肩こり・首こりの痛みの原因で診断された『変形性頚椎症』とは
「私の肩こりの原因は首の骨が悪いかららしいので治らないんです」
「病院で頚椎症と診断されたけど、治療は湿布と痛み止めの薬もらっただけ」
というように、肩こりのつもりで病院に行ったら首の骨がおかしくなっていると言われてしまったという方とお話することがよくあります。
『頚椎症』は、 首の骨(頚椎)が変形や傷みが出ている状態を指しますがそれは処方される“湿布と痛み止めの薬”で治るものなのかと気になりますが
「湿布と痛み止めで頚椎症が治るんですか?」
と病院で質問する人はいないでしょう。
「骨が傷んだ(変形した)ものが“湿布と痛み止めの薬”で治るわけがない」
ということは、みなさんもなんとなくお気づきだと思いますが実際にそれで済まされてしまっているので不安に思われることでしょう。
そこで今回は、『頚椎症』ってどんな疾患なのか、なぜ湿布や痛み止めの処方だけで済まされるのか?どうやって対処していけばいいのかなどについて解説していきます。
頚椎症とは
『頚椎症』は、
首の骨や関節・靭帯などに変性(異常な状態に変化すること)が起きていて問題が出ている
という診断名です。(『変形性頚椎症』とも言いいます)
まずは、首まわりの骨や関節がどうなっているかを簡単に確認していきましょう。
頚椎について
首の骨(頚椎)は、7つ積み重なってできています。
その骨同士が『椎間関節』で繋がっています。
ひとつずつは大きく動けませんが、7つの骨が連動することで、
- 天井を見上げたり、
- 自動車で後ろの安全確認ができたり、
- 自分のおへそを見たり
『背中の骨(胸椎)』や『腰の骨(腰椎)』に比べて、上下・左右・ねじりの全体において、広い運動範囲を動かすことができるようになっています。
頚椎症の症状
長年の首(頚椎)の無理な動きは
- 『椎間板』
- 『椎間関節』
- 『神経組織』
にストレスをかけます。
そのストレスによって起こる『頚椎症(変形性頚椎症)』は、
- 肩こり・首こりや腕の痛みやだるさなどの症状
- 首を動かすことで痛みが出たり、動かせる範囲が狭くなってくる
- 『痛み』『神経症状』(電気が走るような痛み・しびれ・感覚鈍麻)
などが起こります。
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頚椎症の診断
病院で『頚椎症』の病名がつけられる対象は、
- 頚部痛がある
首・肩こりを含めた痛みがある - 頚部運動痛
首を動かすことで痛みが伴う - 可動域制限がある
首を天井向くような動きや後向きに振りむく動きをしたときに痛みが出たり、動かせる幅が狭くなってくる
(例:缶ジュースを飲み干すのが辛い、自転車・バイク・自動車で後ろの安全確認の目視がしにくくなった) - レントゲンで椎間関節変性が認められる
ある程度年齢を重ねていれば頸椎や椎間関節は必ず変性するため、誰にでも当てはまりがちなものと思っても言い過ぎではないでしょう
『頚椎症』は、身体をずっと使い続けていることによる『使い傷み』で起きているものなので、一定の年齢以上であれば全員に起こってくるような疾患だと思っていただければよいです。
その症状のなかで、明らかな『神経症状』
- 電気が走る痛み
- 正座の後のようなしびれ
- 触っている感覚が鈍い
- 腕や手の力が入りにくい
があった場合は、首から出る神経に問題が起きています。
その状態が起きている原因によって、それに対応した病名がついてきます。
- 『頚椎椎間板ヘルニア』
詳細については、こちらをごらんください。
「頚椎椎間板ヘルニアの治し方は症状と原因を知れば簡単です」 - 『頚椎症性神経根症』
などの別の病名がつきます。
他の首まわりの問題で病院で診断される病名について知りたいと思われた方はこちらをご覧ください
頚椎症患者は
一般的な『頚椎症』患者さんの場合は、
- 頚部まわりに症状がある(痛み・運動制限など)
- レントゲンで『頚椎』に変形がみられる
- 症状の原因が明確になっていない
方が多いのではないでしょうか?
