指の関節が太くなって痛い『変形性関節症』だったらどう対処するのが正しい!?
「指の関節が痛くなってしまった」
突き指や捻挫などのケガをしたわけでもないのに指の関節が痛くなってきたら、
「放っておいていいのか?」
「病院へ行った方がいいのか?」
どう対処していいかわからなくて不安になると思います。
指の関節は長年の使い傷みで変形性関節症になる方が多く、中には関節リウマチの方もいらっしゃいます。
そんな指の痛みが出た方によく質問されることや、知っておくと不安が楽になるのでまずお知らせしたいことを紹介していきたいと思います。
この指の痛みの原因って何?
中年以降の方で、ケガなどの原因がなく指が痛む場合にはまず『指の変形性関節症』を疑われるとよいでしょう。
- 指の第1関節→へバーデン結節
- 指の第2関節→ブシャール結節
と名前がありますが、どちらも指の関節が変形している状態を言います。長年酷使してきて関節が傷んでしまった状態だと考えられます。
この場合には、とにかく急いで病院に行かないといけないということはなく適切に対処していけばいいので慌てないでおきましょう。
指の関節が痛くなるのに関節リウマチがあるって聞いたけど
指の関節の痛みで気を付けておきたいのは、関節リウマチによる関節破壊が起こってしまっているケースです。
もしリウマチだったら、早いうちに病院で治療を受けられる方がいいのですが、
- 痛い関節が左右の指にある
- 指の関節以外に同じように傷んでいる関節がある
- 腫れて膨らんでいる
- 3週間以上続いている
これらの全てでないにしても当てはまるものが複数あるようなら、1度病院に行って精査を受けておかれると安心ではないでしょうか。
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病院に行かないといけない?
このような指の痛みで
- 関節リウマチの可能性がありそうに思える、もしくはそこをはっきりしておきたい
- 3週間以上症状が続いていて、日常生活の不便がつらい
という場合には受診されることをお勧めしますが
- 痛くなってから日数があまり経過していない
- 指が1か所だけ痛い
などの場合には、少しだけ自分で対処したり、経過を一定期間みてみられた方がいいかもしれません。
あまりにも早いと病院で診断が難しく、ほとんどが緊急の受診の必要がない変形性関節症のため
「病院に行ったのに、痛み止めや湿布を渡されただけで何もしてくれなかった」
ということになってしまう可能性が非常に高くなります。
根本的な治療方法はない
指の痛みが出たときによく聞かれるのは
- 痛みをとにかく治めたいのでその方法が知りたい
- 関節の変形を治す方法は何があるのか?
ですが、まずいったん変形した関節を元に戻すことができる治療方法はありません。
ただし、変形に伴う痛みは対処によって解消していく方法はありますので、治療の原則は痛みを和らげる対症療法になります。
自分で痛みへの対処だけしながら様子を少しみていくとよい
痛みだしたときには、とにかく痛みを和らげる処置をしてからこれからの対処をじっくり考えられるとよいでしょう。
そこで、おすすめなのはテーピングと湿布です。
どちらをしていただいてもいいですが、
- 湿布
茶色で薄いテープタイプの湿布で関節をグルッと巻いてしまう。
じっとしていても関節が痛かったり、腫れたりしている場合(炎症症状がある)には湿布がおすすめです。 - テーピング
医療用テープでぐるっと巻きつけます。
腫れたり熱を持ったりしていなくて、関節を動かしたときにとにかく痛いという方におすすめです。
両方を併用していただいても構いませんので臨機応変に対応してください 。
テーピングについて詳しく知りたい方はこちらをお読みください。
「ヘバーデン結節の腫れた指の痛みを簡単テーピング治療で解消!」
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変形の予防や症状改善にできることは
指の変形が起こってしまうとそれを元には戻せません。
多くの方は、ひとつの関節だけにとどまらずあちこちの指に起こってくるものと思っていただければと思います。
「なるべく他の関節がならないように予防したい」
「なってしまった関節も痛みをやわらげることはしたい」
という方は、
- 患部の酷使を控える
できるだけ指の関節に負担がかかることを減らす努力をする - 指のりきみや使い方を改善する
同じように指を使っても力んでいれば負担がかかります。
そこで、リラックスして負担の少ない使い方ができるようにする。
「肩こりの原因は体のりきみ?指や手首、腕をリラックスして解消!!」 - 指の筋肉バランスを整える体操
酷使によって偏った筋肉のバランスを改善して関節にかかる負担を減らす。
「指の関節が痛いへバーデン結節にならないようにセルフケアする方法は」
などがあります。
どれも即効性には欠けますが、指の酷使を続ければ他の指もどんどん変形して関節が歪んだり、太くなったりしてしまうことは確実です。
しっかりケアすることは、腱鞘炎の予防にもなり指にやさしいことは間違いありませんので、できる範囲で実践されることをおすすめします。
おわりに
指の関節が痛くなった時には、痛みの辛さと何もわからない不安で頭が混乱してしまう方が多いです。
冷静さを失ってしまうと、ただただ我慢してしまうだけになって適切な対処ができなくなってしまいます。
しかしこれらのことをざっと把握しておくだけでも、不安が解消されて冷静に対処できるようになれると思います。
詳しく『指の変形性関節症』について知りたい方はこちらもおすすめです。
「指の関節が腫れて曲げると痛い!中高年に多いヘバーデン結節とは!」
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