『変形性膝関節症』の症状や治療について知っておきたい13の疑問
『変形性膝関節症』と診断されると自分の膝の関節が変形しているっていうのはイメージされると思いますが、どう対処していいかわかっている人はなかなかいません。
病院で説明されたり、まわりの人の話を聞いたり、テレビなどの情報を合わせたりで対応していかれますが、どれもが自分の知りたいことをゆっくり教えてくれるわけではありません。
そこで、今回は『変形性膝関節症』についてよく質問されることをお答えする形でポイントを紹介していきたいと思います。
質問は下の13になります。
- Q1:関節は治療で元に戻るの?
- Q2:骨はなぜ棘のような変形をするの?
- Q3:体重はかけないほうがいいの?
- Q4:立ち座りがつらいときは何かにつかるのがいい?
- Q5:ダイエットは絶対に必要?
- Q6:膝を冷やすとよくない?
- Q7:正座はしてはいけない?
- Q8:サプリメントを摂ったほうがいいの?
- Q9:湿布を貼ったり、痛み止めを飲んでもいい?
- Q10:膝にサポーターを着けたほうがいい?
- Q11:膝にたまった水は抜いたほうがいい?
- Q12:膝に筋肉をつけないといけない?
- Q13:手術したほうがいいのですか?
ご自身で気になるところから読んでも、最初から順番に読んでもお好きな読み方をしてください。
変形性膝関節症で起こっている身体のことについて
よく質問を受けるのが『変形性膝関節症』という病態について質問されますのでそれらで多いものを紹介します。
Q1:関節は治療で元に戻るの?
A:基本的に戻ることはありません
一度傷んで『変形』したものは、どんな『治療』でも元に戻りません。
再生医療などが進んでおり、近い将来それが実現できる時代は来るとは思いますが、現状では不可能です。
ただし、変形の程度と痛みは一致しないことは知っておいてください。
末期に変形していても正座ができたり、歩けたりする人がいたり、たいして変形していないのに歩くのも困難な人もいます。
ここから変形はあっても『痛み』を抑えたり、解消したりすることは可能なので変形について悲観しすぎないで、ご自身のできる『治療』をしっかりしていただければと思います。
Q2:骨はなぜトゲのように変形するの?
A:膝関節が不安定になり、骨の角のところが当たって変形した結果『棘(トゲ)』のように尖ってきます。
ちょうど、イラストの端の赤いところが 『骨棘(こつきょく)』 とよばれる棘(トゲ)です。
今までの負担がかかった結果自然に起きるので、変形によって関節の面積が広くなって関節を『安定』させる効果もあります。
『安定』して痛みが少なく動けるようにしているなんて悪いことばかりではないんですね。
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変形性膝関節症になったときに省みる生活習慣について
変形性膝関節症になってから生活内容を変えなければ膝には負担がかかり続けて『変形と症状の悪化』が続いていきます。
悪化を避けるため、膝にやさしい生活パターンを作っていくことが必要ですが、どこを変えたら良いのでしょうか?
そのポイントとなる質問をいくつかあげていきます。
Q3:なるべく体重はかけないほうがいいの?
A:体重がかかることを自分から進んではしない方がいいです。
体重の負担は『膝関節』によくありませんが、体重をかけないで生活することは不可能です。
そんなことしていたら運動不足になって『筋力・体力』が落ちて
- 生活の質が下がる
- 『膝関節』をサポートする筋肉すら落ちてしまう
などの問題の方が強く出てきますので変形の程度によりますが、
- 痛みが出ない程度であれば日常生活などで歩いても構わない
- 運動は、体重の負担が少ないプールや自転車
を勧めます。
Q4:立ち座りがつらいけど何かにつかまってもいい?
A:できるだけつかまって体重がかかる負担を減らす方が望ましいです。
机や椅子・手すりなど使えるときはどんどん使いましょう!
それに加えて膝に負担がかかりにく立ち座りの方法を習得していただくことです。習得には少し時間がかかりますが両方取り組むことが大切です。
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Q5:ダイエットは必要?
A:必要です。
体重を減らすことが絶対ではありませんが、実際痩せられた人の話を聞くと
「痩せたら膝の痛みかなり楽になったわ~」
とおっしゃいます。
細身でも『変形性膝関節症』になる人はいますが、やっぱり体重の多い人はなりやすいように思います。
『膝関節』だけではなく、他の内科の疾患などにも肥満は大敵ですので健康のことを考えれば一定の範囲内に体重があることは必要なので是非取り組んでください
Q6:冷やすとよくない?
A:冷えないようにしたほうがいいでしょう!
冷えると動きが悪くなりますし痛みを感じやすくなります。
変形性膝関節症の方は経験的にそれをわかっていて誰に指導されることもなく冷えないように 『保温サポーター』 をつけたりしています。
冬になると中には3枚も4枚も履いて締め付け過ぎて血流悪くなるか心配な方もいますが冷えないようにはしておかれたほうがいいでしょう!
では、後半は、
- Q7:正座はしてはいけない?
- Q8:サプリメントを摂ったほうがいいの?
- Q9:湿布を貼ったり、痛み止めを飲んでもいい?
- Q10:膝にサポーターを着けたほうがいい?
- Q11:膝にたまった水は抜いたほうがいい?
- Q12:膝に筋肉をつけないといけない?
- Q13:手術したほうがいいのですか?
について、順番にお答えしていきます。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
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