頚椎が傷んでいない人はいないので、この病名を告げられたとしてもそれが重大な問題かどうかと言われればそうでないことのほうが多いです。
また、変形性頚椎症で傷んだ『頚椎』や『椎間関節』を修復する治療法は存在しません。
傷んだ『頚椎』は傷みっぱなし(変形したまま)です。
病院でも、
- 骨の傷みを直接治せない
- 症状の原因から治療する方法もない
『頚椎症』による痛みは、頚椎やその周辺に過剰な負担がかかると出るものが主となります。
その負担を軽減させてあげることができれば、痛みを解消することは不可能ではありません。
誤解を恐れずにぶっちゃけてしまえば
「ある程度年齢を重ねて首に痛みがあれば、みなさん『頚椎症』患者さんです。」
「治療は対症療法です。特別な治療はありません。首まわりの負担を軽減させるケアをしながら自然治癒力にまかせて治してください」
頚椎症の対策
『頚椎症』の病名がついている方は、首肩まわりに痛みがある、中高年以上の方がほとんどです。
そして、対処法は出ている症状を和らげる『対症療法』が基本になります。
そのため、自分できることをしっかり実践していくことのほうが大切で
『頚椎症』の対策は、
- 首肩まわりが痛む動作(日常生活・仕事・スポーツなど)を控える
- 首肩まわりに負担がかからない生活を心がける
- 一般的な“首こり・肩こり”解消のためのケアをする(治療を受ける、自分でセルフケアする)
- どうしても痛みが辛い場合は、一時的に『鎮痛薬・湿布』を使う
首肩まわりのセルフケアの方法は、各ページで紹介しています。
自分で『頚椎症』に対してできることはしたいと思われた方は、ご覧いただいて実践してください。
ただし、首の動きに対しては痛みが出やすいため、腕や肩・背中など首まわりから状態を良くするように体操を行ってください。
その後、少しずつ症状の軽快を確認しながら首まわりの体操を追加するほうが、安全で確実な方法です。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
「自分の身体について直接相談したい」
「実際に自分にあったエクササイズを指導してほしい」
と思われた方は、こちらで直接診せていただくこともできます。
お問合せお待ちしております
初めまして。
私の場合は、先に頸椎椎間板ヘルニアと言われ、5と6
の骨が、くっつきすぎなので、開くように、首の牽引を
しましょうと言われました。
若手医師に手術も勧められたのですが、それは、キッパリと断りました。
そうして、今の整形外科は、翌年にCTを撮ったら、ヘルニアの他に、変形性腰椎症と、書いた紙を見て、愕然としました。2つも病気を抱え込んでしまったと。
私が力を入れているのは、先生の仰る通り、リハビリです。首、腰の牽引をしています。
ところで、ロコアテープですが、腕にはフィットして
いて、痛みも取ってくれる、今迄にお目にかかった事が無い位、よく効きます。
掲載に誤りがありました。正しくは、変形性頚椎症でした。失礼致しました。
整形外科も、4軒行って、やっと先生はじめ、いいスタッフにも恵まれたと思っています。この先生を信じて、自分のペースで治療しています。
私も、加齢です。
当サイトをご覧いただきありがとうございます
自分の希望に沿って治療ができるいい病院とはなかなか巡り合えないところはあると思います。
病院で診てもらいながら保存療法をされるのであれば安心でしょう。
変形性頚椎症という病名についてはある程度の年齢を過ぎればみんな変形していますし、頚椎ヘルニアの方なら病名がつくかどうかは別にしてだれしもなっているようなものです。
そこは落ち込まれないで自身のできることを粛々とこなしていかれることが肝要ではないかと考えます。
大変、残念ながら、私はメンタルの先生にも係っていまして、主治医が、整形外科医に文書を送り、ヨシトミと
云うお薬を、ロコアテープを貼っていると、治療ができない、ということで、整形外科医は、リリカ25mgの
お薬に、変更となりました。
ロコアテープが効いただけで、重宝していたのに、悔しいです。それでも、先生のお考えに従うしかないのですね。
そして、もう一つ、消化器内科にも通っていて、お薬を
飲んでいます。
こんなに沢山薬を飲んでいたら、何処か妥協しないと
ならないですね。
残念ですが、致し方ありません。
どうもありがとうございました。
専門分野が変われば、それぞれの組み合わせの問題が起こるでしょうし、特に先生の個性が大きく影響しますね。
しかし、それに対してやはり患者側からして抗う術はなく、言うとおりにするかどうしても納得いかなければ病院を変えるかしかありません。
実際そのテープはダメなことは動かないのでそれを前提にどうされるか、つらいでしょうがじっくり心に落としていかれることをおすすめします。
何とも難しい問題ですが、セカンドオピニオンをすればいいと、言う人もいれば、人それぞれです。
私は、メンタルの先生は、数十年、整形は、今の病院で
4件目で、やっといい先生に出会えたという感じで、2
年になります。消化器内科は、通い始めて、3か月位で
まだ、慣れていません。
tomokazuさんの仰る通り、信じられる先生をやっと見つかったので、先生の事を信じて、薬の方は、先生に
任せればいい、委ねるとでも言いましょうか、慎重に
行動した方がいいと、思えるようになりました。
ありがとうございます。
tomokazu様
腰脛痛、関節痛の病気も、ロコアテープで、緩和できるのでしょうか?
