外反母趾はインソールや靴を変えるだけじゃダメ!正しい治し方とは
外反母趾のテーピング
『外反母趾』に対して『テーピング』をすることはあまりありません。
それは、毎回毎回『テーピング』をするのが面倒ですし、テープ費用もかさみます。
『外反母趾』は基本的にずっと続くものなので、ずっとテーピングをし続けるというのも非現実的です。
しかし、
- 『炎症』症状が強くて一時的にでもしのげば症状が落ち着くだろうと思われたとき
- 外反母趾を矯正することでどれだけ痛みがましになるか検査(チェック)としてみるとき
などの時には有効と考えられることもあります。
そのような方は、一度やってみてください。
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- テーピングテープ25mmを用意します。
- 足に1周テープを巻きつけます。
これは『アンカー』という役目のテープでテープが剥がれないようにするためです。
そのため、フィット感のいい『キネシオテープ』などにされる方がいいと考えます。
『キネシオテープ』で行う場合には、巻き付ける部分を軽く締め付けるようにすると良いです。
ここを締め付けると足趾の動きが良くなり、足の環境を良くすることができます。
アンカーテープは、第1趾にも巻き付けます。 - 親指を『内側』『回外(右足なら時計回り)』に軽く捻じって補正した状態で(写真)テープを2本貼り付けます。
- アンカーテープをもう一度貼り付けます。
外反母趾に対する運動療法
『外反母趾』に対して行う運動には、
- 『外反母趾』の足趾を矯正したり、動きを作るための筋トレをする
- 『外反母趾』のまわりの環境を良くするトレーニングをすることで負担を減らす
があります。
今回はこれらの両方をサポートする内容で紹介したいと思います。
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1、ホーマン(Hohmann)体操
こちらは、『外反母趾』改善のための体操として有名なもののひとつです。
「親指が外向いていってるんだからゴムチューブを使って内側に引っ張ってやろう」
という純粋にその親指に視点を定めて考えられた体操です。
ネットなどでさがせばそれなりのものが売ってます。 もしされるのであれば購入されてはいかがかと思います。
これを親指にひっかけて外側に引っ張ることで『外反母趾』の矯正をします。
「まず、それ自体が自分にできそうか見極めてからしたい!」
と思う方は、
- 輪ゴムを複数本引っかけて代用してみる
- 手でつかんで引っ張ってみる
などの方法で試されて
「これ自分にあってる気がする!」
って思ってからそれら道具を購入されても良いと思います。
2、母趾内反体操
先ほどは、ゴムなどの力で外向いている親指を内側に引っ張って矯正しようというものでした。
次に行うのは動きとしては同じですが、 『筋肉を使って自分の力で内側に動かして、筋力を養う』 ことを目的に行います。
これに関しては、片足ずつ行っても良いと思います。
- 親指の下にある『母趾外転筋』のあたりを触っておきます。
- 自分の力で内側に動かします。
目標回数 15~20回×3セット スポンサーリンク
3、踏み込み母趾内反誘導体操
これは、体重をかけながら親指を矯正するように動かすものです。
外反母趾におこりやすい
- 足先が外側に向く(足部 外転)
- 足が内側に捻じれる(回内足)
っていう状態になりがちですからそれを矯正する動きをを伴います。
外反母趾の問題は出っ張っている指のところだけでなく、その周辺の足の環境を良くすることも目的に入ってくる体操になります。
- 立った状態で足先を内に向けて足の親指(母趾)の付け根を床につけます。
- 踵を内側に回すように動かすと
・親指が少し矯正される方向に動く
に誘導されます。
目標回数 15~20回×3セット
親指の付け根は床をズルズル滑らないくらいについてたらいいです。
外反母趾は、問題になっているところだけが悪いわけではない という特徴があります。
身体全体のバランスの悪さの結果集中して体重がかかる負担を与えることで起こっています。
そのため、『外反母趾』の症状を改善させるときには、直接痛い部分だけアプローチするのではなくまわりの部分にもアプローチするべきです。
「全体的にバランスを改善させる体操の方法を知りたい」
と思われた方はこちらをご覧ください。
「扁平足の痛みの正しい治し方は、足指の筋トレ・インソールだけではダメ!」
おわりに
『外反母趾』は、ヒールを履く女性にとっては比較的ありふれた疾患です。
プロスポーツ選手が身体をボロボロにしながらもそれを受け容れているかのような
『ヒールでファッション性ばかりを追求していた代償』
として、足が変形していくことをある意味諦めているかのようでもあります。
諦められればその方にとってはそれもありなんです。
しかし、
- そんなにヒールを履いていないのになる人
- ヒールを履くのは気遣っていたつもりだけどなってしまった人
- 若いころヒールは履いたけどこれから少しでも努力でなんとかしたい人
もたくさんいらっしゃると思います。
この『外反母趾』は、歩くに欠かせない部分が長年にわたってかかった負担で起こっている問題です。
そのため、なんとかしたいと思っても『外反母趾体操』をちょこちょこやっていてははっきり言って改善しません!
しかし、指導する側がそんな安易な指導しかしないことが多いのが現状です。
今回は、ここに本気になれば既存で紹介されている楽チン体操よりは、本当の効果を得られるものを紹介しました。
継続のコツは、一気にするのではなく量は別にしてコツコツ毎日することです。
できる範囲から無理せず積み重ねて習熟に合わせて内容を増やしていっていただければと思います。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
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と思われた方は、こちらで直接診せていただくこともできます。
お問合せお待ちしております
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