足がしびれの原因が腰の神経痛か足にあるのか自分でチェックする方法とは
「すねや足が正座の後のしびれのようなジリジリしたしびれがずっとあって気持ち悪い・・・」
という足のしびれに悩まされている方は非常に多いと思います。
特に最初の方がしびれ以外の症状が出ないこともあって、
「普段の生活には問題がないからまわりの人がそんなに心配してくれないけど、ずっとしびれている気持ち悪さってかなりのストレスなんだけど・・なんとかしてほしい」
と言う風にまわりの理解が得られにくいです。
そんな不安の中で少しでも適切な対処をするために必要なのが 『しびれの原因はどこにあるか?』 を把握することです。
『すねや足がしびれる』場合、『神経』に問題が起こっているのは確かですがほとんどの方は思い当たる『ケガ』などのきっかけがありません。
ある日にきっかけもなく
「あれ・・なんか最近ジリジリしびれてるような違和感がすねにあるな・・」
っていうのが 起こりますが
「まぁ、一時的なものだろうな・・」
なんて様子をみているけどなかなか治まらず、逆にしびれがきつくなってくるっていう経過をたどってくる方がほとんどです。
そこで、まわりに話してみると、
「すねや足がしびれるって坐骨神経痛とか腰のヘルニアとかであるって聞いたけど・・・」
などと言われて、『腰まわりの神経に問題があってすねや足にしびれが起こる』ことがあると知ります。
そこで『すねや足のしびれ』が気になっているみなさんにとっては 『そのしびれが腰からなのか違うところからなのか』 を自分でチェックすることできればと思います。
まったく何もつかめない暗闇の中では不安でたまりませんが、少しでも景色が見えれば安心できますね。
同じように、『すねや足のしびれ』も何もわからないままよりは、状況が見えてくれば冷静に自分に起こっていることを受け止められるようになります。
そうなっていただくために、今回は
「腰(腰神経)が原因で足にしびれが起きているかを症状や自分でできる検査でチェックしてみましょう!」
というテーマで話を進めていきたいと思います。
腰(腰神経)に問題があってすねや足がしびれる理由
『腰(腰神経)』が原因で、すねや足がしびれている患者さんに病態を説明することが以前良くありましたが、問題となっている場所と原因だと言われたところがあまりにも遠いためピンとこない方がいらっしゃいます。
そこを理解するためにまずは、『腰(腰神経)』と『すねや足のしびれ』の関係から確認していきましょう!
わたしたちのの身体は、『脳』という『情報の中枢センター』を中心にして
- 身体が感じる感覚
熱いものを触ったり、外が寒かったり、歩いていて小石を踏んだり、切り傷がジンジン痛んだりというような身体が感じる感覚の情報 - 身体の運動
立ったり・歩いたり・走ったりの運動や、心臓の鼓動や呼吸をしたり食べたご飯を消化したものを腸で運んだりの内臓の働きなどの運動の情報
を情報を集めたり指令を送ったりしています。
その情報は『神経』が電気を送る送電線のように
- 感覚の情報は身体から脳に向かって
- 運動の情報は脳から身体に向かって
やり取りされています。
『頭』と『すねや足』の間で情報のやりとりをしていますので、その間の『腰(腰神経)』は必ず通っています。
よって、途中にある『腰(腰神経)』に問題が起こると、『すねや足』に送る情報がうまく送受信できなくなってしまうんです。
そこで、
- 感覚神経→しびれ、痛み、感覚が鈍い(知覚鈍麻)、焼けるような感覚(灼熱感)
- 運動神経→筋力低下、反射の低下、筋委縮
などの問題が起こります。
腰(腰神経)まわりの神経障害で起こる症状
腰まわりの『神経』に問題が起こった場合に、起こりうる症状はいろいろありますが1番起こりやすい症状は『しびれ・知覚鈍麻』などが多いです。
まず確認しておきたいことは 『しびれが両足にあるかのか片足なのか』 ということです。
両足がしびれている場合は、その時点で足に問題があることというよりは
- 脊髄や腰(腰神経)あたりから問題がある
- 内科疾患など別の問題で出ている
ことを考える必要があります。
片側の足やすねなどの神経に問題があるのに、反対の足に影響が及ぶことがまず考えられません。
あるとすれば、片足の同じ場所がたまたま同じように問題が起こって両足がしびれることくらいですがそんなことはめったにありません。
片足がしびれている場合は、この先を読み進めて『腰(腰神経)』からなのか、他のところが原因なのか見極めていってください。
『しびれ』見極めるポイントは、そのしびれている範囲を見てみることです。
障害される神経によって、しびれる範囲がそれぞれ違います。
例えば、同じ『すねや足がしびれる』場合をとってみても、足が原因のものを見てみますと
- 深腓骨神経麻痺(前足根管症候群)
- 浅腓骨神経麻痺
- 脛骨神経麻痺
- モートン病(※1例で必ずこの指のところとは限らず他の指であっても起こります。)
- 足根管症候群
であればこのような範囲になります。
似ているように感じても何となく違うものなんです。
『腰(腰神経)』の場合であれば、また縞模様のような範囲になってきまして足の神経が障害されたときとは違います。(縞の範囲のうち、ひとつだけとは限らずふたつ重複することなどはあります)
よーく見比べてみますと、このしびれの範囲をみることでも『腰(腰神経)』からきているのか、『足の神経』に直接きているのか知ることは可能です。
もちろんしびれの範囲だけでは情報不足ですが、そのひとつの大切なポイントであることは確かです。
腰に問題があると起こりやすい症状
『腰(腰神経)』が、何かしらの原因で傷んで症状が出ますが、その傷め方として比較的よくあるのが、
- 腰椎症
骨や関節自体が歳を重ねることや使いすぎた生活をしたことで傷んで変形したことで、神経の通り道を邪魔してしまう - 腰椎椎間板ヘルニア
背骨(腰椎)の骨と骨の間にあるクッションの役目をしている『椎間板』が傷んで本来の位置から飛び出してしまって神経にぶつかってしまう - 坐骨神経痛
腰から出て足に向かう神経で大きく有名なもののひとつに『坐骨神経』があります。この坐骨神経が腰から足に向かう途中のどこかで障害が起こっている状態です
などが起こります。
どれも、『腰』まわりの骨や関節や軟骨などが傷んでいることが原因になっていますので、
『年齢を重ねている変化(加齢変化)』
が根本原因にあると思っていただいてよいでしょう。
その傷んだ『腰まわりの骨・関節・軟骨などの組織』の影響は、最初からわかりやすい症状として出ることはありません。
例えば、
- 腰の動かせる範囲が狭い、筋肉が硬い
- 腰のおもだるさや違和感
というような問題とまではっきり言えないような症状が『腰まわり』に起こっていますので確認しましょう!
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
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