扁平足の痛みの正しい治し方は、足指の筋トレ・インソールだけではダメ!
「私、扁平足だと思うんです」
という方はかなりたくさんいらっしゃって程度が軽ければ
「ちょっと長い時間立ったり歩いたりするだけで足裏がすごく疲れる」
くらいの症状で、休めば翌日にはすぐ回復しますがひどくなると
「歩いていると足裏がピーンと糸が張ったような突っ張り感が痛くて歩くのがつらいんです」
など歩くこと自体が苦痛になってくるようになります。
『扁平足』になる原因の1番は『自分の身体を支えきれなくなって体重に土踏まずが押しつぶされている』 という状態で
- 足にかかる衝撃吸収ができなくなって身体全体に負担がかかる
- 地面をうまく蹴れないため膝を使った歩き方になり膝に負担がかかる
など、その問題は実は足の痛みだけにとどまらなくなることが多いです。
そうならないために、『扁平足』であるみなさんが
- どのような治療(処置)があるのか
- 自分で予防・改善する方法にはどんなのがあるのか
などを知っていただき、できることから実践していただければと思います。
扁平足がどんな状態で自分が扁平足かを確認したい方はこちらをまずはお読みください
「足の裏が痛い、歩くと疲れる原因の『扁平足(ベタ足)』の評価は」
扁平足障害(後脛骨筋機能不全)の治療
まずは、病院(医療機関)に行くと 『扁平足障害(後脛骨筋機能不全)』はどのような治療(処置)がされるのかみてみましょう!
『扁平足障害』の治療は、まずは『手術療法』をしない『保存療法』を行いますのでそれから順番にみていきましょう。
安静
後脛骨筋に炎症が起こっている場合は歩く量を制限するなどの 『足の安静』 が第1ですが、扁平足障害は、
- 構造的に問題が起きている
- ジワジワと悪化してきている
ことからで安静だけで症状が根本的に解消されることが見込めません。
減量
膝の悪い人などと同じで
「少しでも痩せて足にかかる負担を減らさないと!」
と言われますが運動で余計痛くなることもあって 、食事療法で痩せるしかなくなりますが、なかなかうまく減量できない方が多いでしょう。
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靴の変更
『扁平足障害』になられている方で多く見かけたのが 『明らかに悪い靴を履いている』 ことで
- ボロボロ
長い間履いて靴底は偏って減り、靴自体が変形してしまっている - 安物
明らかに安物なんだろうなって思える靴です。
靴全体の素材がペラペラで紐やベルクロなど靴をきちんと縛るものがなく、ゆるゆるのゴムだったりするもの - サイズがあってない
変形もしているし、履くのが億劫だからでしょうか、とにかく履きやすくするためにブッカブカの靴を履いている
などの靴は問題です。おしゃれは足元からって言いますが、 身体の機能を整える基本も『靴(履物)』と思っていただきたいです。
それを
「とにかく安くて履ければいいや」
という無頓着な考えを長年しているツケを払わされることもありますので服は多少安物でも構いませんが、靴はきちんと自分にあったいいものを買い求められることをお勧めします。
また、ヒールについては直接関係が大きいのは『外反母趾』ですが、 5~6cm以上のヒール高になると『扁平足』のレントゲン評価で使う
- calcaeal pitch
- meary角
などの数値が正常から扁平足寄りに変化をしだすことから考えると、 高すぎるものは『扁平足』に対して良くない と考えておかれた方がよいでしょう。
鎮痛処置
『湿布』や『消炎鎮痛薬』の処方を受け、痛みと炎症をおさえます。
注射
『後脛骨筋腱炎』を起こしている場合などには、
- 痛みを抑えるために『局所麻酔』
- 炎症を抑える『ステロイド注射』
をすることがありますが、
- 腱などの組織に負担をかけますし
- 根本的解決に結びつかない
ことから、よほどでないとしないと思っておかれるとよいでしょう!
理学療法
病院などで行われるリハビリです。
- 電気治療
痛みを和らげる目的で、痛みのあるところに低周波などを流します。
あくまで『除痛』という痛みの感覚を和らげるのが目的です。 - ストレッチ
筋肉の柔軟性を作ることを目的とします。
『後脛骨筋』や『足底腱膜』をストレッチしますが『筋力トレーニング』とセットで行われます。 - 運動療法
扁平足体操(後で採りあげます)などが指導されます。
などがあります。
手術療法
保存療法で改善がなかなか見られない場合には、『手術療法』がされることがあります。
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扁平足障害(後脛骨筋機能不全)の足底板療法
『扁平足障害』に対しての中敷き(インソール)を入れることで、崩れた足のバランスを補正していき、病院でオーダーメイドでインソールを作成してもらえたりします。
しっかりしたものを作られたい方は、病院で相談されるとよいでしょう!
ただ、オーダーメードの場合
- どこでもやっているわけではない
- 採型・制作に時間がかかる
- 費用が高い
(保険適用もありますが、それでもかなり高価です)
などのデメリットもあります。
そこで今回は、
「扁平足があって自分で予防改善するために『足底板』をいれてみたい!」
というような方向けの自分で簡単に作れる足底板の基本を紹介します。
『足底板』を作る前の確認ですが、必ず
- 靴をきちんとしたものにするよう見直しをしてください
- 後で詳しく紹介します『運動療法(特に歩き方)』は必ず併用しておこなってください
今回使用するのは、
- 『ウェッジヒールパッド ソルボ社製』
- 『ヒールパッド ソルボ社製』
- 『縦アーチパッド ソルボ社製』
です。
ネットやスポーツ用品店などで類似したものは購入可能です。
まずそれぞれのパッドの役割ですが、
- ヒールパッド
踵から足への衝撃吸収作用があり、踵の高さが上がることで『後脛骨筋』にかかる負担を軽減させることができます。 - ウェッジヒールパッド
踵の内側に高さを作ることで『扁平足』になからず伴う『回内足』を改善させます。
そして、体重が内側に乗りすぎないようして内側の足のアーチをつぶさないようにする働きがあります。 - 縦アーチパッド
潰れている縦アーチを持ち上げる働きをします。
そのため、単体で試す価値があるのは
- ウェッジヒールパッド
- ヒールパッド
- 縦アーチパッド
の順番で、簡単に着けられますが縦アーチパッドの挿入位置だけポイントがありますので解説しておきます。
足の形状に合わせて普通に入れるとこのようになります。
これは、通常の入れ方でこれでも悪くありませんが、この位置を少し後ろにずらして入れます。
踵の真ん中にパッドの端が来るようにします。
今回は3つとも使用する例を紹介します。
『扁平足障害』になっているのは右足という前提にしておきます。
踵のラインに合わせて
- ウェッジヒールパッド
- ヒールパッド
を両面テープで固定し、 縦アーチパッド は先ほどの位置にくるように調節してから同じく固定します。
重症でない『扁平足』であれば効果は期待できます。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
「自分の身体について直接相談したい」
「実際に自分にあったエクササイズを指導してほしい」
と思われた方は、こちらで直接診せていただくこともできます。
お問合せお待ちしております
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