『腰椎すべり症』とは?原因や症状を知り、適切な対処の仕方で症状改善!

Loadingお気に入り記事に追加

腰椎すべり症アイキャッチ「腰の骨がすべってずれている」

『腰椎すべり症』はそのような表現がされますが、身体の真ん中の大事な背骨がずれるなんて考えたらかなり恐ろしいものです。

そんな診断をされているのに特別な治療がないという方はたくさんいらっしゃってすごく不安になると思います。

腰椎すべり症と診断されても程度や症状は人によって大きく違って重症であれば、手術になることもありますが、多くは手術をしない場合のほうが多いですし、症状がほとんどない方も結構たくさんいらっしゃいます。

そこで、今回は腰椎すべり症が

  • どういった状態になってて何が問題なのか?
  • 一般的な治療やセルフケアについて

をわかりやすく紹介していきます。

スポンサーリンク

 

腰の骨が前にすべり落ちていく?腰椎すべり症とは

『腰椎すべり症 』とは、

  • 『腰の骨(腰椎)』が
  • 『すべっている状態』

です。

腰椎を含めた『背骨』は、体の真ん中を積み木のように積み上げられています。腰椎は腰のあたりに5つ積み重なっています。腰椎すべり症

積み重なりながらも身体を曲げたり捻ったり動かしてもずれないように

  • 関節(椎間関節)
  • 靭帯(前縦靭帯・後縦靭帯・黄色靭帯)

などでまわりをガッチリ固めていますが、これらの支えが何かしらの原因で働かなくなってしまうと、前にズルズルすべっていくことを 『腰椎すべり症(lumbar spondylolisthesis)』 と言います。

すべり症

原因はいろいろありますが、多くは年齢を重ねることで起こる『変形性腰椎症』がもとになる方が多いため、高齢の女性に割合が高いと言われています。

 

腰椎すべり症になる原因をそれぞれ整理してみましょう

『腰椎すべり症』になる原因はいろいろありますが、

  1. 『変形性腰椎症』による変形
  2. 『腰椎分離症』による不安定性
  3.  生まれつきの構造による(先天性もしくは発育性)
  4.  怪我によるもの
  5.  他の病気によるもの

があります。それぞれを順番に見ていきましょう!

スポンサーリンク

1、変形による腰椎変性すべり症

年齢を重ねていくにしたがって、長年の負担を受けているところは

  •  骨や関節が変形したり
  •  軟骨がすり減ったり

して変形していき支える構造が破たんして前にすべります。(変形性腰椎症)

「腰痛で病院に行ってレントゲン撮ったら腰椎すべり症って言われた」
と年配の方が言われるケースはおおよそこの『腰椎変性すべり症』です。

この場合は、比較的すべっていることでの症状があまり出ていない(深刻でない)ことが多いです。 

2、腰椎分離すべり症

スポーツ活動などで身体を酷使していると、背骨はあれこれ激しい運動をして骨や関節に負担がかかります。

「野球でピッチャーで投球していたら腰が痛くて投げられなくなった」

「サッカーで練習していたら腰痛がどんどんひどくなった」

のようなスポーツをしている学生さんの練習でによる1回1回の負担の蓄積によって腰の骨が『疲労骨折』を起こしてしまいます。(腰椎分離症)
針金を何回もクネクネ曲げてたら折れる金属疲労とおなじようなことが腰に起こってしまいます。

その疲労骨折で支えが失われて腰椎が前にすべっていく場合を 『腰椎分離すべり症』 と言います。

「分離症からすべり症が起こったら大変なの?」
とすべり症への移行を心配される親御さんがいらっしゃいますが、腰椎分離症になれば必ずすべり症になるわけではなく、だいたい分離症の10~20%に起こるものと言われていますので過度に心配されないで冷静に状況を見極めていきましょう。

スポンサーリンク

3、生まれつきの構造などによる腰椎すべり症

腰椎や仙骨などの骨が

  • 生まれつき(先天性)
  • 成長していくときに(発育性)

