小指のしびれや痛みの原因は『肘部管症候群』かも?検査や治療について
手や指にしびれが出てお困りの方は非常に多いです。
怪我みたいに見た目に明らかに不便な場合はまわりからもはっきりわかりますし、本人も話題にしやすいですが 『手や指のしびれ』の場合
- 見た目には何もわからない
- しびれで感じるストレスや不便は表現しにくい(なった本人にしかわからない)
ことから、まわりの方の実感は薄いものです。
そんな『手や指のしびれ』が起こる原因って実はたくさんあって
『基本的に『しびれ』がある場所に原因が一緒にない』
という事実をまず知っておくことが大切です。
その原因を特定するためには、
- しびれている場所
- しびれの範囲
- 力が入りにくいなどの他に起こる症状
などを確認していくことが必要です。
今回は、主に
「小指に『しびれ』が出ている」
とおっしゃられる方にまず疑いのある 『肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)』 について紹介していきます。
それって肘部管症候群?
まず最初に、みなさんの症状が『肘部管症候群』を疑って読み進めるべきかを簡単にチェックしてみてください。
- 小指にしびれがある
- 中指・人差し指・親指にしびれはない
- しびれているのは片手であって両手ではない
これにある程度当てはまる方は『肘部管症候群』を疑っていただいて読み進めていただければと思います。
「人差し指や親指にしびれがあるんですが・・・」
という方は、『手根管症候群』を疑っていただいた方がよいかもしれません。
「親指や人差し指がしびれる原因は手根管症候群かも!原因や症状は?」
「両手にしびれがあるんですが・・」
という方は、『頚髄症』を疑ってそちらの確認をまずすることをお勧めします。
肘部管症候群ってどんな疾患?
肘部管症候群は、 『小指がしびれる』 という症状の出方をされる方が非常に多いです。
肘のところにある『肘部管』と呼ばれる場所の問題が起きて『脳』と正しい情報のやりとりができなくなるために
- 小指や薬指(の小指側半分)がしびれる
- 小指に力が入らない
など、いろいろな症状が起こってくるものを 『肘部管症候群(cubital tunnel syndrome)』 と呼びます。
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肘部管ってどこにあるの?
『肘部管』は肘の内側にあって、肘の内側にものがぶつかったときに 『ビリッ!』 って電気が走ったことを経験された方もいらっしゃると思います。
そこが『肘部管』と言わる場所で、正式には 『尺骨神経溝(しゃくこつしんけいこう)』 と呼びます。
『尺骨神経溝』の確認の仕方
- 肘の内側に出っ張った骨(上腕骨内側上顆)があります
- 肘をついたときにあたる出っ張りの骨(肘頭)があります(肘付き写真)
- 先ほど確認した2つの骨の間の溝になります
肘部管症候群の原因は?
『肘部管症候群』の原因となるものにはいろいろありますが、主にあるものとしては
- 過去に骨折
昔に肘周辺を骨折(上腕骨顆上骨折など)していて、変形した状態で治癒していた場合、歳が経ってから出てくることがあります - 変形性肘関節症
怪我の経験はないけど、腕を良く使う仕事などをして酷使した結果、関節の変形が起こったことで起こる - 腫瘍・ガングリオン
通常ない異物ができることで通り道が圧迫されてしまう
などがあります。
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肘部管症候群の症状は?
『肘部管症候群』で起こる1番の症状は『手や指のしびれや痛み』でしびれは、
- 手の小指と薬指の小指側半分
- 他の指(薬指の親指側半分、中指、人差し指、親指)にはしびれは出ない。
もし、その範囲にしびれがある場合は、『手根管症候群』など他の疾患を疑います。
の範囲で出て同じ場所に
- 痛み
しびれに伴う痛み - 感覚が鈍くなる
触ってもあまり感覚がはっきりしない
などが伴ったりします。
他には、指に力が入りにくくなって
- つまむ力が弱くなったり
- 握りにくくなったり
- 指が閉じられなくなったり
します。
ここまでで、なんとなく『肘部管症候群』についてご理解いただけたと思います。
後半は、実際に『肘部管症候群』の可能性が高いのかどうかを判別するためチェックする
- 徒手検査法
- 治療方法
についてご紹介していきます。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
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