肘の外側が痛い!なかなか治らないテニス肘の原因やセルフ診断・治療法は

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肘外側アイキャッチ「荷物を持つときやタオルを絞る時に手首から肘が痛くなった」

「肘の外側が痛いのが治らなくて、病院に行ったらテニスしないのに『テニス肘』と言われた」

など肘の外側が痛くなった方の多くに、『テニス肘』は起こります。

これは、
テニスのバックハンドで
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傷めやすいことからついた一般的な名前で、正式には
『上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)』
と言います。

『使いすぎ(使い傷み)』などが原因と言われていますが、いったいどういう状態なのでしょうか?
順番に解説していきます。

 

上腕骨外側上顆炎か自分で確認してみよう

『テニス肘(上腕骨外側上顆炎)』は、

  • 上腕骨外側上顆という場所に
  • たくさんの筋肉(腕や指を伸ばす筋肉群)が集まっていて
  • その筋肉の付き目(付着部)に負担がかかることで炎症が起きる

という状態を言います。

上腕骨外側上顆とは

上腕骨外側上顆炎であるかどうかを見極めるために一番大切なことは、

『痛みのある場所=上腕骨外側上顆』
だということです。

そこに痛みがあればまずそうだと思っていただいてよいので場所を確認してみましょう。

場所を確認して触ってチェックしてみましょう

では、その場所の見つけ方を順番に紹介します。

  • 手の甲を上にこぶしを握りましょう!
    肘外側1
  • 肘の真ん中付近にある骨の丸みを確認します。
    肘外側2
    ここが、上腕骨外側上顆です。
    押してみて痛みがありますか?もしくは普段痛みを感じている場所と一致しますか?

テニス肘(上腕骨外側上顆炎)かを知るテスト法

次に、自分でテニス肘かを見極める検査をしてみましょう。
病院などでも同じようにされる検査ですが、簡単にできます。

病院とかでは、先生がしますが一人二役で自分みてみましょう!

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チェアテスト(Chair test)

椅子を上から鷲掴みするして持ち上げてみます。
もし重たかったら持ち挙げようと力を入れるだけでも構いません。肘外側チェアテスト

このときに肘に痛みが出ればテニス肘と考えてよいです。

重いものを持つのが不安・・という方は、少し重みのあるバッグやペットボトルなどで代用してください!

肘外側スピーカー

中指伸展テスト(Middle Finger Extension test)

中指を伸ばして反対の手で爪側から下に向かって押さえつけます。肘外側中指伸展テスト1

それに逆らって中指を上に向かって伸ばしたときに肘に痛みが出ればテニス肘です。(陽性)
肘外側中指伸展テスト2

「なぜ、中指なの?」って気になる方、

それは、『テニス肘(上腕骨外側上顆炎)』の原因になっている筋肉群の中でも特に『短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)』が一番関係していると言われているためです。肘外側テニス肘

その筋肉が中指の付け根に付いています。

そこで、中指にストレスをかけることで『テニス肘(上腕骨外側上顆炎)』であるかをよりはっきりさせることができると考えられているからなのです。

トムゼンテスト(Thomsen test)

軽くこぶしを握った状態で、反対の手を手の甲に添えます。
肘外側トムゼンテスト1

こぶしを返すように上にあげるのを、手の甲から下に押さえつけるとき、肘に痛みが出ればテニス肘です(陽性)
肘外側トムゼンテスト2

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テニス肘だったときの処置や治療は?

『テニス肘(上腕骨外側上顆炎)』の場合、どのような治療があるのでしょうか?

基本的な治療は、肘の痛みに対する『対症療法』が中心です。
痛みをなんとかやわらげてやり過ごしていくという内容です。

それは症状が
「6ヶ月以内に9割」が改善
されると言われているからです。

しかし、実際接している印象では、肘を休められずに仕事などで酷使し続けていると慢性化したり、再発する方も多くいらっしゃいました。

では、実際にどういうことをするのかみていきましょう。

とにかく無理をしない、休ませる(安静)

使いすぎ(使い傷み)が一番の原因で起きています。
まずは何より痛い側の腕を使わない努力が必要です!

これができるかできないかで改善に大きな差が出ます。

「これが治療になるの?」

と思われるかもしれませんが、酷使している身体を休めることはそれだけでも立派な治療です!

