太ももが痛いのが骨や筋肉か神経痛なのか自分で簡単にチェックする
「最近太ももの前が痛いことがあるけど原因は何?もしかして膝?」
太ももの前が痛いことがあると思ったとき、1番に頭の中をよぎるのは『変形性膝関節症』のような膝関節に問題が起こっている可能性かもしれません。
まわりの人の話やテレビなどでよく耳にしますが、本当にそうなのかなんとなく不安です。
膝を曲げ伸ばしする、いかにも関節ってところが痛いなら膝関節かな?って素直に思えるかもしれませんが、関節ではなくて『太ももの前』と微妙な場所なので悩んでしまいます。
実際の治療家でも、太ももの前の痛みを膝関節が悪いと思い込んできちんとチェックしなかったため、違う原因だったことに気づけないこともあるような痛みです。
「太ももの前が痛い!」と思ったときに少なくとも考えておかないといけないのが
- 膝関節もしくは太ももの筋肉の問題
- 股関節の問題
- 神経痛の問題
の3つは想定してからふるいにかけておくのが必要でしょう。
治療家は鑑別ができて当然ですが、みなさんでもポイントさえ押さえておけば簡単に知ることができます。
そこで、今回は3つのパターンを自分で見極める方法とそのポイントを紹介します。
1.関節の問題からまずは見極めていく
太ももの前が痛い場合には、やはり膝関節が1番疑わしいには違いありません。
膝関節に負担がかかっていることで、その負担を受けている太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が痛みを感じている可能性があります。
膝と股関節に問題があるかは関節を動かしてみて痛みや動きが悪い(可動域制限)がないかをみるのが早いです。
下の3つの動きをして問題ないかみてみます。
- しゃがみこみ
踵は床から浮かなければいいですが、浮いてしまったとしても構いません。
これで膝・股関節を深く曲げるのが問題なくできるかをチェックしています。 - 四股スクワット
大きく足を開いてしゃがめるところまでしゃがんでみます。
股関節を開いて曲げていく動きと膝に力を入れても問題ないかチェックします。 - クロスおじぎ
足をクロスして後ろ脚側に斜め後ろにお尻を押し出してお辞儀をします。
股関節を閉じる動きと膝をまっすぐ伸ばしても問題ないかとチェックします。
この3つが左右差なく痛みや違和感もなくできれば
- 関節の問題ではないか、あったとしても予備軍(非常に軽いもの)
- 神経痛の問題の可能性がある
と判断できます。
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膝関節が何かおかしいなって思った場合
チェックの結果、膝関節がおかしいかも?と思った方は更に2つチェックを進めていきます。
- 正座はできるか
正座で、
違和感・痛みはないか?
体重は左右均等にかけられているか?
チェックします。
もし可能なら鏡に映して身体が左右に歪んでいないかみてみます。 - 長座での膝下の隙間
両足を投げ出して座って、
膝の高さが違わないか?
膝下に手を突っ込んでみてその隙間に差がないか?
チェックしてみます。
この2つでは自分が無意識にかばってしまってたり、差が少なくて気づかない制限があっても気づくことができます。
膝が悪そうな場合は、膝関節・股関節まわりから太ももをケアをする方が効果が高くなりますのでこちらをごらんください。
リンク
股関節が何かおかしいなって思った場合
チェックの結果、股関節がおかしいかも?と思った方は次の動きをしてみます。
- 合蹠での膝の高さ
あぐらから足の裏をあわせたときに、
膝の高さの差はないか?
違和感・痛みはないか?
をチェックします。
もし可能なら鏡に映して身体が左右に歪んでいないかみてみます。 - パトリックテスト
股関節の問題を調べる検査です。
仰向けに寝て片膝を曲げて反対の足のももの上に乗せて、膝を外に開いていく動きで、
左右の開きの高さが違わないか?
股関節に違和感や痛みがないか?
チェックしてみます。
この2つでは自分が無意識にかばってしまってたり、差が少なくて気づかない制限があっても気づくことができます。
股関節が悪そうな場合は、骨盤・股関節まわりから太ももをケアをする方が効果が高くなりますのでこちらをごらんください。
リンク
太ももの前が痛いとまずは膝を疑ってしまいがちですが、股関節が悪いケースもままあります。
これを見逃さないようにきちんとチェックしましょう。
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2.神経痛の可能性を最後にチェックする
腰から出ている神経の神経痛によって太ももの前に痛みが出ることもあります。(大腿神経痛)
太ももの前が痛い方の中で
- 腰痛を昔から持っている
- 腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛などの神経痛を患ったことがある
- 痛みがあったりなかったりする
- 先ほどの関節のチェックでは膝・股関節ともに問題がなさそう
という方は要チェックです。
まずは、痛い場所を触ってみて
- 触るだけで痛みが悪化する
- 触った感覚が他の場所と違う
などの場合には、神経痛の疑いが濃厚になります。
そして、その神経にストレスをかける検査をしてみます。
2つ形を紹介しますのでできそうなものを選んでみてください。
- 膝立ちから片足を出し身体を床に沈めるようにしてから上半身を反らせていきます。
- 横向きで寝て、足を持って後ろに身体を弓なりに反らせていきます。
これで、腰から太ももにかけて電気が走るような痛みがあったり、太ももの痛みが強くなるようなら『大腿神経痛』を疑うことができます。
その場合は、太もものケアも大切ですが腰まわりのケアを主にする方が効果が高くなりますのでこちらをごらんください。
「腰痛解消にストレッチは危険!?肩こりも一緒に解消する腰痛体操とは」
おわりに
太ももの前が痛いと思ったときに何がその痛みの原因なのか分かったうえで対処することが痛みの解消には必要です。
見当外れなところばかりケアしては効果が薄かったり、いつまで経ってもよくならないことになったりします。
病院や治療院でみてもらっている方は専門家に任せてもいいですが、自分で原因を見つけて自分でのケア方法がわかれば、セルフケアでかなり改善させていくことができます。
自分の身体をしっかり診てあげるためのお役に立てたなら幸いです。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
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