神経痛の腕や手の痛み・しびれ感の辛さを和らげ神経への負担を減らす対処方法は
「神経痛で腕や手が痛い、だるい、重い」
頚椎から腕に向かう神経に障害が起こって腕や手が痛くなるようなことがよく起こります。
神経痛の痛みは、とにかくじっとしていてもジンジン痛んで痛いところを自分でつかみすぎて腕が赤くなってしまうようなこともあります。
このような神経痛の独特の痛みは腱鞘炎や打撲や捻挫などの痛みとは質が違って
- 動作に関係なく襲ってきて、痛みが時間によって波がある、痛みで寝られないこともしばしば
- 比較的長い期間あっていつまで続くかわからない不安が起こる
ことから精神的負担もかなり大きいです。
「この神経痛由来の痛みをなんとか楽にしたい!」
と思われる方に、自分で対処できる範囲で症状を緩和させるポイントを紹介していきます。
神経への負担を減らすためにするべきこと
『神経痛』と言っても、障害される場所は頚椎から腕にかけてある神経の様々なところで起こります。
その神経の中でも
- 肩下がりによる引っ張られるストレス
- 頚椎の下側、首と肩の間あたりへの負担
が負担をかける大きな要因になります。
それをまず軽減させるためには肩が下に下がるストレスを緩和することです。
そのためにできることとしては、
- 手を頭の上に置く
ずっと挙げてはいられませんが、腕の重みをがかからなくなり負担が減ります。
- 机や台の上に肘を置く
腕の重みを減らすことができます。
- 寝るときに腕をあげる
夜に寝るときには不向きかもしれませんが、少し横になるときなどであれば腕を挙げておくと楽な場合が多いです。
- 肩をすくめる
肩がすくめて肩まわりの筋肉の緊張を低下させて負担を減らします。これは何回もすくめて筋肉を刺激します。
などがあります。
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神経痛の方の多くは、これらをすると痛みが軽減されますので積極的に試してみられることをおすすめします。
次に頚椎への負担を減らしていくことが重要で、これには『猫背・頭が前に出ている負担を改善する』ことが必要です。
痛い腕をさすったり揉んだりするのは、腱鞘炎などでは効果的ですが神経痛では痛いところを揉んでも解決にならないことが多いです。
根本の神経の通るルートまわりを重点的にゆるめることが大切です。
そのためにおすすめなのが
- 首まわりの筋肉の緊張をゆるめるセルフマッサージ
「すぐできる!首こりをツボを押すだけで簡単にすっと軽くする方法とは」 - 不良姿勢を改善する体操
「猫背は姿勢の意識だけでは解消できない!崩れた筋肉バランスをリセットする体操とは」
をすることです。
原則は症状が悪化しないものを選んで行う
先ほど紹介した負担を減らすための対処はできるものからどんどん実践していくと症状の改善効果が期待できます。
経験では、その日から症状が劇的に改善することもあります。ただし、その方によって個人差はありますのでこれら全部が身体にあっているかはやってみないとわかりません。
一度実践してみて
- 楽である、何も症状に変化がない
→しばらく続けてみる - やっている時から悪化する
→その種目だけやらない
ということを守って、自分がどれをするのが1番身体にあっているか探しながらできるものをどんどん実践していってください。
神経の負担を大きくしてしまうNG行動
神経痛の時に症状を和らげる対処ができて楽になっても、そこで負担をかける行動をしてしまうと一気に元通りになってしまいます。
そうならないためにも神経に負担がかかる動きや体制はとらないようにすることが大切です。
基本的には、
- 先ほど紹介した対処法の逆になる動き
- 悪化してしまうとわかる動作
を避けていけばいいのですが、よくあるNG行動をいくつか紹介しておきます。
- 重い荷物を肩から下げる、持つ
できるだけ荷物をそちら側で持たない、もしくは持つとしてもなるべく軽いものにする、長時間持ち続けない
- 痛い腕を下にして寝る
肩首に直接に負担がかかります。他には仰向けで肩が浮いてしまう
- 首をたくさん動かす
車の運転で後ろを目視する、首の過度なストレッチなど
- 痛い腕をよく使うスポーツ
ボールを投げたり、打ったりする腕を使うスポーツ
これらは優先してしないように気を付けていくことがおすすめです。
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神経痛は直後効果はないけどジワジワ改善していく
神経痛を対処するときの心構えとして知っておいていただきたいのは、『効果が少し時間差で来ることが多い』ということです。
肩こり・腰痛・膝痛などであれば、正しい対処をとることでその時からすぐに改善していくことを実感できることが多いですが神経痛はそういかないケースが多いです。
対処しているときは楽だから、特に悪化しないからとりあえず続けてみたら
「あれ?そういえばジンジン痛む頻度が減ってきたな・・」
「さっきまでと腕のだるさが変わってきてる?」
など、数時間から翌日以降くらいまで幅はあれど時間経過に従って改善効果が実感できるようなことが多いです。
そのため、結果は焦らずまずはしっかりやってみて数時間から半日くらいして変化があるか確認して、足らないようなら更に実践する量を増やしてまたしばらく時間経過を追って様子をみてみるというのが間違いやストレスがなくていいでしょう。
おわりに
頚椎椎間板ヘルニアや神経根症など、様々な疾患で起こる神経痛はなんともいえないつらい痛みや腕のだるさなどに襲われます。
そのときに、痛いところをつい押さえたり・揉んだりしがちですがそれだけではなかなか改善してくれません。
神経の負担をいかに減らして神経まわりの筋肉に緊張を減らすかが、症状を改善させるためのポイントです。
そのためにするべきこと、気を付けることを紹介しましたのでまずは実践していただければと思います。
そのときも
『悪化するものは避け、心地良いものは続け、変わらない対処も続けてみる』
を心に言い聞かせながら少し時間経過を見ながら変化を確認していくことが大切です。
いますぐ改善させたい気持ちはわかりますが、少しタイムラグがでやすいのでそこを辛抱しながらもじっくり積み重ねていけば効果はきっちりついてくるものです。
放っておくと何か月も続いたりすることもよくあり、長引くのがつらい神経痛ですからコツコツ実践していってその期間の短縮しましょう!
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