に、通常と違う造られ方をしたことが原因になります。(形成不全)比較的、すべり方も強くなりやすいため手術をされることが多いです。

4、怪我による腰椎すべり症

  • スキーやスノーボードなどのスポーツでの転倒
  • 仕事での高所からの転落

などを含めた大きな力が加わる怪我によって腰椎が骨折することで支えがなくなることをきっかけにすべる 『外傷性腰椎すべり症』 が起こることがあります。

5、他の病気による腰椎すべり症

『悪性腫瘍』や『感染症』などによって、腰椎が壊れていったことが原因で支えを失ってしまい『すべり症』が起こります。

 

腰椎すべり症の主な症状を知っておきましょう

『腰椎すべり症』によって起こる症状は、

  • 腰痛
  • 下肢痛
    腰にある神経が障害されることで、足の方に『痛み』や『しびれ』『筋力低下』などが起こります
  • 間歇性跛行(かんけつせいはこう)
    長い時間歩こうとすると足に『痛み』や『違和感』が出てきて歩き続けられなくなります。ただ、そこで座って身体を丸めて休憩するとまた歩くことができるようになります
  •  膀胱直腸障害
    残尿感、頻尿、便秘など

が起こりますが全部出るというわけではありません。

  • 『腰痛』だけという軽いもの
  • すべての症状が出て日常生活に支障が出るほどの重いもの

までその症状の出方はさまざまで腰痛だけという方は結構多いです。

では、『腰椎すべり症』では、どのような治療がされるのか?について続いて紹介していきます。

 

腰椎すべり症の治療

『腰椎すべり症』の治療は基本的には対症療法を行って今ある症状が治まるようにしていきます。

順番にみていきましょう!

1、薬物療法

頸肩腕症候群原因薬

症状で1番みなさんが経験される『痛み』を治めることが大切で痛みをずっと感じ続けていると、脳は痛みをより感じやすくなったりします。

痛みを感じ慣れて頑固にならないように痛み止めなどでうまく痛みを抑える治療がされます。

スポンサーリンク

 『痛み止め』にはいくつか種類があり、特徴に応じて使い分けがされます。

  • 非ステロイド抗炎症剤(NSAID)
    一般的な『痛み止め』で市販薬でいえば『ロキソニン』などが有名です。
    内臓への負担が強く、長い期間飲み続けると
    ・胃が荒れたり
    ・足がむくんできたり
    することが特に年配の方には多く見られます。
  • 神経障害性疼痛治療剤
    神経が障害されていることによる痛みに対して効果が出やすい薬剤でよく効きますが副作用が出やすい人もいますので薬が身体にあうかをみながら飲んでいくことになります。
  • オピオイド受容体刺激薬
    疼痛が強く、神経障害性疼痛治療剤があまり効かないときに使われます。
    こちらも『神経障害性疼痛治療剤』と同様の副作用の心配があります。

2、注射(神経ブロック)

頸肩腕症候群原因注射

痛み止めやステロイドを注射して、痛みや炎症を一時的にでも抑えることは、症状に苦しんでおられる方にとっては必要です。

中にはその一時的な薬剤の効果のはずがその注射を機に痛みが楽になる方もいらっしゃいます。

  • 硬膜外ブロック
  • 仙骨ブロック
  • 神経根ブロック

などの種類があります。

3、固定療法

腰椎を支える働きが失われていますので 『コルセット(腰部固定帯)』 を装着することで腰椎すべり症に伴う『腰痛』の軽減には役に立ちます。

  • 市販であるような簡易な『コルセット』コルセット着用
  • 『軟性コルセット』
    軟性コルセット

などが着けられます。『コルセット(腰部固定帯)』の種類や着け方などを詳しく知りたいと思われた方はこちらをお読みください。

コルセットや腰痛・骨盤ベルトの効果や種類・違いを知って正しく選ぶ! 

