寝起きや立ち上がりで踵の足裏側が痛い!『足底腱膜(筋膜)炎』とは

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足底腱膜(筋膜)炎の原因  

  『足底腱膜(筋膜)炎』にの主な原因には、  

  • 使い過ぎ(オーバーユース:overuse)
    ランニング動作が多いスポーツをしている人は特に負担がかかります。スポーツをしていない方でもよく歩く仕事をされている人などに起こります。  
  • 扁平足(へんぺいそく)
    足のアーチが下がってしまったいわゆる『扁平足(ベタ足)』です。扁平足では、足が本来持つ機能をうまく発揮できなく負担は
    ・足の筋肉群
    ・足底腱膜
    に大きくかかります。   
  • 筋肉の柔軟性の低下
    足底腱膜や足の筋肉群の柔軟性が低下すると、衝撃吸収やバネの作用がうまくできなくなります。同時に『アキレス腱を含めたふくらはぎの筋肉』にも同じような柔軟性の低下が起こっていることが非常に多く見られます。  
  • 床面の硬さ
    スポーツをする場所の床面の硬さが
    ・硬すぎる→衝撃が吸収できない
    ・柔らかすぎる→足を安定させるために余分に力が要る
    など硬すぎても柔らかすぎても問題が出ます。  
  • 靴のクッション性
    靴底がカッチカチのビジネスシューズや革靴・ブーツなどの方は負担がかかりやすくなります。 

 若い人では、スポーツによるオーバーユースや扁平足・床面の硬さなどを考えたほうがよいでしょう! 

 よく起こりやすい中高年以降の方については、 

  1. 筋肉の柔軟性の低下 
  2. 扁平足 
  3. 靴のクッション性 

など、運動量よりも自分の足の環境の問題が大きいです。 

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足底腱膜(筋膜)炎の症状  

1番典型的な症状は、 『朝の起き抜けの1歩目の時の踵の足裏側の痛み』 で他には、スポーツのしはじめや終わってからなどです。 

見た目にわからず、特徴的な動きや場面で出るという他の症状もあまりありませんので

「踵痛いんだけど、腫れたり何もしてないからほっときゃ治るかな?」 

と不安に思いながら放置してるけどなかなか治らず慢性化していく方が多いです。 

もう一つの特徴的な症状は 、『押さえたときの痛み(圧痛:あっつう)』 です。
足裏圧痛
 図でいうところのこの付き目のところです。足裏圧痛2

これをしっかり確認する方法をご紹介します。 

  1. 片手で、足の指(趾)を思いっきり反らせます。足底腱膜炎テスト1
    この時点で痛みが出ることもあります。 
  2. 反対の親指で、すじがピンと張った足底腱膜をたどって踵に到達する場所(写真を参考に)を探します 
  3. ギュッと押します。足底腱膜炎テスト2
    痛みがあれば足底腱膜炎と考えて良いでしょう!

ちなみに、痛みがある場所が踵でも病態が違うものに『踵部脂肪褥(しょうぶしぼうじょく)』 がありますが踵の柔らかい脂肪組織に炎症などが起こるものなので、踵の真ん中に痛みが出やすいです。
足裏圧痛2

「踵が痛い」 だけだとどちらも考えられますので、場所で見分けてみられるとよいでしょう! 

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アキレス腱に起こる障害の画像診断  

『足底腱膜(筋膜)炎』を疑った場合には、まず  『レントゲン(X線)』   撮影をしますが炎症を確認することはできません。 

レントゲンではそこそこの割合で足底腱膜が付いている踵のところに 

『トゲのように尖った踵の骨
(踵骨棘:しょうこつきょく calcaneal spur)』 

がみられます。 

これがあると『足底腱膜(筋膜)炎』だというわけではありませんが長い間足底腱膜に負担をかけ続けた証と考えることはでき、足底腱膜炎の要因は持っていると考えられます。 

『踵骨棘』はあってもなくても足底腱膜炎』にはなりますし『骨棘』をとらなくても症状は治まりますし、とる必要もありません。 

足底腱膜の『炎症』の状態を詳しく診るためには  

  • MRI:magnetic resonance imaging  

が有用ですが、一般的に費用対効果を考えて撮影をすることはまずありません。

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おわりに 

足裏の踵のところが 

「寝起きやずっと座っていて立つときの1歩目が痛い!」 

ということでお困りの方 は足底腱膜にいろんな理由はあれど負担をかけすぎていらっしゃるようです。 

足底腱膜はスムースに足を動かすためになくてはならないもので、複雑な機能を使って活躍してくれているものです。 

そのメカニズムを理解していただけましたら、あとはそれを応用して 

「どのように負担をかけないように工夫するか?」 

を考えていくことになります。 

使い過ぎはいけませんので負担を減らす努力はしていっていただければ改善できるケースがほとんどです。 

実際に、治療は注射以外には有効なことはあまり病院ではしてもらえないことが多くほったらしもよくあります。

そうなれば、『自分でいかにケアしていくか』にかかってくるのです。

みなさんの『痛み』に対するお悩みを少しでも早く解消させるお手伝いができればと思いますのでこちらを続いてお読みいただければと思います。

早く楽になりたい足底腱膜炎の踵の痛み!自分でできる治療や処置とは

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