外反母趾とはパンプスだけが原因じゃない!正しく知る本当の原因は

外反母趾アイキャッチヒールを履く女性にとって足の指(趾)が痛くなる原因として 『外反母趾』 が有名で女性の方との話題で 
「私も結構外反母趾きついんよ~」
なんて軽く話をされる人が多いことに驚きます。

それだけ『外反母趾』が一般的な疾患名で女性にとって身近なものだからでしょうが、外反母趾で変形した骨や関節は手術をしない限り一生元に戻らないものです。

一度外反母趾になってしまえば

  • 1回痛くなったら治まっても後々に再発するリスクも高く長期化しやすい
  • 変形した足のままなので、歩き疲れしやすい

など、後々の人生にずっと不利を背負って生活していかなくてはいけないので個人的にはかなりやっかいな疾患だと思っていますし、変形のせいで痛みがどうしようもなくて『手術』をせざるを得ない方もたくさんいらっしゃいます。

そこで、今回は『外反母趾』について正しく認識を持って適切な処置や対応をとっていただけるお手伝いができればと考えております。

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そもそも外反母趾とは・・・

外反母趾原因1
まずは『外反母趾(hallux valgus)』についての基本からしっかり確認しておきましょう!

外反母趾は足の第1中骨趾節関節におこる『変形性関節症』で、 足の親指(第1趾)が右足であれば『く』の字に曲がってくる状態 をいいます。

ほとんど女性の疾患と言っていいほど、女性に起こります。

同じように足の小指(第5趾)が内側に曲がってくることもありますが、それは 『内反小趾(ないはんしょうし)』 と言い、外反母趾と一緒に起こることもあります。

 

外反母趾の原因は?

『外反母趾』になる原因はさまざまあると言われていて、それらの条件が複雑に絡まりあって出てくるもので、主な原因と言われるものを

  • 環境要因
    足を取り巻く環境で『外反母趾』に関係の深いもの
  • 内的要因
    自分の身体の個性や基礎疾患などで関係の深いもの

に分けて、順に紹介していきたいと思います。

外反母趾の原因となる環境要因

1番にあるのが 『自分の足に合っていない(負担のかかる)靴』 を履いていることです。

例えば、

  • ヒールが高いパンプス
    高さがあるほど足の前に体重がかかります。
    また、安定感の悪いピンヒールなども安定感が悪いことで前に体重をかけがちになる
  • 足先が細い靴
    これは男女ともに言えることですが、スラッとした足先を魅せるファッション性のために足先をとがらせた靴を履くことがあります。
    『ポインテッドトゥ』などという言い方をしてひとつの足先の形状のジャンルを確立していて人気があるようです。
  • サイズがあっていない
    窮屈すぎる靴でも、ブカブカの靴でもいけませんが、特に窮屈な靴はいけません。

などが挙げられます。ポインテッド

また、靴を履いて生活する時間が昔に比べて多くなってきています。

その中で

  • 立ちっぱなしの仕事で長い時間靴を履いている
  • 営業などで立ったり
  • 歩いたりする時間がとにかく長い

という『仕事を含めた生活環境』は大きな問題になります。

実は1番やっかいなのがこの 『生活環境』 です!

  • 職場(学校)で履く靴が指定されている
    職場であれば支給された靴が安物でクッション性などにも欠けていたり、高校生などでは指定の革靴が硬くて履き心地が悪いものだったりという方がいらっしゃいました。
  • 立つ・歩く時間を減らしにくい
    生活の根幹の部分のため、
    「仕事だから自分だけ休んだり時間を減らしたりできない」
    とおっしゃられる方が非常に多いです。
    この場合は、せめて ・靴の種類を変えてもらえるように交渉できないか?

この場合、靴を変えることが難しいので、靴の中敷き(インソール)処置で負担を軽減する などの対処になります。
しかし、根本的な負担が減らせられないのがやっかいな理由です。

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外反母趾はヒール病?

記事の最初に 『外反母趾はパンプスを履く女性に多い』 と書きました。

ヒール高さのあるパンプスを履くことで体重が足の前にかかっていくことで足の指(趾)やそのまわりの関節にかかる負担が大きくなるため『外反母趾』は起こりやすくなります。

その体重のかかり方が前のめりになる(前方偏位)は、 『ヒール高が6cmを越える』 と起こってくることがわかっており、土踏まずの高さも下がる影響が出てきます。

これら言えることは 『ヒールの高さは6cmまで』 にしておくのが足の健康を保つためには必要ですが患者さんに言うと、素直にわかりましたなんておっしゃる方はまずいません。

「そんなヒールの高さじゃ、かわいい靴ないからもっと高さがあるのを履きたい!」
と言うようなリアクションがだいたいです。

この気持ちは女性同士なら理解しあえることなのだろうなって思います。

そこで、知っておいて欲しいのは、
『ヒール高が高いパンプスを履いていても、歩き方が上手になれば高くても対応可能』
ということです。

逆に、たまに街でたいして高くないヒールなのに下手な歩き方している女性も見かけます。 そこは、個人差があるのが現実だと思います。

高いヒールを履いても足に負担をかけたくなければ、歩き方を見直そう!ということです。

 

外反母趾になる1番の原因は!?

