足底腱膜炎の治療で何をしたらいいかわからない人にお勧めの治療選択ランキング
歩いているときやじっとしていて動き始めたときなどに踵よりの足裏に痛みが走る『足底腱膜炎(筋膜炎)』。
スポーツのし過ぎによる負担の蓄積で起こることもありますが、多くは負担をたくさんかけた原因に覚えがなく出てきます。
それは、足裏のバネのような役割で足から身体にかかる衝撃を分散しようとしてくれている『足底腱膜』の機能が弱くなっているために普通の負担でも受けきれないようになって起こることが多いです。
このような痛みが出て、病院に行ったりネットで調べたりして疾患名が分かったところで
「さぁ、この痛みを改善するためにはどんな治療(対処)をするべきか」
と考えたときに「これ!!」という定番が確立されていないためどうすればいいか迷ってしまうかもしれません。
そこで、いろいろな治療方法の中から治療家の立場からおすすめの治療方法を紹介したいと思います。
ただし、治療法は星の数ほどあってそれらを全部把握しているわけではありませんので、代表的なカテゴリーについてのおススメ度をランキング形式で紹介したいと思います。
足底腱膜炎についてまずは詳しく確認しておきたいと思われた方はこちらをお読みください。
「寝起きや立ち上がりで踵の足裏側が痛い!『足底腱膜(筋膜)炎』とは」
1.病院(整形外科)
病院はずっと通うことをお勧めするための1位ではなくあくまでも最初は・・という意味での1位です。
まず受診を勧める対象の方は
- 病態が足底腱膜炎なのかどうかはっきりしていない、確信がもてない
- 症状が強いときには即効性のある注射が1番効果が出るから
- インソール(靴の中敷き)の処方をしてくれる病院ならそこで処方を受けるのもあり
という理由です。
そのため、病態がわかっていて注射をしてもらうほどでもなく、インソールの取り扱いがない病院にはあまり用事はありません。
それ以外では例えば
- リハビリと称して電気治療やストレッチ・マッサージなどをちょっとするだけ
- 薬や湿布の処方をするだけ
というような対症療法しかしてもらえません。そういうところは、他の対策の方が効果的なことが多いのでそちらでカバーする方が効果的ではないかと考えます。
2.インソールを扱っている治療院(整骨院・整体院)
次にどこにでもみかけるようになった治療院です。
治療院にも治療法はその店舗によって全く違います。料理屋のように店の外観やメニューを見るだけでその違いがおおよそわかるようにはなっていません。
そこで、まず勧めたいのはその中でも『インソール(中敷き)』を扱っているところにしましょう。
ここで大切なのはインソールを手に入れることなので、それをしているところも治療院ではありますのでそういったところがあれば行くといいでしょう。
スポンサーリンク
3.セルフケア
まずは足への負担を減らすために、靴の中敷き(インソール)をスポーツ用品店やネットで自分で購入して使うことでとにかく物理的な負担を減らします。
スポーツ用品店なら店員さんに相談し、ネットなら説明をきちんと読んで選びましょう。
このとき、ミスしがちなのは100均ショップで済ませようとすることです。
やはりお値段なりのつくり・効果になりがちなので買いに行く時間と手間がもったいないです。
セルフケアの時点でだいぶ安くつきます(高くついても2000円以内程度)から、ケチらずそれなりにきちんとしたものを購入しましょう。
そして、もっと大切なことは足のかかる負担を減らすためには身体の筋肉バランスや歩き方などをきちんと整えるのが確実な方法です。
エクササイズは、費用はもちろんかかりませんし場所もあまり選びませんので、治療にいくのに比べれば時間的にも経済的にもやさしいです。
やる気さえお持ちいただければ、きちんとこなすことでセルフケアのみでも改善させることはできます。
それをするためのエクササイズなどはこちらを参照ください。
「早く楽になりたい足底腱膜炎の踵の痛み!自分でできる治療や処置とは」
4.整体・カイロプラクティック
足底腱膜炎(筋膜炎)になった原因は、
- そもそも足底腱膜が長年の負担で弱っている
- 足裏にかかる負担が増えるようなバランスに身体がなっている
ことが挙げられます。
骨盤矯正・整体などで足裏に余計な負担をかえる悪くなったバランスを整えてくれるという点では必要な治療になります。
ただし、まずは症状を抑えたいんだ、という方には他の対策も並行していかないとその望み通りにはいってくれないかもしれません。
スポンサーリンク
5.鍼灸院
鍼灸治療は、全身のバランスを整えることが得意な治療方法です。
もちろん、患部に直接鍼や灸をすることで筋肉の緊張を緩和させることもできますが、足裏は痛みがでやすいのであまり鍼は積極的にされません。
そのため、鍼灸治療も他の治療との併用下で根本治療もしたい方にはお勧めになりますので優先順位としてはあまり高くはなりません。
6.整骨院
ここで言う整骨院の治療は、いわゆる電気やマッサージなどの典型的なものを指しますが、効果がスキッ!と出にくいかもしれません。
患部だけを電気やマッサージで筋肉を緩めても、体重の負担がかかればすぐ負担は蓄積されます。
やはりその負担の蓄積の問題などについて同時にアプローチできないと焼け石に水になってしまうことが懸念されます。
まとめ
足底腱膜炎は、自分の身体のバランスの問題と患部が弱っている問題が重なっているものです。
そのため対処も
- 患部の負担を減らす処置や対処
- 全体的なバランスを取り戻す
ことができるのが理想です。
これはどんな治療でも言えますが、ここにあるものをうまく組み合わせてどんどん対策していくのがいいことは間違いありません。
ただ、忙しく過ごされているみなさんにとっては
「じゃあ全部まとめてやるからこんな順番いらないでしょ?」
というくらい時間に余裕は持てない方がほとんどでしょう。
そこで、それらをどう優先順位をつけていくのが効率的か、という観点からの順位付けです。
もちろん今回順位が高かった治療方法をとりわけ高く評価しているわけでも、低くなった治療方法を軽んじているわけでもありません。
この状況下ではこのような順位になるだろうという一定条件のもと筆者の知識・経験でつけているものという前提をご理解いただければと思います。
私は、うまくパパッと対処してまずは今ある痛みを鎮めてからコツコツ根本治療するのが患者さんにとって1番いいと思います。
その道に進んでいただけるための判断材料のひとつになっていただければ幸いです。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
「自分の身体について直接相談したい」
「実際に自分にあったエクササイズを指導してほしい」
と思われた方は、こちらで直接診せていただくこともできます。
お問合せお待ちしております