姿勢が悪いと頭が前に出る?頭部前方位姿勢(FHP)について
「みなさん、自分の姿勢についてどう思いますか?」
と質問をすると、
「姿勢悪いのよぉ~」
「自分の姿勢に自信はありません・・」
などの返事が必ず返ってきます。
そして、自信がないとおっしゃる姿勢が
『肩こり・首こり』
の原因になっているというのも感覚でなんとなくわかってらっしゃるようです。
では、その姿勢の悪さは見た目のどこに出ているのでしょうか?
姿勢の悪さで誰が見てもわかるようなものに
『猫背』
があります。
この『猫背』に最近よく耳にする『ストレートネック』はセットでよく起こります。
そして、『ストレートネック』による肩首の負担で
『肩こり・首こり』が起こってしまうことになります。
『ストレートネック』について知りたいな・・と思われた方は
「肩こり・首こりになりやすいストレートネックの原因を知って正しく解決」
をご覧ください。
自分が『ストレートネック』なのかをきちんと確かめるには、レントゲンを撮影して実際に首の骨(頸椎)が見なくちゃわかりませんがそう簡単にレントゲンを撮れるわけではありません。
レントゲンを病院で撮っても
「頚椎の前彎(ぜんわん)が減少していますね。いわゆるストレートネックってやつです。」
と言われても
「だから??それを解決するにはどうしたらいいの??」
という疑問が出てくるだけで、わかったところで何も解決していません。
費用と時間をかけ、わざわざ(健康に大きな害はないと言われている程度とはいえ)被曝してまでレントゲンを撮ってもその結果じゃ満足いきませんね。
そこで、町の治療院や整骨院などに行って治療によって直していくというのもいいですが、
『ストレートネック』は実は自分で改善することができます!
自分でなんとか解決したいと思われた方、まずは直していく前に自分の首の状態をレントゲンを使わないで評価する方法をご紹介しますのでそちらからチェックしてみてください。
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FHP(forward head posture)とは
猫背による姿勢の悪さと、ストレートネックになっているかどうかを知るためには、
『頭部前方位姿勢(FHP)』
を評価するのがいいでしょう。
頭部前方位姿勢(FHP)とは、
『頭が正常の位置より前に出てしまった姿勢』
のことを言います。
パソコンやスマホを触ったり、とにかく普段から顔を前に出して生活をすることの多い方は、頭が前に出てしまいがちでこんな方が多くいらっしゃいます。
「確かに頭が前に出てるなぁ~」
とは気づかれるかもしれませんが、よりはっきりとわかるための基準を知っていただければさらにわかりやすくなります。
そのための程度を測る指標として
『頭蓋脊柱角(craniovertebral angle;:CV角)』
というものがあります。
名前は難しいですが、実際にやってみれば見方がものすごい簡単なことがおわかりいただけると思います。
頭がどれだけ前に出ているか確認する方法
頭がどれくらい自然な状態から前に出ていて姿勢を悪くしているのか簡単に知るには、横から見たときの
- 耳の穴
- 肩の真ん中
を線で結んでみてください。
その線がまっすぐ縦になっているのか?傾いているのか?を確認してみましょう!
結んだ線が
- 縦にまっすぐになっているかそれに比較的近い状態
→自然な姿勢、正しい姿勢 - 縦にならずに斜めになっている(耳が前に出ている)
→頭が前に出る『頭部前方位姿勢』、もしくは悪い姿勢
と評価することができますので一度スマホで十分ですので写真を撮って測ってみてください。
頭が前に出ているのはどんな人?
実際に、角度を測ってみますと、姿勢の悪い人ほど、線が斜めになって(CV角が小さくなる)いきます。
この
『頭蓋脊柱角(craniovertebral angle;:CV角)』は、
- 50歳以降から小さくなるのが強くなっていく
年齢を重ねるにしたがって姿勢は悪くなりますく、特にその変化が出やすい時期と一致しています。
- 小さくなると頸部の筋緊張が高くなる
角度が小さくなると、頭を支える首の負担が大きくなって、筋肉が必要以上に緊張して肩こり・首こりの原因になります。 - 14,5歳にかけて急速にこの不良姿勢の傾向が強くなる
最近では学校でパソコンの授業が導入される時期と一致するため、パソコンを使用しているときの不良姿勢が良くないのではないかなどと言われています。
これからは更に低年齢化していくことが予想されます。
では、このような姿勢になってしまうのはなぜでしょうか?
