ぎっくり腰には安静か病院か?原因や症状にあわせて正しい対処を!
「椅子から立ち上がろうとした時に腰が電気が走るような痛みに襲われた」
「ゴミ箱のふたを取ろうとしたときにギクッと腰に痛みが出た・・」
「ぎっくり腰になったときどう対処したらいいの・・」
など、前かがみの状態になったときに、
「ギクッ!」
「ピキッ!」
と、表現はさまざまですが、鋭い激痛が腰やお尻のあたりに出ることがよくあります。
その痛みはかなり強い場合が多く、
- 動けなくて数日寝込んでしまうくらい痛い
- 日常生活はギリギリできるけど、動くたびに激痛が走る
などという状態になりがちです。
このような状態は
- ぎっくり腰
- 腰椎捻挫(lower back sprain)
- 急性腰痛
などと呼ばれます。
外国では、
- 魔女の一撃(Hexenschuss:ヘキセンシュス)
などと呼ばれたりもします。
このようになった経験のある方が多くて、どう対処したらいいか困ってしまう『ぎっくり腰』について、身体に起こっている状態から対処法まで紹介していきます。
ぎっくり腰はなぜ起こるの?その原因とは
『腰痛』の70~80%が、明らかな原因がわからない腰痛という意味をもつ
『非特異的腰痛(いわゆる腰痛症)』
と呼ばれる腰痛に入ります。
「え?じゃあ、『腰痛』の大半は原因がはっきりわからないの?」
って思われるかもしれません。
「そう!実はそういうものなんです!」
そんなつかみどこのないフワフワした『腰痛』の原因ですが、『ぎっくり腰』の原因は、更にはっきりとわかりません!
そもそも『ぎっくり腰』とは、
- 四十肩
- 寝違い
- こむら返り
などと同じ俗称(一般名称)で、病名ではありません。
急激に起こった腰痛をすべてひっくるめて一般的にはそう呼びますので、原因や痛みの出方も細かく言えばさまざまです。
そんな中でも原因ではないだろうかと言われているのには、
- 椎間関節の捻挫
- 椎間板の損傷
- 筋・筋膜の断裂
- 仙腸関節の捻挫
などがあります。
医学的には、
『骨』『神経』の問題は、MRIやCTなどの画像診断で特定できても、そこに問題がないと『非特異的腰痛』にしか当てはめようないな・・
原因は、『骨』『神経』以外のどこかがなにかしら傷んでるんじゃないでしょうか?・・
って医学者の方の心の声が聞こえてきそうな気がします。
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ぎっくり腰はどうやって起こるもの?
『ぎっくり腰』は、だいたいは『前かがみ』の動作で腰に激痛が走ることでおこります。
症状は、「ギクッ!」となった直後か、少し時間が経った頃に急速に腰の痛みが悪化していきます。
痛みの程度によりますが、日常生活が一人でできなくなるくらい強い症状に襲われるほどになります。
痛みの期間は、最初の2・3日がピークに強くてそこからは緩やかに改善していきます。
そして、だいたい
7~10日で日常生活に支障がなくなる程度に改善していくのが目安
です。
すべての事に痛みが伴いますが、特に前にかがむ動作は強く痛みが出ます。
では、『ぎっくり腰(急性腰痛)』になったときどう対処していったらよいのでしょうか?
続いて紹介していきます。
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ぎっくり腰になってしまったら?どう対処するといいのか?
「ぎっくり腰になったときどう対処したらいいの?」
といろいろ聞かれることがあります。
その中でよくされる質問を紹介し、それに対しておこたえする形で進めていきます。
じっと寝ておいた方がいいの?
寝ておくことが『良い』『悪い』というのはあまりありません。
守らなくてはいけないことは
『痛みが強くなることは避ける!』
という大原則を守ることです。
痛みが強い時期(2、3日まで)は、動かすことが痛いので寝ておくとことも必要かもしれません。
昔はとにかくじっと寝ておくことを奨められていましたが、現在はずっと寝ておくことを
『腰痛ガイドライン』
でも奨めていません!
痛みの程度をみながら、少しずつできる動作からやっていくようにしていただければよいでしょう。
お風呂は入っていいの?
お風呂に入る動作は、腰痛(ぎっくり腰)ではかなり痛みと身体への負担が伴います。
痛みが強い時期(2,3日まで)はシャワー程度にしておかれることをおすすめします。
アイシングは必要?
現在は、
「急性症状はとにかく冷やせ!」
の考え方が広まっています。
そこで、ぎっくり腰でも冷やした方がいいのか?
