中高年の4人に1人がなる膝の屈伸が痛い変形性膝関節症とは!
ある程度年齢を重ねている方の膝の内側が痛くなってきたら
「これって変形性膝関節症』かな?」
って思われるみたいでよく質問されます。
テレビを中心にメディアでよく紹介されていますので今ではとても有名な疾患になっていますが、名前を知っているわりに病態についてはテレビで見てもすぐ忘れちゃってます。
自分が変形性膝関節症なのかそうでないのか、その不安を解消するために変形性膝関節症について
- 何が原因でどういった人がなりやすいのか?
- どのように診断・治療がされるのか?
などをわかりやすく紹介していきたいと思います。
変形するので特に有名な膝の関節について
まず、『変形性膝関節症』とはどういう状態から始めていきます。
- 『変形性』→骨や関節が傷んで形が変わる(変形)ことによって起こる
- 『膝関節』→膝関節に起こる
- 『症』→痛みや運動制限など正常では起こらない症状がおきる状態
と名前から関節や骨が痛んでしまっているのはわかりますが『膝』を含めた変形する原因は
『これといってはっきりしたきっかけがあって起こるものではなく、長年の使い傷みで徐々に起こってくるもの』 (90%ははっきりした原因はない)
と原因不明ですが、特に原因ではないかと言われているものに
- 肥満
変形性膝関節症の方は、よく
「痩せなきゃ!」
「痩せろって言われた」
というのを耳にしますが体重による負担はかかっていることは簡単に予想がつきます。 - 遺伝的要因
親からいただいた生まれもっての要因ってことですが、これに関してはどうにも手を打つことができません。 - アライメント
「O脚だったら変形性膝関節症なるんじゃないですか?」
とその関係性を気にされる方も多いです。
『変形性膝関節症』の方はどんどん『O脚』になりますので関係はあると考えられます。
変えられるものとそうでないものがありましたが、膝に負担がかかるバランス・姿勢などはなんとか是正していきたいところです。
症状の有無は別として、中高年以降の人の少なくとも4人に1人は変形性膝関節症 が起こり、年齢が高まるごとに更に割合が高まります。
女性の人に多いといわれています。
膝の『変形や痛み』はさまざまですが、
- ほとんどが膝の内側に起こる
- 外側や膝蓋骨に起こる場合もあるがさほど多くない
です。
いったん『変形性膝関節症』になると、徐々に進行していく方が半数以上でいかに進行を抑えることができるかが治療のポイントとなります。
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変形性膝関節症は、腫れぼったくて痛いのが特徴
変形性膝関節症の症状と言えばまず『痛み』ですが、他にもいろいろな症状がありますのでそれらを知っていただくことが不安の解消には1番です。
- 痛み
- 膝の曲げ伸ばしがしにくい
- 膝がぐらつく
- 腫れぼったくなる
これらを順番に紹介していきます。
1、痛み(疼痛:とうつう)
1番わかりやすい症状です。最初ははっきりした痛みではなく、違和感程度から起こります。
また、よく耳にするのが
「膝を深く曲げたとき、膝の裏が突っ張るような感じがする」
「長く歩くと膝裏が張ってくる」
など膝裏の症状を訴える方が結構多いです。その後、少しずつ膝(特に内側)が痛くなってきます。
じっとしているのは痛くありませんが、
- 歩く・階段の上り下り
- 正座・しゃがみこみができないなど
日常生活に支障が出るような痛みになっていきます。
また、膝を動かす時に『ギシギシ音がする(軋轢音:あつれきおん)』がすることもあります。
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2、運動制限(可動域制限)
「足を投げ出すように座った時、膝がまっすぐ伸びていない」
「正座ができない」
など膝の曲げ伸ばしの最後のところまで動かせなくなって症状が進行すると、そのできない幅が広くなって日常生活での不便が強くなります。
3、ぐらつき(側方動揺:そくほうどうよう)
変形が進んでくると、歩いているときなどに膝が 「ガクッ!」 とずれるような感覚がするという訴えが出てきます。
膝関節がうまく身体を支えられずに、横に(主には外側)一瞬膝がずれてしまう状態をいいます。(側方動揺:lateral thrust)
これは足の『O脚』などの変形が出てくれば出やすくなります。
4、水が溜まる(関節水腫)
変形によって関節に負担がかかることで、炎症(滑膜炎:かつまくえん)が起きます。
それによって、膝に水が溜まることがよくあります。
水が溜まってくると膝まわりがぼんやり腫れぼったくなります。
左右比べてみたり、健康な人と比べれば見極めはそこまで難しくありません。
次に、『変形性膝関節症』の診断や治療について紹介していきたいと思います。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
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