指のしびれの原因が『手根管症候群』か自分でチェックする検査とは

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手根管症候群1アイキャッチ「手(指)のしびれで病院に行ったら『手根管症候群』と診断された」

「病院で手根管症候群と診断されたけど何も説明がない」

など、手(指)のしびれが手根管というところの問題で起きているだろうとはなんとなくわかっても、

  • 自分はどんな治療がされるのが一般的なのか?
  • 自分でできることはないのか?

など気になります。

『手根管症候群』は、

  • 風邪をひいたり
  • どこかにぶつけた打撲
  • 指を紙で切ってしまったり

のような 『放っておいても一定の期間が経てば必ず治ってくれる』 というものではありません

更年期以降に起こる手根管症候群は

「指がうまく動かないから趣味の手芸ができなくて困っている」

「スーパーのレジで小銭を出す時、小銭がつかめなくて困る」

などの日常生活の支障が悪化すると出てきます。 そうなれば時期をみて『手術』をしないといけなくなることもあります。

少しでもそうならないためにも、『手根管症候群』に関して

  • 自分でチェックできる手根管症候群の徒手検査法
  • 手根管症候群の診断・治療
  • 自分でできるストレッチなどのセルフケア

などを知っていただいて適切な対処をしていって少しでも悪化を食い止められたらと思います。

その前に手根管症候群の原因や症状など病態を詳しく知らないと思われた方はまずはこちらをお読みください。

親指や人差し指がしびれる原因は手根管症候群かも!原因や症状は?

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手根管症候群の徒手検査

手根管症候群であるかを調べる検査には、

  • 神経に負担をわざとかけてしびれなどの症状が出てきたり強くなるなどがあるかをみる
  • 手根管症候群で障害されている神経(正中神経)がしびれや筋力低下がないか確認する

方法があります。

それらを順番に手根管症候群かどうかをチェックするところからいきましょう!

1、しびれ・痛み・感覚が鈍い場所の確認

「このあたりがしびれているなぁ~」
って思う場所をある程度特定してみましょう!

手根管症候群であれば写真の色付きの範囲に問題がでているはずです。

手根管症候群1正中神経

私自身の経験ですが1度寝ているときに指がしびれて
「チャンス!患者さんの気持ちを体感してみよう!」
と自分のしびれの範囲を特定してみようと試みましたが、実際やってみると、範囲の特定は非常に難しいことがわかりました。

この経験から今まで患者さんにしびれの範囲を確認しても
「うーん、そこはしびれているかなぁ~わからない・・」
なんて曖昧な表現をされてなかなか特定できなくて困りましたが、自分の経験を通して患者さんの気持ちがよくわかりました。

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2、パーフェクト オー サイン(perfect O sign)

『手根管症候群』では、最初は『しびれ・痛み・感覚が鈍い』などの症状を訴えますが、 長期化して症状が重くなってくると、

  • 筋肉が力をきちんと出せなくなる
  • 筋肉が痩せて細ってくる

ことが多くなります。

筋肉に問題が出始めているかどうかは、次に紹介する指の動きがうまくできるかどうかでチェックすることができます。

いわゆる 『オッケーサイン』 をやるだけのテストです。

親指と人差し指できれいな『О(まる)』が作れているのが普通ですね。

手根管症候群検査オッケーサイン
しかし、『手根管症候群』の方は、この『О』を作るための  『親指を外に出す動き(母指 外転)』 の筋肉が弱ってきてきれいな『О』は作れなくなります。 (短母指外転筋 筋委縮)

手根管症候群検査サイドピンチ

3、筋肉が痩せているか確認する

『パーフェクトオーサイン』で自分の筋肉が正常に使えないのが確認できましたら、その問題の程度を確認しないといけません。

『筋力が低下する』
→筋肉が力を発揮できない
→その状態が長引く
→ずっと力を発揮できないまま
筋肉が痩せる

という風に進んでいきますので筋肉が一時的に低下するだけなら、神経障害が改善されれば筋肉も元通りになります。しかし、筋肉が痩せてしまったら、

  • 神経の障害の改善だけではなく
  • 筋肉が元通りのサイズに戻らないといけない

ことになり、筋肉の萎縮が深刻になると元通りになれなくなるので 『筋肉が痩せている』のは、悠長にしていられない待ったなしの状態になっている ことになって『手術療法』を検討するようになっていきます。

