太ももの前が痛い!けど筋肉痛でなさそうな時は腰に原因があるかも!?検査方法は
「太ももの前が痛い!」
何かきっかけがあったわけじゃないのに太ももが痛くなってきた方、何が原因でこんなことになったのかって思うでしょう。
膝関節や股関節などが傷んでいたりすると太ももの前に痛みを感じることが、ありますが関節は問題なさそうだし、筋肉痛とかとはちょっと違う痛みのような・・
となれば、腰から出る神経にストレスがかかっている『大腿神経痛』の症状が出ているかもしれません。
慢性的な腰痛を持っているならその可能性を検討してもよいかもしれませんが、検討するにも『大腿神経痛』のことをわかっていないとできませんので、今回はわかりやすくポイントを紹介していきたいと思います。
大腿神経痛とは腰の神経に問題が起こっている
「坐骨神経痛は聞いたことあるけど、大腿神経痛は聞いたことないな・・」
と思われる方が多いと思います。
この2つは、腰から足に出ていく神経(腰神経)に障害が起こっているところまでは一緒で
- 大腿神経
腰の2,3,4番目の位置を担当する神経 - 坐骨神経
腰の4,5番目とその下の仙骨の1~3番目に位置を担当する神経
それぞれ問題が起こっている場所が違うというものです。
おおよその位置をイメージするには、ウエストのところに手を当てていただいたとき
- 手の位置から上あたりの腰→大腿神経
- 手の位置から下あたりの腰→坐骨神経
とざっくり位置をみておくといいかもしれません。
どちらの神経痛にしても、その腰の位置から足にかけての間に問題が起こっているのは間違いないとわかります。
ざっくり言えば、坐骨神経痛の親戚みたいなもの・・と考えておくとイメージがしやすいかもしれません。
大腿神経痛ではどのような症状が出るのか?
大腿神経痛では太ももの前に痛みが出ますが、同じ場所に
- しびれや感覚障害
しびれた感じや触った時の感覚が鈍かったりする - 筋力低下
しゃがむときなどに踏ん張りがききにくいなど、太ももの前の筋肉に力が入りにくい
などが出てきます。
また、必ずとは言えませんが『腰痛』を持っている方も多くいらっしゃいます。
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大腿神経痛かどうかを自分でチェックする方法
大腿神経痛であるときに必ずではありませんが、特徴的に出てくる症状等があってそれを自分でやれる範囲でチェックしてみたいと思います。
1.大腿神経伸長テスト(FNS:)
- 横向けに寝ます。
- 上の足を手でつかみます。
- そのまま身体全体が弓なりに反るように腕で足を引っ張ります。
- 腰から足に電気が走るような痛みが出たら(放散痛)陽性とします。
- 筋肉が突っ張って痛いというのは筋肉が硬いだけなので、陽性にはなりません。
こちらは、別の方法として膝立ちで行うこともできます。
この動きをすると神経を伸ばすストレスしたときに、電気がビリっと走ることがあります。
その場合には、大腿神経痛を疑うことができます。
2.太ももの筋力検査
- 体育座り(三角座り)になります。
- 両手で片脚の膝を抱え込みましたら、そこから膝を伸ばそうと力を入れます。
- 膝を伸ばそうとするのを抱え込んだ腕で抵抗したときの太ももの力の入り具合を左右で比較します。
- 明らかに差があって力が入りにくい場合は、筋力低下あり(陽性)とします。
3.膝蓋腱反射(PTR)
- 椅子かベッドに座ります。
足がブランとなって床に着かないところであれば座る場所はどこでも構いません。
もし、どうしても足が床に着いてしまうような場所しかない場合には、足を深く組んで行うこともできます。 - スマホやタブレットなどの縁を使って膝下の腱を叩きます。
- 何回叩いても反対側は跳ね上がるのに、しびれている側は跳ね上がらない場合には、陽性とします。
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大腿神経痛だったらどうするの?治療は何をする?
「自分にあれこれ当てはまること多いから大腿神経痛かも!?」
と思われてもあわてることはありません。
病院でそのように診断されたとしても坐骨神経痛などと同じでまずは対症療法が主になりますので病院を受診するかどうかの目安としては
- 自分の病態をはっきり確定しないと不安で仕方ない
- しびれや痛みなどの症状が辛くて仕方ない
などであれば、病院を受診して診断の後に薬の処方などを受けられるとよいでしょう。
そうでなく自分で経過をみたいと思われた方は、腰に負担をかけないように気を付けて生活されることをおすすめします。
腰痛体操で効果的なものをしたいと思われた方はこちらをお読みください。
腰にやさしく腰痛ケアをする方法が書いてあります。女性の方でも使えます。
「『腰の筋肉が硬く張って痛い』男性に多い腰痛の解消する体操は」
おわりに
太ももの前が痛いとき、その症状をしっかりチェックしていけば問題が関節にあるのか神経にあるのかはおおよそ推測することができます。
これらを見極めておかなければ
- 関節に問題がある
→問題のある関節まわりを中心に治療を考える - 大腿神経痛の場合
→いくら太ももが痛くても治療は腰を中心に始めていく
と対処するポイントにずれがでてきてしまいます。
実際に大腿神経痛であってもあわてることはなく、一般的な腰痛と同じように対処・治療していくことで改善していくことはできます。
不安にならずにご自分のできることをひとつずつ確実にこなしていかれることをおすすめします。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
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