足の指が痺れる、指の付け根が痛いのはモートン病による神経障害かも!?

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「足裏の指の付け根あたりに体重が乗ると痛いから歩くのがつらい」

「足の中指の指先がしびれていることに気づいた」

と特に負担をかけたつもりもないのに歩くときなどに痛みを覚えられることはよくあります。

その多くは足のよく反るところあたりの『中足骨頭』に負担がかかって炎症を起こすことを1番に考えますが、中には痛みだけじゃなくてしびれや触ってみると感覚が鈍い感じもする方もいらっしゃいます。

それは足の指の付け根にただ負担がかかって炎症を起こしているだけではなく、そのあたりの神経が障害される 『モートン病』になっている かもしれません。

そこで、今回はご自身の症状が『モートン病』に近いものなのか、当てはまらないのか確認していただくために症状の特徴を紹介して確認していただければと思います。 

 

モートン病はどのような症状が出るものを言うの?

モートン病は、足の2・3・4趾の間に歩いているときに痛みが出る症状から始まることが多い疾患です。
そのため、親指や小指には起こりにくいと思っていただいてよいでしょう。

最初は、女性がヒールなどの靴を履いて歩いているときに痛いと感じやすく、時にはその痛みはビリッと電気が走るような痛み方をすることもあります。

モートン病というのは、その足に通っている神経に問題が起こっていることから

  • 足の指先がしびれる
  • 床に触れている感覚が鈍くなっている

などの症状も出てくることが特徴的です。

その中でも特に足の中指と薬指(3,4趾)の間が1番起こりやすいと言われています。その起こりやすい理由としては

  • 第4趾がよく動くこと 
    他の指に比べてよく動くので指の間ではズレるストレスがかかりやすい
  • 神経が合流して他より太い 
    内側と外側の2本の神経が合流することで他のところよりも太くがっちりして動きが少ない

など言われています。

原因として言われているものには、足裏の付け根の部分に負担がかかりやすくなる足のかたち(扁平足・開帳足)や、足のバランスが悪くなったり外反母趾のような足の変形があったり、ヒールの高さや先の細い靴を履いたり、靴の中が硬かったりするのも負担をかけるものがあります。 

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モートン病かどうか自分で調べる徒手検査法は

ここまでの症状を自分に当てはめていただくだけで、おおよそモートン病かどうか見極めることは可能です。

少し紛らわしいものに

  • 腰まわりの神経の障害 
    腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛など
  • 足の神経の障害 
    足根管症候群

などでも足裏の同じようなところにしびれなどの症状が起こりますが、これらは痛い部分よりも手前(踵寄り)や他の指など『やや広い範囲』に神経症状が起こってきますのでその範囲をきちんと診れば区別することはできなくはありません。

そして、実際に症状の出ている指の間を触ってみると、しこり(神経腫)を触ることができる場合もあります。

ここで疑いがやっぱりあるな、と思われた方にしていただきたい検査方法を2つ紹介していきます。

 

1.スクイーズ テスト(Mulder test)

足の1番横に太いところを手でギュッーっと握りこみ、神経のあるところに圧迫のストレスをかけます。


イメージとしては、先の細いヒールを履いたときと同じ状況を作ってやるといいです。

握り込んだときに、痛みやしびれなどの普段の症状が再現されたら陽性とします。 
思っているよりも思いっきり握ってはさみこむのがポイントです。

2.チネル徴候(tinel sign)

痛みがあるところ(問題があるかもしれない神経のあるところ)を先のとがった硬いもので叩きます。

専門家は上の写真のような『打鍵槌』を使いますが、みなさんは携帯電話・スマホの角などを使って代用できます。

叩いたときにビリッと電気が走った場合には陽性とします。痛みだけの場合はちょっと判断は微妙になります。 

3.つま先立ち

足の前側に体重で床側からの圧迫ストレスをかけることで痛みやしびれなどの症状が再現されるかみます。

可能なら両足だけでなく片足でも行ってみてください 。

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基本的な対応はどうするのがいいのか?

ここまで読み進めてみられて
「当てはまることが多いしもしかしてモートン病?」
と思われたときにはどうしたらいいかその対応の基本について紹介します。

モートン病の場合は、神経にストレスがかかって起こっているためそのストレスを減らしていくようにしていくのが一般的な対処になります。

  • 症状をみながらきちんと対応してばそんなにこわがることはないし、手術になることもそう多くはない
  • 神経痛の一種だと思ってもらったらいい

と名前に惑わされて重大に捉え過ぎないようにしていただければ、と患者さんにはよくお話ししました。

みなさんの中でも不安でいっぱいの方もいらっしゃると思いますが、病態をきちんと知れば少しはその不安は和らいでくれるものと思います。

そのため、歩き過ぎないように注意したり、痛くなりにくい靴を選んで履くことなどを基本の対処として考えていただければよいでしょう。

  • 半年以上経っているけどよくならない
  • 痛みなどの症状が強すぎて日常生活や仕事がままならないくらいつらい

などであれば、手術も検討されますが基本的には負担を減らして改善していくようにしていくものです。

モートン病に対する保存療法やセルフケアについて知りたい!という方はこちらをお読みください。

歩くと足裏が痛むモートン病の治療は負担を減らすセルフケア!そのポイントは?

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