腕が挙がりにくいと思った時のセルフチェックや対処のポイントは

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「腕が挙がりにくくなっている気がする・・」

毎日使っている腕がなんとなく最近挙がりにくくなっているような気がしたとき、何か問題が起こっているのかそうでないのか気になります。

ただ、病院や治療院に行ってわざわざ診てもらわないといけないほど生活に大きな支障が出ていないなとなれば、自分である程度問題があるかチェックできるといいですね。

そこで、腕が挙がらない(挙げにくい)ときに病院にいくかどうかなどを考えるためのセルフチェックについて紹介していきたいと思います。

 

腕が挙がりにくいとき左右で差があるか?

腕を挙げる動作は、バンザイのように手が天井に向くまで挙げられるのが一般的です(180°)が普段から体操などをしていなければそこまで腕を挙げることはありません。

そこで、たまたま腕を挙げたときなどに
「あれ?腕がちゃんと挙がらない」
と気づくことが多いですが、肩関節に問題が起こっているケースでは『片側の腕だけ挙がりにくくなっている』はずなので、両腕を挙げてみて左右に差があるかを確認しましょう。

左右ともに挙がりが悪くて、挙げるときに痛みや違和感はない場合には、

  • 加齢などで肩関節まわりが硬くなって動きが悪くなっている
  • 猫背(円背)など、姿勢が悪い場合

などをまず疑ってみて、改善させたい場合にはこちらで紹介しているような体操を行ってみられることをおすすめします。
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もし、左右差や痛み・違和感がある方などは続きを読み進めていってください。

 

挙げたときに痛みや違和感があるかどうか

挙げにくい側の肩や腕のまわりに、痛みや違和感(しびれなども含む)があるかを確認してみてください。

痛みなどがあれば、それは腕を動かしたときに出るのか、動きに関係なく出るのかによって変わります。

  • 腕を動かすときに出る
    四十肩・腱板損傷など肩関節に問題がある可能性が高いです。
  • 腕の動きに関係なく痛い
    首の神経からの痛み(神経痛)か四十肩の初期の可能性があります。

痛みはまったくなくて、ただ腕が挙がらないという場合には、

  • 上腕二頭筋腱断裂 
    少し前に一時的にでも肩に痛みがあった場合は可能性があります。
  • 頚椎由来の神経症状
    首の筋肉を働かせる神経に問題が起こっている可能性があります。

などが考えられます。



 

神経痛かも?って思ったときに自分でチェックする方法

片側の腕がうまく挙がりにくくて、痛みと肩の動きに関係性があまりないという方は首の神経に障害が起こっている可能性を考えていくとよいかもしれません。

そこで、チェックの方法を3つ紹介します。

1.首の動きに合わせて痛みや電気が走る痛みがあるか?

頚椎に問題が起こっている場合には、首の特定の動きで神経にストレスをかけることができます。

  • 顔を天井向ける(後屈)
  • 斜め後ろ天井を見るような動き(後屈+回旋+側屈)

これをしたときにビリッと電気が走る痛み(放散痛)が出るようなら神経に問題があると考えられます。

2.肩まわりにしびれや感覚の問題がないか?

神経に問題が出た場合の多くは、びりびりしびれた感覚や触ってみると感覚が鈍くなっています。

反対側の肩を触った時や肩以外の場所などと比べてみてみましょう。

3.腕が挙がらないだけでなく力も入りにくい

腕がただ入らないだけであれば、動かせる範囲内での筋力が落ちていることはあまりありません。

しかし、筋肉に運動の指令を送っている神経が障害されていれば動き自体の力が発揮しにくくなっています。

脇を閉じた状態から反対の手で身体の方に力を加えて

逆らうように腕を挙げたときの力の入り具合を確認してみましょう。

ここでも力が入らないとなると、神経の問題の可能性があります。



 

左右の肩まわりの筋肉の見た目に違いが出ているか?

腕が挙がらないという期間が長引けば、どこに原因があってもある程度は筋肉が落ちてきます。

しかし、すじが傷んだり切れていたり、神経障害で筋肉が使えない場合はそれがかなり早い段階から出てきます。

左右を見比べてやせ細っている感じはみられないか確認しましょう。

 

病院にいくことを勧めるのはどんな症状があるときか?

これらをチェックしていくことで、自分の肩が動かしにくい原因が何かを推測しやすくなったことと思います。

最後にその状態によって、様子をまだみてもよさそうなのか病院を受診した方がいいのかを決めるポイントについて紹介しておきたいと思います。

  • 3か月以上続いている
    自分でみていて良いものはだいた3か月程度すれば何かしら改善がみられることが多いですが、その兆しがまったくみられない場合。
  • 筋肉の痩せがはっきりわかる
    筋肉が痩せてきている場合には、原因と対策をきちっと立てないと後で改善が難しくなる場合があります。
  • 腕をしばらく挙げていられない
    腕を挙げてその状態を少しの時間も保てないような場合
  • 病態に不安を覚えた場合
    これらに入っていなくても、ご自身が病態について不安がある場合

これらの場合でも必ず病院に行かないといけないというわけではありませんが、不安な場合には1度受診しておかれるとよいでしょう。

 

おわりに

腕が挙がらない、肩の動きがよくない、と気になったけど
「こんなのでわざわざ病院いくのもなぁ~」
と思ったときに少しでも自分でわかれることがあればと思い、鑑別するポイントをわかりやすく紹介してきました。

病院を受診するにしても、これらのチェックを通して自分の症状を確認しておけば医師の問診時にもスムースに状態を伝えることができるようになります。

みなさん不安が少なく、症状改善への何かしらのお役に立てたなら幸いです。

当サイトの記事をお読みいただきありがとうございます。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。

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