サポーターをつける(装具療法)

「仕事や家事で肘を使わないわけにはいかない・・」
「テニスの後に症状が強くなるから、テニスのときだけ負担を減らせられればいい・・」

という方には、
肘の負担を減らすためのサポーター(『エルボーバンド』)を着けていただきます。

肘外側エルボーバンド1

ただし、これを着けたからと言って
「肘の痛みなくなったわ~」
という感想を聞けることはまずありません!

実際着けている方には申し訳ない気がしますが、

「なんか着けてたら楽な気がするけど、効果はあんまりわからないね・・」

というような意見が大半で、このバンド自体に
大きな効果は期待しないほうがいいでしょう!

しかし、これは負担を和らげるには必要な処置でもあります。

冷やして炎症をおさえる(アイシング:icing)

炎症による熱を冷やしてとってあげるとかなり症状が楽になります。

ただし、それはスポーツや仕事で明らかに使いすぎて、肘まわりが熱っぽいときなどにポイントでするようにしてください。

漫然と冷やせばいいってものではありません。
臨機応変に使っていきましょう!

痛み止めで痛みを楽にする(薬物療法)

一般的な痛み止めの薬(鎮痛薬)や 頸肩腕症候群原因薬

湿布などが処方されます。肘外側湿布

注射 は、頸肩腕症候群原因注射

  • 局所麻酔(痛みを麻痺させる)
  • ステロイド(炎症を抑える)

症状が強い方にはステロイドが使わることがありますが、症状次第で必ずされるというものではありません。

※ステロイドは、何回も射つことで副作用が問題になることがあります。

リハビリテーション(理学療法)

電気治療・超音波・レーザー・鍼治療などがあります。

受けることで楽にはなりますが、負担をかけることでその効果は一気にちゃらにされますので、過剰な期待はしないで、コツコツ負担を減らす努力をすることをお勧めします。

ホームエクササイズとしては、ストレッチングがよく指導されます。

 

おわりに

この肘の外側の痛みである『テニス肘(上腕骨外側上顆炎)』は、

「使い過ぎ」「使い方が悪い」などの問題が原因で、負担の積み重ねが症状を引き起こしています。

「使い方が悪い」ことで受けている肘の負担をちょっと気をつけるだけで激減させることができる方法を知って実践してみたいと思われた方はこちらをご覧ください。

肘が痛いけど休めない!日常生活をしながら症状を解消する方法

そのため、
ちょっと休んでも、その負担を強いる生活に戻ればすぐに悪化することから
「なかなか治らない」
と言われます。

仕事や家事などやめることができないのは当然ですが、それでもうまく休めていくことが一番の治療です。

じっくりご自身と向き合って治していけば必ず治りますので、じっくり治療に取り組みましょう!!

「より積極的に肘の痛みを解消する体操を実践したい!」
と思われた方は、こちらをご覧ください!

テニス肘の自分でできる治し方!ストレッチで治らない慢性の痛みを解消!

当サイトの記事をお読みいただきありがとうございます。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。

「自分の身体について直接相談したい」
「実際に自分にあったエクササイズを指導してほしい」
と思われた方は、こちらで直接診せていただくこともできます。

momentum 姿勢バランス研究所

お問合せお待ちしております
    

18 Responses to “肘の外側が痛い!なかなか治らないテニス肘の原因やセルフ診断・治療法は”

  1. タイガー より:

    毎日愛犬と近所の芝生でゴルフのアプローチ練習と愛犬の為にゴムボールを打ってますが、先日ジムでスカッシュを10年振りにやったら痛く成り慌てて止め整形外科に通院してますがなかなか治りません。故にS・ジムも泣く泣く休会しますが反対にジムでストレッチや運動によって良くならないかなぁと思ってますがどなたか適切なアドバイスを戴けませんか!?宜しくお願いします。

    • tomokazu より:

      ネストラの記事に投稿いただきありがとうございます。

      タイガーさんのお悩みに対しては、記事にも書かせていただいていますが、まず傷めた場所はしっかり部分安静をしていただくのは原則とお考えください。

      今回は、はっきりとした原因があるようなので、局所安静をとっていただくことを第一にしてください。
      そして、記事に掲載させていただいてます解消法を根気よく実践してみていただければ解消につながるものと考えています。

      肘の痛みは自然経過でも良いと言われています。

      無理さえしなければ、徐々に緩和されるものです。

      つらいでしょうが、コツコツできることから実践してみていただけますか?

