スマホの使い過ぎで体のあちこちに起きる6つのスマホ病をまとめて紹介
「スマホ病って何?」
「スマホ病に対して、スマホの使用を控える以外にケアする方法はない?」
「スマホ病を予防・解消するための上手なスマホの使い方が知りたい」
という方、 今は街で歩いていても、電車に乗っていても、どこでもみんながスマホの画面をのぞき込んでいる姿がみられます。
これだけ普及しているスマホですが、使用する人の数はまだまだ増えているようです。
スマホは生活になくてはならないものになっているなと一人暮らしの後輩が言った
「家に帰ったらひとりだからスマホばっかりいじってますよ。スマホは友達ですから。」
という話からも実感することができました。
そこで、『スマホ病』という
『スマホを使い過ぎによって起きる身体の様々な症状や問題』
時折話題になっています。
一昔前の『パソコン病』と同じようなものです。新しく出てくるものにはこの『〇〇病』はつきものですが、スマホ病はパソコン病と重なるところもありながらも、常に使えることからその症状が出る方が多く、症状が強いようです。
『スマホ病』は、ひとつの病気や症状を表すものではなく、症状を起こす原因がスマホであればそれは『スマホ病』となります。
今回は、『スマホ病』と言われる症状や病気やその予防・解消方法をまとめて紹介します。
スマホ病って何がある?
『スマホ病』になる一番の原因は、スマホを使用している姿勢にあります。
スマホはパソコンと同じで、とにかくじっと同じ姿勢を続けることが1番の特徴であって1番の問題でもあります。独特なうつむき姿勢をずっと続けることが身体の部分に負担を与えます。
たまにならいいのですが、長期間に渡ると身体に様々な問題が生じます。
- 目の疲れ(眼精疲労)
長時間じっと画面を見つめることによって、 一晩寝ても翌朝に目がまだ痛い・・など - ストレートネックによる肩こり
スマホを使っている姿勢はストレートネックを作り、そこから頭痛や吐き気なども伴うような頑固な首こり・肩こりが起きます。 - 内巻き肩
画面をみる下向きの視線につられて起きる『猫背』が原因で起こって、肩こり・背中のこりなどを引き起こします。 - テニス肘(上腕骨外側上顆炎)
スマホを長時間、宙に浮かせているために肘の筋肉を酷使することで起きる肘の腱鞘炎 - 『ドケルバン病(de Quervain病)』
スマホを持ったまま画面をタッチしたりして親指の筋肉に負担をかけます。 その動作の繰り返しで親指の筋肉の腱鞘炎が起こります。 - 『テキストサム損傷(text thumb injury )』
スマホを手のひらで支えるときに小指にひっかけます。そのスマホの重みによって徐々に指が変形します。
主なものだけでもこれだけありますが順番にこれらについて紹介していきます。
スマホの画面を見過ぎで目が疲れる眼精疲労
簡単に言えば、目を使いすぎによる『目の疲れ』です。
特に『スマホ』は、ブルーライトの影響やパソコンやテレビより画面サイズが小さいところを見つめ続けるために『目にかかる負担』は大きくなります。
軽いものだったら一晩寝たら次の日はすっきりしますがひどくなってくると、寝て休めたはずなのに起きた時からすでに目に
- 目が重い
- 目がかすむ
- 目がチカチカする
- 目が痛い
などの『眼精疲労』による症状に悩まされます。
最近は、テレビCMで若い人に増えている 『スマホ老眼』 なるものが出てきていて心配だと言っています。
「スマホをずっと見た後に、遠くのものが見えにくくなる『スマホ老眼』」
なんて言ってます。
「へぇ~スマホ老眼なんてのがあるんだぁ~」
と惑わされて専用の眼鏡なんか買ってはいけません!
- 近くばかりみていて、近くは見える
- 遠くが見えにくくなる
これってよく考えたら
- 単なる『疲れ目』
- 近眼(近視)
のことですね。明らかに商業的造語なので、メーカーの罠に踊らされないようにご注意くださいませ。
うつむき姿勢でできるストレートネック性の肩首こり
もともと、首の骨は『C』字にカーブがありますがカーブが減って(なくなって)まっすぐになってしまっている状態を 『ストレートネック』 と呼びます。
スマホやパソコンの使い過ぎで起こる『ストレートネック』は、 根本原因としてスマホを使っているときの頭を前に突き出した不良姿勢(『頭部前方移動姿勢』)にあります。
『頭部前方移動姿勢』を改善していくことが『ストレートネック』の改善になります。
『スマホ病』のひとつである『ストレートネック』についてもっと詳しく知りたい、解消する方法を知りたいと思われた方はこちらをご覧ください!
