コルセットや腰痛・骨盤ベルトの効果や種類・違いを知って正しく選ぶ!

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コルセットアイキャッチ「腰痛ベルト(コルセット)を腰痛のときに腰に巻いている」 

など、腰痛を経験された方ならなじみのあるサポーターにコルセットがあります。

ただ、強い腰痛になったのが初めてという方やコルセットをしたことがない方にとってはコルセットについてわからないことがたくさんあります。

例えば

  • コルセットがどこで売っているのか?
  • 腰痛ベルトや骨盤ベルトなどとの違い
  • コルセットは何のために着けるものなのか?その効果はについて
  • 医療用と市販のコルセットの違い

などわからないということでよく質問されます。

コルセットについて興味をもっておられる方に、コルセットのことをわかりやすく紹介していただければと思います。

 

腰痛ベルトやコルセットの違いとは?

腰痛で病院や整骨院などを受診した時には、治療として『腰痛ベルト・コルセット』などを着けることを勧められますが
スポーツ用品店で簡単に購入できることからも『コルセット』は一般的に知られています。

  • 腰痛ベルト
    一般的にはそのような呼ばれ方がされます
  • コルセット・腰部固定帯
    病院などの医療機関ではこのような呼ばれ方がされます

これらは、名前が違いますが指しているものは同じようなものです。

 

コルセットは何のために着けるのか?その効果は?

『腰痛ベルト・コルセット』は、腰を動かす痛む腰痛の方などの症状を軽減させるため、

  • 腰の動きを制限したり
  • 腰の動作のときの負担を軽減させる

目的で着けます。

  1. 腰部の動きを制限する
    腰(腰椎)が動くことで痛みが生じることが多いため、その動きを制限します。
  2. 腰部・体幹を安定させる
    重いものを持ち上げたり、スポーツで身体を急激に動かす時などに腰まわりをしっかり安定させておく必要があります。

お腹の内側への圧迫力(腹圧)がしっかりかかっていると、
腰の椎間板にかかる負担を30~50%も軽減してくれます。

腹圧・ローカルマッスル

 特に、お腹の『ローカルマッスル』である『腹横筋』がお腹を前から奥に向かって押さえつけ内臓を圧迫する働きから“腹圧”を高めることができます。

『腰痛ベルト・コルセット』は、
お腹・腰まわりを全体的に締め付ける(特に前から奥に向かって圧迫する)ことで、この『腹横筋』の役目を助けてあげるのです。

本来自前の筋肉でサポートするところをコルセットが補助してくれるのは助かりますが、それに頼ってばかりいると

「コルセットをずっと着けていると、頼りっぱなしで筋肉が弱ってしまうから着けないほうがいいんじゃない?」

という疑問です。
これも、よく質問されることのひとつでありますが
「腰痛ベルト(コルセット)を着用しても筋力低下は起きない」
という研究結果が報告されていますので何も心配は要りません。

必要に応じて着けていただければと思います。

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コルセットには強度などによって種類がある

コルセットも1種類だけではありません。

その腰をサポートする強さや制限したい範囲などの目的にあわせて

  • 簡易コルセット
    (腰部固定帯)
  • 軟性コルセット
    (ダーメンコルセット)
  • 硬性コルセット

などの種類がいろいろあります。

これらの違いについて紹介していきます。

簡易コルセット(腰部固定帯)

メッシュ生地にゴムによる伸縮性をもたせることで、フィット感がよく手軽に装着することができます。

スポーツ用品店など市販で3000円~5000円程度で購入することが可能です。

 支柱はないか、あっても柔らかいもので、固定力はさほど高くありません。

 種類は大きく分けて、通常の『簡易コルセット』と『骨盤ベルト』の2つになります。

その 違いは、

  • 簡易コルセット 
    →  腰と骨盤を固定することで腰痛全般に用いられるコルセット着用
  • 骨盤ベルト 
    →  骨盤を固定することで、主に骨盤周辺に痛みがある腰痛
    (仙腸関節性腰痛、恥骨結合炎(恥骨結合離解))
    などに用いられますコルセット骨盤ベルト

医療機関では健康保険が効くため、 健康保険が3割負担で1000円しないくらいの価格で処方を受けることが可能です。

対象: 腰痛症(筋筋膜性腰痛)・急性腰痛などの一般的な腰痛を中心に幅広く用いられます。

軟性コルセット

別名:ダーメンコルセットDamenkorsett(ドイツ語)とも言います。

メッシュ生地にステンレスのバネや金属支柱を埋め込んだものが多く、
腹部の軟部組織に圧迫を加えて腹腔内圧を高め、腰椎にかかる負担を軽減します。

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さらに腰椎の運動を制限し、動きによって生じる痛みを和らげます。

市販はされていません。病院から義肢装具士に依頼され、オーダーメイドで作成されます。

多少の弾力がある支柱が入っているため、簡易コルセットより固定力は高くなります。

対象:腰椎椎間板ヘルニア・腰痛症・変形性腰椎症・腰椎分離症などに用いられます。

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硬性コルセット

プラスティックや金属支柱などを使っているコルセットです。

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市販はされていません。

病院からの依頼で、義肢装具士が採型(石膏ギプスなどを用いて型取りすること)してオーダーメイドで作成します。

これはほんとうに「カッチカチ」です!固定力はコルセットの中で最も高くなります。

対象:圧迫骨折や手術後(脊柱管狭窄症など)の固定・側彎や腰椎分離症の治療などに用いられます。

 下にこれらのコルセットの特徴を図にまとめましたので、こちらで内容を整理してみてください。コルセット表 

 

おわりに

コルセットの種類や役割について、おわかりいただけたでしょうか?

簡易コルセット(腰痛ベルト)は、時と場合によってうまく着けていっていくことで腰痛を軽減してくれます。

ただ、その簡易コルセットをきちんと着けないと効果がありませんが、
簡易コルセットを着けている方で間違った着け方をされている方が非常にたくさんいらっしゃいます。

そこで、正しい着け方を確認したいと思われた方はこちらをお読みください。

腰痛予防・軽減のための正しいコルセットの着け方で腹圧を強化!

また、簡易コルセットで腰痛が軽減されると、

「まぁ、腰痛はあるけどコルセット着けておけば大丈夫か」

と簡易コルセット頼りで安心しきってしまう方が多いです。

筋力低下の心配はありませんが、コルセットに依存した状態でずっといなくてはいけなせんので腰痛はよくて現状維持をすることがせいいっぱいになります。

そのようにならないような腰痛を自分で解消していける簡単な体操などをこちら紹介しておりますのでよろしければ実践してみてください。

腰痛解消にストレッチは危険!?肩こりも一緒に解消する腰痛体操とは

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