膝の痛みのセルフチェック 結果11
今回の症状は、スポーツによる膝の外側の筋肉への負担によって起こっている『スポーツ障害』の可能性をまず考えられるのが良いでしょう。
股関節から膝の外側を走る『大腿筋膜張筋(腸脛靭帯)』という筋肉があって、膝・股関節の動きの役割を担っています。
それをスポーツなどで
- たくさん走ったり
- 膝の曲げ伸ばしを頻繁に繰り返す
などしていることで、その筋肉に負担がかかってしまうことがあります。
まずは、この筋肉が傷んでいる『腸脛靭帯炎』を疑われるとよいです。
また、おおよその膝のお皿と高さが近いところに『膝関節』があります。
この高さに近い膝の外側が痛いという場合には、その膝関節内にある『半月板』が傷んでいないかその可能性も念頭に入れておくことはおすすめします。
『腸脛靭帯炎』について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
「走ると膝の外側が痛くて長引く!困ったランニング障害『腸脛靭帯炎』とは」
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おすすめの対応
原則はスポーツ休止をおすすめします。
『腸脛靭帯炎』であった場合、基本的にはそのまま自然治癒で治ります。
しかし、スポーツをされている方は、どうしてもスポーツを休むことをためらいがちです。
そこで、だましだまし続けてしまって慢性化・重症化してスポーツができなくなってから休むと当然治りが非常に悪くなります。
そのため、早いうちから
- スポーツ休止(もしくは部分休止)
- テーピング、サポーター、フォーム矯正などのセルフケア
を始めておかれることをおすすめします。
期間は重症度によりますが、4~6週間程度を要するものが多いです。
「スポーツを休まないと治らないの?」
とよく聞かれますが、休まないと治らないわけではなくて、続けていると
- ジクジクと痛みが長引いてしまう(長期化)
- どんどん悪化してスポーツを全くできなくなって強制的に休まざるを得なくなる(重症化)
ことになってしまうリスクが高くなりますので、あまりおすすめしないということです。
中には、練習量をコントロールしたり、徹底したセルフケアを行うことでスポーツをしながら良くなる方もいらっしゃいます。
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「歩いたり走ったりすると、膝関節に何かが引っかかっているような気がする」
「突然膝に力が入らなくなってガクッと崩れ落ちそうになることがある」
などの症状がある場合には、
『半月板損傷』
の可能性もあります。
このような痛みで病院に行かれた場合、たいてい特別な治療をしたり、手術をいきなりしたりということはまずありません。
基本的にはスポーツ休止、局所安静による治癒をみていくかたちになりますので病院へはすぐにいかないといけないということはありません。
「何か他の病態がある可能性が捨てきれないからそこをはっきりさせたい」
と思われる方は、病院を受診して病態をはっきりさせておくことをお勧めします。
自分でもう少し詳しく調べるには
インターネットを使ってもう少し自分の状態にあった内容を調べたい場合には、
- 腸脛靭帯炎
- 外側半月板損傷
を『検索語句』で調べてみられて内容を確認し、ご自身の症状と一致するかみてみられてはいかがでしょうか。