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筋肉が痩せているかを見る方法を紹介します。

  1. 見る場所は手のひらの親指の付け根の部分(母指球)です
    手根管症候群検査母指球
  2. 痩せているかどうかは『左右を比較して』確認すること
    年配の方であれば若い人よりも筋肉は落ちているのが普通のため必ず個性を考慮にいれて評価するためには 『左右の比較』 が必要です。
  3. 見てちょっとわかりにくかったら押し比べてみるのもいいでしょう!
    筋肉のハリが違うのを押すことでも確認ができます。
    『母指球筋』が萎縮した平べったい手のひらは、猿の手のひらと似ていることから  『猿手(ape hand)』 と呼んだりします。

4、フリックサイン(Flick sign) 

手根管症候群の方とお話していると無意識に手を振る方がいらっしゃいます。

手根管症候群検査フリックサイン

手を洗った後、タオルなど手を拭くものがなかったときに手を振って水を払うような動きのイメージです。

なぜ手を振るのかたずねてみると
  「手を振るとしびれが楽になる気がする・・・」
とおっしゃいます。

このような仕草をするかたもいらっしゃるので、ご自分がそういうことをしないかどうか振り返ってみるとよいでしょう!

ここまでで『手根管症候群』について症状から推測することができるようになりました。
後半は、原因になっている『正中神経』にストレスをかけ症状の再現を図る検査から治療について紹介していきたいと思います。

「指のしびれの原因が『手根管症候群』か自分でチェックする検査とは」を最後までお読みいただきありがとうございます。


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11 Responses to “指のしびれの原因が『手根管症候群』か自分でチェックする検査とは”

  1. とと より:

    約2カ月前に手根管症候群の手術をしました。

    1週間位前から、朝起きると中指から小指が痛くて曲げ伸ばし出来ません。ゆっくりと曲げ伸ばしをしてやっと動くようになります。圧迫感と指の付け根が痛いです。腱鞘炎のような症状です。時間がたてば治りますか?

    • tomokazu より:

      当サイトをご覧いただきありがとうございます

      術後しばらくは腫れがあったりして、そのような問題が起こることを関連付けて考えることもできなくはありませんが
      今回は期間がだいぶ経っておられるので別の腱鞘炎(ばね指)が生じていると考えるのが良いかもしれません。

      もともと手根管症候群になられていますし、手の屈筋群に問題がありばね指も起こりやすい状態ではあったと思われ
      それが今回のタイミングで出てきてしまったのでしょうか

      初期であれば、安静などの対応でうまく治まることが期待できますが手を使わざるをえないためなかなか難しいかとも思います。
      できれば根本的に手の酷使をする体質自体を改善するような治療・セルフケアはされた方がいいと思います。

      • とと より:

        暫く手を酷使しないように気を付けていましたが、最近は押すと第一関節、指の付け根、手のひらが痛いです。指の曲がりもよくありません。病院に行った方がいいでしょうか?

        • tomokazu より:

          当サイトをご覧いただきありがとうございます。

          『手根管症候群』は、神経障害のため
          ・触ったらそこがしびれているような痛いような感覚がある(感覚障害)
          ・じりじりと痛い感じはするけど実際そこを触ったり押さえたりするのが痛いわけではない(神経障害)
          のような痛みの出方をするものです。

          今回のおっしゃられている痛みは、直接押さえて痛いようですし、痛みの場所もはっきりされているようなので神経症状ではない可能性も考えられます。

          手を酷使しないようにされていた対応は間違っていないと思いますが、今後適切な対応をするためにはきちんと何が原因かを見極めておくことは有益だと考えます。
          今のままでははっきりしませんので不安なようであれば一度病院を受診されることをおすすめします。

          • とと より:

            有難うございました。

            受診する場合は何科に行けばいいでしょうか?

            手のひらも軽くこすっただけで痺れます。

          • tomokazu より:

            お話だけではますますわかりませんね。
            まずは整形外科を受診されるとよいでしょう。

  2. なお より:

    左手が全体的にしびれています。痺れの原因は頸椎だと言われています。

    2週間位前から、中指から小指が曲がりが悪くなりきちんと握れなくなってしまいました。第二関節から指の付け根の間を押すと痛みがあります。第一関節も力を入れると痛いです。腱鞘炎でしょうか?

    • tomokazu より:

      当サイトをご覧いただきありがとうございます

      お話の内容から推察しますと、腱鞘炎よりは頚椎由来の神経症状で『痛み』や『筋力低下』が起こっていると考える方が自然かと考えられます。

  3. なお より:

    頸椎の神経症状で、今回のような症状が出るとは思いませんでした。今後どのようにして過ごせばいいでしょうか?

    • tomokazu より:

      病院にもかかられているようなので、病院での治療等をされながらご自分でできることとすれば
      『とにかく肩首まわりのケアをすること』
      です。

      肩こり・首こり解消するような体操などをされることをお勧めします。
      http://ne-stra.jp/2145.html

  4. なお より:

    有難うございました。参考にさせていただきます。

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