私は、特に病名として言われていませんが、加齢になると、気になります。
人間、中年を過ぎると、どこかにガタがきます。病気と
向き合うことが、大事だと、叔母に言われました。流石に、人生の先輩だと改めて感じました。
ロコアテープは、貼ったところから鎮痛成分が浸透するもののようなので、腰痛や関節痛であっても使えるものと考えてよいと思われます。
表書きを拝読しました。
ロコアテープを使えなくなったのは、整形の先生の意思ではありません。
メンタルの先生の要望です。ロコアテープを出されると、メンタルの治療が難しいからと、整形の先生が出せない状態でいるのです。その辺の所、誤解のないように
お願い致します。
確かに、tomokazuさんの仰る通り、ロコアテープを使ってくれる医師を見つけるのは、大変というか、難しいでしょう。
皆さん先生方が、恐れているのは、メンタルの先生なのです。特殊な治療ですから、数値が出て、異常なしです
とは、言い切れません。
今のところ、どの先生も変える気はないので、ロコアテープを我慢して、整形の先生も、前に戻したテープを
使ったところ、発疹が出ました。慌てて、湿布を変えて
頂きました。
先生は、悪いようにはしませんから。信頼関係もできていますし。
先生同士の連携が、私の場合、複雑で、さぞかし先生にご迷惑をおかけしていると思うと、心苦しいです。
tomokazu様
メンタルの先生が、何故そこまで固執しているかと言いますと、旧リーマスというお薬の副作用で、橋本病を
派生させてしまいました。今は、橋本病のお薬を飲み、
経過観察中です。この病も、相当長い事、お薬を飲み続ければならないそうです。
本当に、無念としか言いようがありません。ですので、
ロコアテープを検討してくださいと、整形の薬剤部で、
炭酸リチウムを飲まないようにメンタルの先生に言ってくださいと、忠告されたときに、私も何とか説得に当たりましたが、プロには従うしかないのですね。
今迄の中で、一番よく効くテープでしたが、もう、致し方ありません。
ご自身の疑問や要望は正直に伝え、それに対して説明してもらうのは長期に治療される上では信頼関係の構築にもつながり必要なことでしょう。
ただし、専門家に委ねているという立場であることは頭の片隅において、モンスターペイシェントにならないようにふるまっていかれることも求められます。
そして、ひとつひとつをきちんと対処していくことがメンタルに対してもよいものと考えます。
私も、必ず先生方に、おくすり手帳をお見せして、どんな薬を飲んでいるのか、どの薬だったら、ぶつからない
かも、どの先生方も考えています。こちらの意向も少々
交え、お薬を話し合っています。
消化器内科の御薬は半年飲んで、効いてきています。
整形外科は、先生がお薬を決め、後は、リハビリに力を
入れてください、と仰いました。
メンタルの先生が、一番難しいです。私が、特に新薬
というのが、解りません。どんなお薬かということです。今まで飲んだ薬ならば、ある程度覚えています。先生と話し合って、慎重に、ですね。
内科医も外科医も、メンタルの事はピンときてないようです。そう感じです。
内科医も外科医も、理解があり、きちんと対策してくれていますので、メンタルの先生も一生懸命です。
今の整形の先生は、リハビリを豆にしに来てくださいと、最初に言われました。
私は、頸椎椎間板ヘルニアと、変形性頚椎症と、闘っています。
湿布は、ロコアテープから、ロキソプロフェンテープに
変えられてしまいました。事情が事情ですので、仕方がないです。そして、リリカカプセル25mgが、薬と
変化しました。
ここの整形の薬剤部が、メンタルの炭酸リチウムのお薬を抜いてくれるように、先生に相談してくださいと、仰いました。親切だと思いました。薬剤部も、先生の処方してくれた、ロコアテープを処方したかったのでしょうが、メンタルの薬を服用したら、効能が
効きすぎると、ご判断されたのでしょう。うっかり
したら、見過ごすところでした。注意をしてくれた薬剤部に感謝申し上げます。
2つの病を、ここの病院で治します。
私のもう一つの病気で、頸椎椎間板ヘルニアと云いますが、これも、似たようなもので、5と6の骨の首の骨が
くっついてしまうと、大変なことになります。
手術を若手医師は勧めますが、年配の医師は、失敗するリスクが高く、失敗すれば、一生車椅子か、寝たきりに
なるそうです。
手術をしなくて良かったと思っています。
tomokazuさんは、ヘルニアの知識はもちあわせていますか?