首が回らなくて後ろに向きにくいのを早く改善すべき理由と解消方法は

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「後ろを振り向きづらくなったなぁ・・」

今まで気にとめなかったこのような首のまわりにくさは、いったん気づくとかなり気になり不便に感じてしまいます。

車やバイクを乗る方はバックミラーやモニターで後方の状況を確認するときの目視ではしっかりと後ろに首をまわさないといけません。

「あれ?後ろが見にくいな・・首がまわらない・・」
という違和感があって、後ろを見られる範囲が狭くて無意識に身体を捻ってしまうというのは思い当たる方も多いかもしれませんね。

この『首がまわしにくい』に気づかれた方は早めに改善されることをお勧めします。

単純に筋肉が凝って硬くなっているからだけではなくて、首の骨や関節にかなり負担がかかっているのは間違いありません。

放っておくと悪化して、寝違いをしやすくなったり、首が痛くなったり、いろいろな問題が出てくる可能性がありますので早めに改善しておかれるべきでしょう。

 

首をまわせないのが悪化すると何が起きるの?

首がまわせないというのは首まわりの状態が悪くなっているんだろうな、というのはなんとなくお気づきでしょう。

それが悪化すると

  • 肩と首の付け根に余計な脂肪がつく
    肩まわりに余計な肉(ひどい方はコブのように膨らみます)がついて、スキッとした、もしくは華奢な肩まわりではなくなってしまいます。
    ここにお肉がつくと肩回りががっしりした印象で一気に太った印象をまわりに与えてしまいます。
  • 寝違えを起こしやすくなる
    寝違えになりやすくなったり、なったときの症状が重くてなかなか治らないようになる
  • 頭痛・目の疲れ・顎の痛みなど
    首の状態が悪いため、その上にある頭のまわりの筋肉は間違いなく緊張しっぱなしになり、それが原因であちこちに症状が起こっていきます。
  • 首の骨や関節が傷みだす
    首まわりの組織は30歳を越えたあたりから少しずつ傷みはじめると言われております。
    それが加速してきていることを示している症状のひとつになります。
  • 首の神経痛が出てくる
    頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性神経根症などの神経に問題が起こることによる疾患が起こりやすくなる

などの問題がおこりやすい『予備群』に入っていると思って間違いありません。

このような不利益が今後降りかかってくる確率がグンと高くなっていることがわかっている状態なので、
『ただ首がまわしにくいだけ』
と軽く考えずにしっかり今のうちに自分で直しておくことをおすすめします。

 

首がきちんとまわるようになるための簡単な方法

首を簡単にほぐしてまわしやすくする方法を試して実感していきましょう。

まず最初にどれだけ首がまわらないか、まわしてみたときの視野に入るものなどでチェックしてみましょう。

次に、背筋を伸ばします。

そこから鎖骨を前に出しながら頭を後ろにグーッと引いていきます。

この動きを10回繰り返しましょう。

その後もう1度首をまわしてみてください。


かなりスムースに首がまわるようになっていませんか?

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なぜこんなことで首がまわしやすくなったのか?

首がまわしにくくなる1番の原因は頭が前に出てしまっていることです。

これは、パソコンやスマホを長時間使う方なら特に起こりやすい『頭部前方位姿勢』という悪い状態になっています。

日常生活ではなにをしても頭が前に出やすくなって、くり返し頭を前に出す習慣を続けているうちにその位置で固まってきています。

すると、先ほどに紹介したような問題が春に出てくるタケノコのようにボコボコ出てきてしまいます。

首がまわしにくい原因からチェックの具体的な方法についてはこちらで詳しく紹介していますのでお読みください。

「首が回らない」ときの姿勢に要注意!放っておくと寝違いの原因にも

 

首まわりの筋肉バランスをよりしっかり改善するためのおすすめ体操

頭を後ろに引くだけでも首はかなりまわしやすくなりますが、それだけで完全に前に出ている首が後ろに来てくれるかといえばそうはいきません。

さすがにちょっと実践する内容が足りませんので、しっかり頭・首まわりの筋肉バランスから頚椎の状態をよくするための体操を紹介します。

1.頬杖エクササイズ

これはうつ伏せでも机の上でもどちらでもできます。
今回はうつぶせで行う方法を紹介します。

  1. うつ伏せから身体を起こして両ひじをついてその上に顎を乗せます。
  2. 顎は軽く手前に引いておいて

    首から背中が床に沈んでくるように余計な力を抜いて楽にしておくだけです。
  3. 15~20秒程度そのままの状態を保ちます。

2.コブラのポーズ

先ほどの体操で首・背中の筋肉や関節をゆるめて動きやすくしていきましたので次は頭を後ろに引くために必要な筋肉を鍛えていきます。

  1. うつぶせで胸の横に手を置きます。
  2. 身体を起こしていきますが、手はあまり床を押さずに背筋で起き上がる意識で行いましょう。
  3. 目線はまっすぐ正面に向け、胸が前に押し出されていくような意識で行います。
  4. 10~20秒程度そのままの状態を保ちます。

3.ヘッドブリッジ

慣れてきましたら更に背筋をしっかり使っていく体操を行います。

  1. 仰向けに寝て両肘を曲げて床に押しつけて

    身体を反らせます。
  2. 顎が上がり過ぎないように気をつけておき、

    肘で床を押す力はあまり強くならないようにします。
  3. 10~20秒程度そのままの状態を保ちます。

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4.ショルダーシュラッグ

首のまわりが悪くなっているもうひとつの要因に肩の筋肉の問題がありますので次の体操を仕上げにしておきましょう。

  1. 背筋を伸ばして軽く頭を後ろにひいておきます。
  2. ゆっくりと肩をすくめていきます。
  3. 5秒程度そのままの状態を保ちます。
    これは10回程度上げ下ろしを繰り返します。

 

首がまわらない人は肩こり・背中のコリまで起こってくる!?

よくあるパターンには、首が前に出てくるはじまりとして、猫背や内巻き肩などの肩・背中まわりの問題が起こっている方が多いです。

先ほどの体操の実践だけでもかなり首まわりの筋肉バランスがとられて首はまわしやすくなっていきますが、
「もっともっと首まわりのコンディショニングをしたい!」
と思われた方は、肩・背中まわりをうまくほぐしてくれる体操などを採り入れることで更に高い効果も得ることができます。

猫背は姿勢の意識だけでは解消できない!崩れた筋肉バランスをリセットする体操とは

 

おわりに

首がまわしにくくなってくる状態は、首や頭まわりの関節や筋肉の状態が全体的に悪くなってきている前兆として捉えていただくとよいでしょう。

それに気づけば早めに手を打って改善を早く確実に進めていくことができます。

首がまわりにくくなる主な原因に頭が前に出てくる状態があることを紹介していますが、詳しくその状態を知りたい方はこちらもあわせてお読みください。

姿勢が悪いと頭が前に出る?頭部前方位姿勢(FHP)について

程度の差はあってもほぼ全員がいずれは起こってくる状態と言ってもよいほど、どなたにも関係してくる変化ですからしっかり手を打っておいていいのは誰にでも当てはまることだと思われておいてよいでしょう。

あれこれ症状が重なって大変なことになる前に改善し、すっきり快適な首・肩まわりになっていただければと思います。

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