その原因ついて紹介していきます。
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FHPの原因
誰でもが陥ってしまうこの
『頭が前に出る悪い姿勢(頭部前方位姿勢)』
の原因は、特別なものではなくてわたしたちの生活習慣の中にあります。
日常生活では、
- 朝起きて顔を洗う
- ご飯をを食べるとき
- 学生であれば勉強をしているとき
- 社会人であれば仕事をしているとき
など、普段の生活のいろいろなシーンを想像してみていただれば、だいたい目線は
『正面かうつむきの間の範囲』
に動かしていることがおわかりいただけることでしょう。
逆に日常生活で正面から上を向くことには
- 信号や標識などを見たり
- 洗濯物を干したり
- 電球を交換したりする
ことが思いつきますが、明らかに時間が短いですね。
最近では天気が気になっても空や雲・星や月をみることはなくて、天気予報をスマホで見てしまいます。
特に最近の社会的傾向として、
- 学歴社会で勉強している時間が長くなり
- 仕事もパソコンを中心とした事務仕事の割合が高くなり
- 家ではテレビやゲーム・スマホをいじっている
ことが多くなっています。
そのため、これからの時代の流れとして年齢に関係なく
『頭部前方位姿勢(FHP)』
になるリスクはどんどん強くなっていくと考えられます。
FHPの改善
このような姿勢をとる機会が多くなっている環境だけに
『頭部前方位姿勢(FHP)』
になりやすく、それに伴う肩こり・首こりなどの症状に悩まされることも多くなっていきます。
『頭部前方位姿勢(FHP)』による肩こり・首こりを解消するには、
- 肩こり・首こりを解消する方法を実践する
- スマホの使用などでのうつむき姿勢の生活習慣を見直す
- 正しい姿勢を身に付ける
ことが必要になります。
肩こり・首こり解消法を実践する
まずは、今お悩みの肩こり・首こりなどを解消することが先決です。 方法としては、
- 自分で体操やマッサージなどをして解消する
- マッサージやストレッチ・整体などの治療をしてもらう
- 薬や注射・湿布などで痛みを鎮める
があります。
薬や注射・湿布などはすべて痛みを薬剤で強制的に鎮めているだけで、基本的は問題を根本から解決しているわけではなくて後回しにしているだけです。
そのため、薬などは緊急時に使う以外はお勧めしません。
治療を受けにいかれるのもいい方法だと思います。
ほんとうに辛いときに自分で体操をしろと言われても辛さが勝ってしまい、やる気がでないことでしょう。
ただし、治療には時間と費用が大きく必要になります。
ご自分で解消できることはしたいという方は、こちらを参照ください。
「頭が前に出る悪い姿勢を根本から正しく直すには顎を引いてはダメ!」
肩こり・首こり解消体操は、場所を選ばず費用も要りません。
ただし、それなりの時間とみなさんのやる気が必要になります。
今のお悩みをしっかり解消したいという方は、じっくり体操を取り組んでみられてはいかがでしょうか?
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
「自分の身体について直接相談したい」
「実際に自分にあったエクササイズを指導してほしい」
と思われた方は、こちらで直接診せていただくこともできます。
お問合せお待ちしております
初めまして
長く丁寧に説明して下さっているのですが
結局肝心のストレートネックを治す方法、がどこに書いてあるのかわかりにくいです。
延々とPCを見て説明を読んでるだけで、ますますストレートネックになってしまいそう(笑)
理屈はそのくらいにして(っていうか別に詳しく理解しなくてもいいと思う)改善策や禁忌などを書いて下さるとありがたいですね。
当サイトをご覧いただきありがとうございます
本記事は状態の説明の主旨で書いておりますので理屈がメインになってしまいます。
改善方法を期待されている方には該当するページを見ていただけるように案内するなどして、ご指摘の内容に沿うわかりやすい構成になるよう見直していくようにしていきたいと思います。