも感じていただけたと思います。
いかり肩のバランスを改善させる体操とは
いかり肩に対するアプローチを紹介していきますが、一般的に紹介されているものとはやや内容が異なります。
一般的な『いかり肩』の解消方法を知っておきたいと思われた方はこちらをお読みください
「いかり肩ってなで肩よりお得?姿勢・心理の特徴から矯正(ストレッチ)」
それでは、『いかり肩』改善体操をご紹介していきたいと思います。
キャット&ドッグを応用して背中の丸みを作ろう
ヨガのポーズやエクササイズでも知られている『キャット アンド ドッグ』を使っていきます。
こっちが『猫(キャット)』で
こっちが『犬(ドッグ)』です。
基本的にはこの『猫』と『犬』の動きを交互に同じ回数繰り返していきますが、それは
『健康な人が運動不足体操的に行う一般的な方法』
です。
今回のような『いかり肩』というバランスの偏りを改善させたい場合には
『猫(キャット)』を集中して行っていくことが必要です!
方法は、四つ這いで身体全体を丸くしていくというのが一般的な方法ですが、ここでは追加のポイントをご紹介します。
- 四這いになります。
- 恥骨が顔の方を向くように、肛門が床の方に向くように骨盤を動かして(骨盤 後傾)腰を丸めていきます。
- お腹は下から上に向かって持ち上げられるように凹ませます。
- 胸の裏側の背中を天井に向かって引き上げ、背中を丸めます。
顔は臍(へそ)をみるようにして首から頭も丸めていくのが一般的ですが、今回はそのようにしません。
目線はまっすぐ床を見るようにして動かしません。
ドローイン+ペルビックカール
腹圧をしっかり高める練習をしていきます。
- 仰向けに寝て膝を三角に立てておきます。
- お腹を床に向かって凹ませます。
- 『キャット&ドッグ』体操で、行った骨盤の動き(恥骨が顔の方に向くように骨盤を後傾させる)をします。
- お腹が凹み、背骨が床にピチッとついていることを確認したらそのまま10秒保ちます。
目標回数 15回×2~3セット
ドローイン+トランクカール
『ドローイン+骨盤後傾』ができましたら、腹筋運動と同じような方法で上体を起こしていき、10秒保ちます。
ただし、
- お腹は膨らませない
- 身体を起こす高さは、肩甲骨が床から離れた時点まで(身体を起こし過ぎない)
「なぁんだ、身体をちょこっと起こすだけか」
と思われた方、実際やってみたらなかなかの難易度に驚かれると思いますよ。
目標回数 15回×2~3セット
体操をおこなううえでは、
をご確認ください。
おわりに
今回紹介させていただきました体操は、『いかり肩』をより根っこの原因から解消していくためのものです。
これらを実践していただいた上で、更に症状を解消するために役立つ体操をこちらで紹介しています。
是非、ご覧ください!!
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
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