      このようなアドバイスしかできませんが、お役に立てれば幸いです。

  2. TK より:

    記事を読ませて頂きました。
    当方もテニス肘に現在悩まされている一人です。
    数年ぶりにバドミントンの試合に出て起きてしまいました。実はその3年位前にも同様にテニス肘を起こしてしまい2年位はバドミントンを止めていました。今回、もういいかなと久しぶりに試合に出た所、また痛みが出てしまった次第です。
    学生の頃(もう20年も前になってしまいますが)はどれだけスマッシュしても痛みなど出ることは無かったのですが、もうそこまで回復するのは難しいのでしょうか?筋肉を鍛え直す事で以前の様にスマッシュを打てる位まで回復出来るものなのでしょうか?
    アドバイス頂けると大変助かります。

    • tomokazu より:

      当サイトをお読みいただきそして投稿ありがとうございます。

      テニス肘を診せていただく方はだいたい40歳以降の方が多いですね。
      若いころにはもちろん経験がないという方がほとんどです。

      『筋力』『柔軟性』『腱の弾性』などどれをとっても若いときとは同じようにはいかないとお考えいただいたほうがいいかもしれません。

      ただ、それでスポーツをあきらめなければいけないかというと話は別で、だいたいみなさん復帰されていくように思います。

      『安静』は基本ですが、それで痛みがひいてきたときに再発予防対策を十分にとれていなかったのが問題だったのではないでしょうか?
      手前みそながら当サイトにもそれらについて掲載させていただいておりますので次回の復帰までには活用していただければと思います。

  3. みく より:

    こんにちは
    私は高校2年生でいまソフトテニスをやっていてテニス肘と診断されて病院とか整体とかに行ってるのですがまったくよくなりません
    またランニングしたりするとき背中と脇のすこし下にある骨がいたかったり肩がいたくて走れなくなったりしてしまします。
    また肘についてはステロイド注射もしてもらったのですが肘とそこの下にのところがいたいです
    どーすればいいのでしょうか??
    コメントお願いします

    • tomokazu より:

      当サイトをご覧いただきありがとうございます。

      肘に関しては、何回もステロイドをすることは勧められませんし、お医者さんもされないと思います。
      基本は、『安静』です。

      そして、背中や、肩が痛いとのことですが、猫背などの不良姿勢は肘にもかなり悪影響が出ます。
      まずは、それらを改善するための体操をこちらを参考に徹底してやってみることです。
      http://ne-stra.jp/848.html
      を実践してみてから、直接肘に対しては
      http://ne-stra.jp/1665.html
      をやってみてください。

  4. 匿名 より:

    48歳男性です。肘の痛みに気づいたのが9/15、我慢しきれず受診したのが10/30.上腕骨外側上顆炎と診断され、仕事を休み始めて現在に至ります。治療は消炎鎮痛剤(錠剤2種、添付剤1、筋肉弛緩剤1)と低周波と赤外線の治療を行っていますが。未だに痛みがなくなりません。着替えがつらいです。痛む箇所も以前よりわずかに外側になり痛みもシャープになりました。家事や自動車の運転以外は肘は使わないようにしていますが。どうしてよくならないのでしょうか。

    • tomokazu より:

      当サイトをごらんいただきありがとうございます。

      日常生活で使う範囲でも一度傷めてしまうと負担になります。
      それがかなり慢性化するやっかいなところです。

      ご自身でできるセルフケアをされてみてはいかがでしょうか?

  5. わた より:

    夏から10年ぶりにバトミントンを始め年明けくらいに肘に激痛がはしりました。今ではバトミントンのラケットを持つこともできないくらいです。
    接骨院にも何回か行きましたが、仕事が美容師なのでなかなか肘を休める事もできず。接骨院は通い続けて家でもストレッチなどすれば、またバトミントンが楽しめるでしょうか?

