すねがすぐ疲れて張ってくるときは歩き方に原因?その対処の方法は
「すねの筋肉がすぐに疲れてだるくなる気がする」
すねの前側にある筋肉が張っている感じがあってなんとかしたいと思われている方、原因に合わせた対処をきちんとする必要があります。
すねの筋肉が張っている、凝っているような気がされていると思いますが、
- 筋肉疲労によって起こっているものなのか?
- 坐骨神経痛などですねの前側に問題が起こっているか?
という原因に大きくわけることができます。
神経痛で出ているのであれば
- 片足のすねに症状が出ている(両足のすねがだるいということはあまりありません)
- 腰痛持ちである
- しびれている感覚が脚にある
- すねを触れるだけで痛かったり感覚が違ったりする
などがあります。
当てはまるのがある方は神経痛の可能性を考えたほうがよさそうなのでこちらをお読みください。
「すねや足の甲が痛いのは筋肉痛?それとも神経痛?原因を確かめる方法とは」
今回は、先ほどのような症状が当てはまらなくてすねの前がだるい・疲れやすいという方は、
- そのような症状が出やすい原因はなにがあるのか?
- すねの前の筋肉をほぐすためのセルフケアの方法は?
などが気になると思いますが、その原因について詳しく紹介していきたいと思います。
原因を知らないときちんとした根本的な解決につながりませんので是非お読みください。
「原因は楽になってからでいいから、やっぱりまずは楽になる方法が知りたい」
という方はこちらをお読みいただければと思います。
「すねの前側の筋肉が張ってだるいのを自分ですっきり解消するストレッチとは」
すねの前側の筋肉が張るのは歩きに問題がある
すねの前の筋肉(前脛骨筋:ぜんけいこつきん)が緊張してしまっている状態にあると考えられます。
この筋肉は主に足先を上に向けるような動きをする働きをする筋肉です。
前脛骨筋が過緊張状態になってしまうには
- 筋肉をすごくたくさん使っている
- 筋肉の使い方に問題がある
ような状態にある可能性がありますが、だいたい歩いているときの状態にあらわれます。
実際にどのような状態なのか、前脛骨筋が疲れやすくなる歩きを紹介していきますので当てはまるかみてみましょう。
ゆっくり歩きはすねが疲れやすくなる
歩くときに1番すねの筋肉に負担がかかりやすいのは、歩く速度が遅くて1歩1歩の歩幅が狭いことです。
歳を重ねるにしたがって、歩く速度が遅くなり歩幅が自然に狭くなる傾向があります。
歩くときに、足を持ち上げて前に出す時に足首が下に向いてしまったらつまづいてしまいます。
そうならないように足先を下向かないようにするのが『前脛骨筋』の働きです。
これが、歩く速度が遅かったり歩幅が狭くなると、その足先を持ち上げておく滞空時間が長くなりますので筋肉がその分長い時間しっかり働いて足先を持ち上げつづけないといけません。
それによって筋肉が疲れが溜まりやすくなってしまいます。
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つまづき予防に脚を持ち上げるのはいいの?
ご年配の方の中には
「最近段差がないはずのところなのにつまづいて転んでしまった」
ということで、つまづかないために太ももをあげて歩くような指導をされる方もいます。
脚を持ち上げて歩けばつまづかなくなりますが、はたしてこんな不自然な歩き方をしていてよいのでしょうか?
いったんこんな歩き方を身に着けてしまうと、普通の歩き方には戻れません。
戻してしまうと前よりもつまづきやすくなってしまうからです。
つまづく方は、つまづくことが問題でそれを脚をあげればいいと思われるかもしれませんが、実はその原因は歩いているときの『重心が下がっている』のが1番の問題でその結果として足先が地面にひっかかりやすくなっているのです。
しっかりと背筋を頭上に向かって引き上げて歩けばほとんどの方はつまづかなくなりますので、不自然に太ももをあげる歩き方はやめて背筋をしっかり伸ばす意識を練習しましょう。
履いている靴はきちんと自分にあっていますか?
すねの前側が疲れやすい人の中には履物に問題がある方が多いです。
- 足のサイズより靴が大きい
サイズが合っていないと、靴の中で足が動きますのでそれを安定させようと余計な力が入ってしまいます。 - 靴ひもをきちんと毎回結んでいない
靴ひもを毎回結ぶのが面倒で、そのまま脱ぎ履きするくらいにしかひもを締めていないと、靴の中で足が動いて余計な力が入ります。 - スリッパやつっかけをよく履く
鼻緒のついた草履などは指で鼻緒をつかんで履物が安定しますので問題ありません。
スリッパ・サンダル・つっかけなどはそのままでは脱げやすいので前脛骨筋が過緊張して脱げないようにします。
- ウォーキングに適していない靴
靴があまりにも歩くのに適していない靴や安物だったりする場合は変える必要があります。
少なくともこれらについて当てはまるなら早急に改善することが必要です。
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とにかく歩く量が多くて疲れてしまっている
歩いているときに使われる筋肉の状態には特に問題はなくても、単純に使い過ぎだったら疲労が溜まって筋肉が張ってきます。
ご自分の普段歩いている時間や距離を振り返ってみられて当てはまるようなら
- 歩く時間や距離を短くできないか?
- 連続して歩かないで途中で休憩をはさむことができないか?
- ウォーキングシューズなど靴を見直す
などできることをされることが大切です。
現代の生活環境で歩き過ぎですねが疲労を起こすというのはよほどでないと起こりません。
それよりは最初の歩き方や靴の環境がきちんとできていないことの方を入念にチェックすることをお勧めします。
1番大切な対策は、足が疲れにくい環境づくりをすること
すねの前側の筋肉が疲れないように改善するためには、疲れにくい・疲れを翌日に持ち越さない環境を作ることです。
そのためには、できることは
- 歩き方を変える
足先をやたら無理にもちあげるような歩き方をしたり、だらだら歩かないで姿勢よく歩くようにする - 靴を考える
靴ひもを毎回きちんと結ぶ、靴のサイズや種類などをきちんと自分の歩きにあったものにする - 風呂にゆっくり浸かる
よく歩いた日にはお風呂にしっかり浸かるのも大切なセルフケアにつながります
などがあります。
これら歩くときの環境をきちんと見直していくことが足が疲れにくい身体にするためのコツです。
環境改善を進めながら一緒に体操やストレッチをとりいれていくと効果がきっちり出てくれます。
おわりに
すねが痛くなるとき、筋肉疲労で起こっている場合には歩くときの環境に問題があると考えてよいでしょう。
日本体育大学で行われる集団で一斉に一糸乱れぬ行進をする『集団行動』では、若くて体力がある人であってもそのハードな歩きを続けることからすねの筋肉への負担が強く『コンパートメント症候群』という疾患を引き起こすこともあります。
それくらい歩くときに大切な役目をしている筋肉ですのでうまく使っていけるようにすることが大切です。
そこでしっかり自分でできるケアもしたいと思われた方はこちらをお読みください。
「すねの前側の筋肉が張ってだるいのを自分ですっきり解消するストレッチとは」
これらの組み合わせできちんとすねの痛みやだるさが解消されていくことでしょう。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
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