『外反母趾』患者さんの中には、
「私、ほとんどパンプス履きませんし、履いても6cm以下なんですけどなぜなるんでしょうか・・・」
という方もいらっしゃいます。

これは、『パンプス』という履物だけが原因ではなくて、 『体重が前方にかかる立ち方・歩き方をしている』 ことが原因だということを再確認しておきましょう!

ヒール高がある『パンプス』は履くと前方荷重になりやすいから『外反母趾』に”なりやすい”環境要因なわけですが  『パプアニューギニアの裸族にも外反母趾の人はいる』 ことから履物だけが原因でないことははっきりしています。

外反母趾の原因となる内的要因

みなさん足の形ってイメージではみんな同じようなものって思われているかもしれませんが実は、手以上に足の方が個性が大きく出るんです。

その個性の中で『外反母趾になりやすい』と言われている個性が

  • エジプト足
  • 扁平足

です。では、まずエジプト足から紹介していきましょう!

足の指の長さのタイプは大きく3つ

足の個性の見方のひとつで、足の指(足趾)の長さの違いでの分類があります。

  • エジプト足エジプト足
    足の親指(第1趾)が1番長いのが特徴
  • ギリシア足ギリシア足
    足の人差し指(第2趾)が1番長いのが特徴
  • ポリネシア足ポリネシア足
    全体の長さが山なりになっているのが特徴

その地方の人種に多かったから付いているのでしょうが、日本なら比較的『ポリネシア足』になりそうなイメージです。

僕の育った地域だけで言うのかもしれませんが、

  • 足の親指より人差し指が長い
    →将来親より出世・成功する
  • 足の親指より人差し指が短い
    →将来親ほどの出世・成功はできない

なんて言われていたりもしました。

外反母趾の原因のひとつに 『エジプト足』 が挙げられています。是非、心配な方はチェックしてみてください。

そして次に挙げられるのが 『扁平足』 です。

外反母趾原因扁平足

足裏の『土踏まず(内側縦アーチ)』があまりない人のことをそう呼びます。

例外はありますが、

  • 扁平足
  • 外反母趾

は結構セットでくることが多いです。どちらも足の正常な機能を発揮することができなくなりズルズルと足に負担をかけてしまうことに繋がりますので『扁平足』にも注意が必要です。

『扁平足』について詳しく知りたいと思われた方はこちらをごらんください!

足の裏が痛い、歩くと疲れる原因の『扁平足(ベタ足)』の評価は

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関節が柔らかいと負担に弱くなる

『外反母趾』は、足の関節に負担がかかり続けることによって起こる『変形性関節症』でした。
その関節がフニャフニャだと歪む方向にストレスがかかりやすいというものです。

その関節の柔らかさにつきましては

  • 全身関節弛緩症
  • 足の関節のところだけ関節が柔らかい

という状態が考えられます。

『全身関節弛緩症』につきましては、

  • 手の指
  • 肘関節
  • 肩関節
  • 股関節
  • 膝関節
  • 足関節

など、全身の関節が『ゆるい』という状態にある人のことを言います。  詳細についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。

関節がゆるいとは?怪我や運動能力に関わるゆるさの評価方法を知ろう

あと、『足の指の関節がゆるい』というもののひとつの指標として  『足の指がどれだけ反るか?』 というのを見てみるのもひとつの判断材料になります。

柔らかいひとであれば、なんなく足指が床から直角くらいまで反ります。足の指の反り
経験上、こういうタイプの方が『外反母趾』になった場合では結構きつい人を多く見ました。

 

おわりに

一般的にみなさんに良く知られている足の疾患の代表ともいえる『外反母趾』の病態やその原因について紹介させていただきました。
いろいろな原因があることや、あまり軽く見ないほうがよいこともおわかりいただけたと思います。

個人的にはその数ある原因の中でも特に重要なのは

  • 重心の前方化
    体重が前乗り気味になっている
  • 靴の問題
    ヒールや足にあっていない靴を履いている
  • 靴を履く時間が長い
    仕事などで長時間立ったり歩いたりしないといけない

だと考えています。

これらをみてみると、努力次第でなんとかなりそうなものばかりが原因にありますね。

1度なってしまった『変形性関節症』である『外反母趾』は、基本的には元に戻らないと思われたほうがよいでしょう!

しかし、それをまずは悪化させないようにすることは十分に可能で、それによって症状がでない足を保つこともできると考えます。
みなさんがこちらをお読みいただいて、『外反母趾』と正しく向き合っていただくきっかけになったなら幸いです。

「外反母趾とはパンプスだけが原因じゃない!正しく知る本当の原因は」を最後までお読みいただきありがとうございます。

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2 Responses to “外反母趾とはパンプスだけが原因じゃない!正しく知る本当の原因は”

  1. 田舎のOT より:

    自分は「エジプト足」で「扁平足」でした(笑)
    そして、足趾も柔らかく、90°くらい曲がります!
    遊園地に行くと、凄まじく足が疲れます。

    • tomokazu より:

      当サイトをごらんいただきありがとうございます。

      それは『外反母趾』だけではなく『扁平足』がもたらしている可能性を考えます。
      ・扁平足→足底アーチの機能低下→衝撃吸収ができない→疲労
      ・外反母趾→母趾による蹴りができない→推進力の低下→余分な力が必要→疲労
      ではないかと

      少しでもまずは悪化されない対処のヒントを得ていただければ幸いです。

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