「肩こり・首こりになりやすいストレートネックの原因を知って正しく解決」 スポンサーリンク
スマホを持つと更に猫背・内巻き肩が加速する
圧倒的に女性が気にする肩が内に巻いてきている(前に出ている)状態が起こってきます。
今までにもあったのに、スマホの使用でより内巻き肩が起こりやすく
- 見た目がかわいくない
- 『肩こり』が起きやすくなる
- 二の腕の贅肉がつきやすい
など、みなさんにとって嫌なことが起こってきます。
特にスマホの長時間の使用は男性より女性に多いので使用時の姿勢には注意が必要です。
『内巻き肩』の原因である『猫背』の解消についてもっと詳しく知りたいと思われた方はこちらをご覧ください!
「猫背は背筋を伸ばすと腰痛に!正しいストレッチ・筋トレで治す!」
肘の付着部炎の上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)
別名 『テニス肘』 と呼ばれる肘の外側の痛みです。
テニスを中心としたラケットスポーツでボールを打つとき、その衝撃が肘に伝わって筋肉を傷めるというものですが
「スマホは使いますけど、スポーツはしませんけど肘が痛い・・」
という方が多くいらっしゃいます。
最近の『テニス肘(上腕骨外側上顆炎)』はテニスをする人より実は『スマホ病』に代表されるスポーツでの負担じゃないことで肘が痛くなっている方に増えています。
スマホの重さなんてたかが知れていますが
『ちょっと持つくらいには軽い重さでも、長時間宙に浮いた状態で持ち続けることが負担になる』
ためです。ジワジワと負担がのしかかるわけです。
『スマホ病』のひとつである『テニス肘(上腕骨外側上顆炎)』をセルフケアする方法をもっと詳しく知りたい、と思われた方はこちらをご覧ください!
「肘の外側が痛い!なかなか治らないテニス肘の原因やセルフ診断・治療法は」
ドケルバン病(de Quervain病)
もうちょっとわかりやすい言い方をすれば 『腱鞘炎(けんしょうえん)』 です。
スマホを操作するとき、欧米人は両手を使って片手でスマホを持って、反対の手でタッチ操作をするそうですが日本人は器用なのか片手の手のひらにスマホを乗せ、親指でタッチする方が多いです。
この親指を伸ばしながら画面をタッチしている親指の筋肉って間違いなく無理しています。痛くないから自覚が薄いのですが確実に負担はかかっていっていますので使い過ぎによる問題が起きてもおかしくありません。
1番いいのは、その操作方法をやめることです!
それ以外に、『スマホ病』のひとつである『ドケルバン病』のケアなどについてもっと詳しく知りたい、解消する方法を知りたいと思われた方はこちらをご覧ください!
「手首の親指側が痛い!手の使い過ぎによる腱鞘炎『ドケルバン病』とは」 スポンサーリンク
テキストサム損傷(text thumb injury )
これは、ニュースなどで流れていて耳にしたことのある方もいらっしゃると思います。スマホを持つときには、小指の横側の上に乗せるようにしています。
スマホの重みを小指で支えています。
もちろん短時間ならそれは問題とするほどのことにはなりません。
しかし、それが長期間に及んで小指の横側を支えている靭帯が傷んで変形してしまうことを
『テキストサム損傷(text thumb injury )』
と呼んでいるそうです。
これは、『スマホ病』を1番有名にしたものです。
この前、個人的にも後輩から声をかけられて
「ちょっと、これ診てください!こっちの小指曲がってません?これが『スマホ病』ってやつですか?」
と言われました。
よくよく見てみると確かに左の小指が少し歪んでいるように見えます。
「実際みてみると、かなり歪み方は小さいものなんだな・・そりゃそうか、ぐにゃって変形してたらそれこそ大問題だな・・」
これのケアについては、その持ち方をやめること! それしかありません!
おわりに
『スマホ病』と呼ばれる症状でもさまざまなものがあります。
その原因は、大きくみて
- スマホの使い過ぎ
- スマホの使い方が悪い
です。
スマホの使用時間を少なくしたり、休憩をうまく挟んだりすることをコツコツすることが基本であり最善の対策です。
あとは、スマホを使うときの持ち方を変えたり、ダラダラした不良姿勢で使ったりすることを気をつけるのはもっと効果が効果があります。
背筋を伸ばして画面をのぞき込まないようにします。
これで、
- 眼精疲労
- ストレートネック
- 内巻き肩
- 猫背
は改善されます。
肘や手首が痛い場合には、机に肘をついて使うのも負担を減らすにはいいでしょう!
もちろん持ち方も両手で持ちましょう!
これらを気を付けるだけで相当身体が楽になることは間違いありません!各症状での詳しい対策は、それぞれに紹介していますのでそちらを参考にしていただければと思います。
まずは深呼吸して近づきすぎたご自分のスマホとの付き合い方を見直して、いい距離で付き合っていけるようにしていただければと思います。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
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