    • tomokazu より:

      当サイトをごらんいただきありがとうございます

      いわゆるテニス肘は、
      ・手術などをする人はなかなかいない
      ・使い傷みなので長引きやすい(慢性化しやすい)
      ことは知っていただいて、できる限り肘の酷使を控え地道なケアなどを続けることで改善していくものと考えていただければよいでしょう!
      もちろん、その先にまたバドミントンを楽しめる未来があると思います。

      コツコツとできることを続けご自愛していってください。

  6. みみずく ホーホー より:

    20年前までかなり真剣にテニスやってました。その頃から利き腕前腕部に痛みがあるのをテーピングして痛みを緩和してプレーしておりました。 テニス止めてから痛みから解放されていたのですが、去年冬辺りからその部分が現役頃のような痛みを感じるようになりました。
    特にペットボトルのキャップをひねったり、ポットを持ち上げたりする動作は痛いです。 来週には医者で治療を受けるつもりですが、痛いのは肘ではないので これがテニスエルボー症状なのか確認の意味でサイトを拝見。治療後のケア方法もサイトに掲載されているので大変に参考になりました。 ありがとうございます。

    • tomokazu より:

      当サイトをごらんいただきありがとうございます。

      病院に行かれてテニス肘であった場合には、病院での治療も大切ですがセルフケアをしないと慢性化してしまいやすい疾患です。
      ご自分で負担を減らすケアを実践していかれることをお勧めします。

  7. yas より:

    海外旅行中に、ホテルのフィットネスで重いものをあげたり、重い荷物を手に持って一日中散策した結果この症状になったようです。
    通院して2週間ですが、一向に治りそうにありません。処方は、ロキソニンと弛緩剤、塗り薬です。電気治療のリハビリを週一でしていますが、マヒしたようになるだけで根本的に楽になりません。
    パソコンを使うのが仕事でもあるため、肘はどうしても使います。現在仕事中は、机にバスタオルを折りたたんで、肘の下にひいて、マットにして、その上で、肘にはサポータをまいています。下腕を触ると、筋肉が固まっている様子も判るのですが、ほぐしてもなかなか改善しません。このサイトみて完治に6か月もかかるようで、気長に待つしかなさそうなのは、少しショックですが、仕方ないのでしょうか。

    • tomokazu より:

      当サイトをごらんいただきありがとうございます。

      手を使う仕事をされている方がなられるとやはり長期化します。
      手をあまり使わない人はそもそもならないと思いますが

      肘へのケアは十分されているようですね。
      そのケアの継続されながら、体操を当サイトで紹介していますのでそれらを実践していただければと思います。

  8. Zonbee より:

    58才男性です。私は若い頃転んだ怪我で左半身不随となり現在に至ります。ようするに、仕事はPc一本特に
    マウスクリックやスクロールを人差し指でやり続けて、
    約30年最近は、腰の痛みも出てきて困ってますが、右手が使えないと生活に支障がでてきます。整形外科で2週間に1度肘へのストロイド+局麻の注射をしてもらってますが、それ以上に指の酷使が原因なのか怖がっています。というのも私の年代では、「巨人の星」最盛期で
    自分も飛雄馬と同じようにPC打っている時にピシッと音がして指が動かなくなるんじゃないと戦々恐々としています。

    • tomokazu より:

      当サイトをご覧いただきありがとうございます。

      余計な心配かもしれませんが、『ステロイド』は魔法の薬でその効果の高さの分副作用もかなり強烈に出ます。
      腱の脆弱性を生みますので頻回に打たれるのはかなり慎重にされたほうがよいかと思います。

      片腕でもセルフケアできるものもありますので、注射以外のケア方法もトライしていかれることをお勧めいたします。

  9. 橋場 より:

    肘を机の角に丁度、外側上か炎で痛む肘部を打ちました。打ち身だと思い1っか月放置しましたが痛みが引かないので、整形外科受診、外側上か炎の診断を受け、飲み薬と塗り薬とサポーターで様子を診ています。痛みは増し、最近では肘より下の筋肉が痛いです。外側上か炎でも筋肉の痛みは出るんでしょうか?

    • tomokazu より:

      当サイトをご覧いただきありがとうございます

      外側上顆炎では、主にその筋肉の付き目に痛みが出るのがほとんどですが、筋肉の部分に重だるさや痛みを感じる方もいらっしゃいます。

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