となるのでしょうがどちらでもかまいません。
腰椎捻挫による『ぎっくり腰』であれば、冷やしておくのもいいでしょう!
ただし、最初の3日までにしておいてください。
それ以上の長い期間をダラダラとは行わないようにしましょう!
湿布は貼ったほうがいい?
貼らないといけないわけではありませんが、痛みを和らげる効果があります。
湿布かぶれに注意して貼っておかれてもよいでしょう。
「『湿布』の効果や貼る時間、種類などの素朴な疑問をわかりやすく解説!」
病院に行かないといけないの?
これは、症状などによって変わりますので一貫してどうこうは言えません。
みなさんの症状や状態に応じて、下の内容を参考にご判断お願いします。
病院へ行くメリットは、
- 注射や痛み止めの薬やコルセットの処方など痛みに対する処置をしてもらえる
- ぎっくり腰以外の病気でないかを確認してもらえる
病院へ行くデメリットは、
- 病院の往復の移動が辛い
- 検査で痛みが出る動作を強要される
- 待ち時間があればじっと痛みに耐えて待たないといけない
です。
結論としては、『ぎっくり腰』っぽいなと思えた場合、
慌てて病院に行く必要はないことがほとんどで、病院への移動や待機などの痛みに耐えられるレベルまで数日様子をみてからの受診でもいいでしょう!
その間様子をみて、それでも処置をしてもらいたい場合に受診されたよろしいかと考えます。
コルセットは巻いたほうがいいの?
コルセットを着けると腰周りが安定します。
症状が楽になりますので、あれば着けることをおすすめします。
ただし、着けたからといって劇的に痛みが楽になるということはありません。
「ちょっと楽になったような気がする」
という感想が一般的です。
「コルセットや腰痛・骨盤ベルトの効果や種類・違いを知って正しく選ぶ!」
痛み止めは飲んでもいいの?
今は市販薬でも痛み止めがありますので、比較的手に入れやすくそれらを飲んでも構いません。
ただし、
- 痛み止めが効いてるから好きに動いていいわけではない
- 胃腸(内臓)に負担がかかります。
連日ずっと飲み続けることはおすすめしません。
詳細は病院や薬局で相談の上、飲みましょう!
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
「自分の身体について直接相談したい」
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と思われた方は、こちらで直接診せていただくこともできます。
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61歳でアメリカ在住。小型バスの運転手をしています。特にお年寄りや障害者の方を運んでいますので、車椅子の固定器具を前後合わせて4箇所に止めなければなりません。そのたびに立ったりかがんだりと短い時間にし、バスからおろしたり乗せたり8時間勤務でやっています。毎日身軽に動いて大変ではないと思っていましたが、今日初めてぎっくり腰になってしまったようで。どうしようと思っていましたが、全て読ましていただいて、少し安心しました。2-3日休んで様子を見ます。 ありがとうございます。
当サイトをごらんいただきありがとうございます。
記事の内容を参考に経過を見ていただければと思います。
そして、よくなりましたら立ったり屈んだりをされ腰に負担のかかるお仕事をされていますから再発について考えておかれることは大切だと思います。
そのための体操・トレーニングなどを他の記事でも紹介させていただいてますのでそれらも参照してお役に立てれば幸いです。
全てが曖昧で全く役に立たなかった
当サイトをご覧いただき、そしてご指摘いただきありがとうございます
曖昧と感じられるようなわかりにくい表現や内容がないか精査しよりよい記事になるように努めてまいりたいと思います。
初めて、ぎっくり腰になったようです。
激痛で立っているだけでも汗が出てきます。
激痛の中、無理してでも病院行くべきか?
無理でも家事をせねばならない事情もあり、絶対安静か?動いて大丈夫?など色んなことで不安だらけでした。
こちらのサイトで、知りたかったことが、全部解決出来ました。
安心して自宅療養することにしました。
落ち着いたら、病院に行ってきます。
有り難うございます。
大変参考になりました。
あらゆるパターンの情報を書いていただいているのでとても助かります。
自分の状態と対比させて、とるべき対処を絞り込むことができました。
ありがとうございました。
当サイトをご覧いただきありがとうございます
対処を検討するときのお役に立てたようで何よりです
とにかく、激痛が走りトイレにもいけない。すぐ救急車を、呼ぶのが一番かと。トイレに行けるなら自宅療法行けなければ病院ですね。
当サイトをご覧いただきありがとうございます。
トイレにいけないのは相当大変ですね。
私は昔トイレにいくのも激痛でギリギリでこのまま漏らしてしまおうかと思ったこともありました。