腱板損傷のポイントが手っ取り早くわかるクイズで全問正解を目指して理解を深めよう!
肩が痛くなったときに病院などで『腱板損傷』と言われることがあります。
肩の他の疾患に比べて『損傷』と書かれているので、明らかに自分の肩の組織が傷んでしまっているのがすぐにわかり、イメージしやすい分落ち込まれてしまう方が多いです。
「腱が切れているって言うのに手術はしないって言われたけどほんとに大丈夫なの?」
「損傷しているのってきちんと治るんですか?今のこの痛みは治るんですか?」
など不安を持たれる方が多いです。
今持たれている不安は病態についての知識を深めるだけでかなり和らげるてくれることでしょう。
実際『腱板損傷』に関する記事を読まれてそのように不安が解消された方もいらっしゃるかもしれませんが、1回読んだだけでは意外と頭の中に正しい記憶として残っていないかもしれません。
そこで、『腱板損傷』に関するポイントを二択形式のクイズとして紹介しており、それに今から挑戦していただけたらと思っています。
たった8問ですが、これに答えるだけで得られた知識がきっと深まっていくことでしょう!
チャレンジの前に、基礎知識を復習しておきたいと思われた方はこちらをまずお読みくださいませ。
「肩のすじが傷んでる?『肩腱板損傷』の原因や症状・治療について」
- Q1腱板損傷の程度をきちんとみるためにはMRI撮影が必要だ
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- ◯ 正しい
- × 間違い
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腱板損傷は、レントゲンやエコー・徒手検査などでおおよそ推測することは可能ですが、実際どうなっているか高い精度で見極めるにはやはりMRI撮影をすることが必要でしょう。
一般的にレントゲンと問診だけで腱板損傷と診断されるケースが多いですが、それはおおよそそうだろうという推定と重症でなさそうだしMRI撮ってまで確定診断しなくても保存療法で大丈夫だろうという場合につくことが多いようです。
この場合は、保存療法適応で重症度が高くないんだろうからそこまで過剰に心配しないでもよさそうかな?と思うくらいでいいかもしれません。
それでも気になる方は医師に気になっていることを直接質問してみるのが1番確実でしょう。 - Q2腱板とは肩の比較的奥にある筋肉群のことを指すグループ名である
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- ◯ 正しい
- × 間違い
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腱板という筋肉なり靭帯なり組織があるわけではありません。
『回旋筋腱板:ローテーターカフ』と呼ばれる筋肉群(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の略称になります。
これらはグループとして、肩関節を安定させ動きの基礎を作ったり、捻りなどの動きの補助をする役割があります。
肩関節は特に自由にたくさん動かせるのでその細かい動きを作るための調整をしてくれている大切な筋肉たちで、これらは奥の方にありますがひとつひとつが小さい筋肉なので無理をすると傷んでしまいます。
重要なのに傷めやすい性質上、きちんとわけて理解しておかないといけないということからこのようなグループ名がついていると理解しておかれるとよいでしょう。 - Q3腱板損傷はスポーツでの負担が原因で起こるものである
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- ◯ 正しい
- × 間違い
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スポーツでは、細かい動きや力強い動きを肩関節に起こしますし、それを繰り返すことで負担がかかって損傷の原因になります。
ただし、スポーツなど関係なく仕事でなる場合や、極端なケースでは日常生活の中で傷めてしまう場合もあるのでスポーツ障害とは一概にはいえません。 - Q4腱板損傷の特徴的な症状は動かしているときの痛みでじっとしているときは痛みがない
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- ◯ 正しい
- × 間違い
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腱板損傷ではもちろん腱板を使うような動きをすると痛みが出ますがそれ以外に特徴的な痛みに『夜間痛』があります。
これは痛めた初期の頃に起こりやすく、寝ているときに動いていないのにジンジン痛んで眠りを妨げられるというものです。
腱板損傷だけでなく五十肩などでも起こりますが、動かしているときの痛みよりも睡眠を妨げられることもあって二重苦でつらいとおっしゃられる方が多いです。 - Q5腱板損傷の治療と五十肩などの一般的な肩疾患の治療は基本的に同じだ
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- ◯ 正しい
- × 間違い
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基本的には手術をしないで患部を安静にすることを第一とするところなど共通していることが多いです。
ほぼ同じと考えてもいいかもしれません。 - Q6腱板が切れてしまっていたらつなぐために手術をしなければいけない
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- ◯ 正しい
- × 間違い
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腱板が切れる(断裂)すると、肩関節の動きの力の発揮が弱くなってしまったりしますので、スポーツ選手であれば手術適応になることが多いです。
ただし、年配の方で日常生活でも力仕事がなければわざわざ手術までしないでも支障が少ないのでそのままでいこうとなるケースがあります。
その方の年齢や生活内容によってかわるものだと思っておかれるとよいでしょう。 - Q7症状がないのに腱板が切れてしまっている人もいる
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- ◯ 正しい
- × 間違い
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年配の方に実は多い『無症候性断裂』というものです。
別の肩の問題で検査したらわかったということがよく起こるものです。 - Q8腱板損傷で手術をしない場合、リハビリで対症療法をしていくことで症状の改善が期待できる
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- ◯ 正しい
- × 間違い
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腱板損傷での症状はずっと同じように続くとは限りません。
痛みは基本的に自然治癒によって治まってくることは期待できます。
そして、痛みの治まりにあわせてリハビリをしていくことで十分にその症状を改善していくことはできると考えてもよいでしょう。
ただし、これは医師が手術を勧めない程度の重症度の場合であり、断裂やそれに近い重症度のものを手術しないでリハビリでよくできるという意味ではありませんので誤解されないようにお願いします。
あなたの理解度は●点です。
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いかがでしたか?
全問正解とは言わなくとも80点以上取れていなければ、まだまだこの疾患についての理解が深まっているとは言えません。
不正解だったところ、答えに迷ったところは解説をしっかり読んでいただくか疾患の記事を読み直して知識をしっかり定着させていかれることをおすすめします。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
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整形外科的痛みの多い生活を送っている者です。
大した痛みでなくても、不安が大きいと痛みを過大に評価してしまう小心者なので、このサイトの記事はとても心強く感じております。
ありがとうございます。
当サイトをご覧いただきありがとうございます
難しい名前の診断をされると自分の症状をより悪く評価してしまって落ち込んでしまいがちになります。
楽観的に考えるのも良いとは言いませんが、起こっている身体の状態をできるだけそのまま冷静に評価してきちんと対応して問題解消に進んでいただけるお役に立てればと思っております。