スポンサーリンク

4、物理療法

  • 電気治療
    痛みを和らげる目的で、痛みのあるところを中心に低周波などを流します。
  • 極超短波治療(マイクロ波)
    電子レンジと同じようなもので、身体の奥から患部を温める温熱療法です。
    他の治療機器がかわって出てきていることもあって世界的にはあまり使用されなくなってきているようです。
  • 牽引治療
    身体の下半身を固定して脇から上半身を引っ張り上げることで腰骨を引きのばすものです。
    腰痛の治療に用いられます。

5、手技療法

  • マッサージ
    筋肉の緊張をほぐすことで得られる腰痛の軽減効果を目的とします。
    ストレッチ硬くなった筋肉を伸ばすことで、 『筋肉の柔軟性・血流の改善』 を目的とします。
  • モビリゼーション(マニピュレーション)
    動きが悪くなっている関節の正常な関節運動を取り戻すことを目的とします。
  • 鍼灸治療
    症状の改善を目的におこないます。

 

6、運動療法

『腰椎すべり症』の方は、

  • 間歇性跛行(かんけつせいはこう)
  • 下肢痛

などの神経の障害によって、身体を動かしにくくなりますが基礎体力・筋力が落ちるのはよくありませんので

  • 自転車で運動する
  • つらくない範囲で歩く
  • 筋力強化の運動療法をする

などは何かしら取り組んでいくことが必要です。

 

おわりに

『腰椎変性すべり症』は、腰痛をきっかけに病院を受診してレントゲン撮影した結果わかることがありますが、軽度のすべりの人が多くて、悪化して手術になる人はそう多くない疾患です。

すべっていても、日常生活に差し障るようなことがなければご自身の運動などを中心にした治療で症状を軽減させていくことが大切になります。

そのような状態の方は

「病院で診断はされたけど、特に何も治療されないかった」

という状態になります。これは逆に言えば自分で治療していくので大丈夫ということの裏返しと思ってください。神経症状が強い方であればそんな対応はされません。

症状が強くてつらさにくじけてしまいそうな方は、気持ちを奮い起こして運動を前向きにするのは非常に大変だと思います。少しでも『すべり症』 が悪化しないよう、症状を軽減できるようにできることはいろいろありますのでじっくり向き合っていただけたらと思います。

「『腰椎すべり症』とは?原因や症状を知り、適切な対処の仕方で症状改善!」を最後までお読みいただきありがとうございます。


    

4 Responses to “『腰椎すべり症』とは?原因や症状を知り、適切な対処の仕方で症状改善!”

  1. 大森幹雄 より:

    画像にあるベルトはサポーターであり、コルセットは石膏などで固定するものであると主治医に訂正されましたが?

    • tomokazu より:

      当サイトをご覧いただきありがとうございます

      石膏で固定するものの代表としてはギプスになりますが、腰に巻くベルトをコルセットと一般的名称では使われるものと理解しており一般的な認知を重視して用語を使用しております。
      もちろんサポーターという言い方もします。それは言葉の原義を考えればどちらでも適切になると考えられるものだと思います。

      個人的には主治医のおっしゃっている用語の使い方には賛同しかねますが主治医にとってはその分類が適切だということなのでしょう。
      しかし、その用語の捉え方の違いが大森さんの病態の把握などにさほどの影響を与えないことからも大森さんにとっては、正直名称の定義や分類に振り回されずそれが示す内容を知っていただければと思います。

  2. 他人比べておしっこが来る回数が多いと思う

    どれだけトイレが近いかというと、深夜は平均して4度ぐらいはお手洗いに駆け込むくらいなので辛いです。

    お手洗いが近くなる要因としてあげられることは、飲み物を一度に多く飲んでしまうことだと思います。

    喉が乾きやすいので、水筒をカバンに入れているのです。

    常時にトイレの心配をしていることも、原因なのではないかと思われます。

    トイレに関しては子どものころに大惨事に見舞われてしまい、現在でも忘れることができません。

    下腹部を触る癖があることも、便所が近くなってしまう理由ではないかと思います

    ついついおへその下をてのひらで押してしまう癖があります。早く治ししたいです。

    • tomokazu より:

      当サイトをご覧いただきありがとうございます

      確かに就寝中に4回トイレに行かれるのは多いように感じますが、水を一気に多く飲まれていることもあり実際にそのくらい頻回にトイレにいかれるという方も意外にいらっしゃいます。
      それだけでは、すべり症による神経症状などとの関連を示唆しているとの言えませんし、病的なものなのかすらも検討がつきません。

      気になられるようであれば1度泌尿器科を受診されてみられる方がよいのではないでしょうか?

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