膝のお皿の奥が痛いとき、膝蓋骨が傷んでいる膝蓋大腿関節症になっているかも!?
「膝のお皿の奥側が痛い」
しゃがんだり立ったりするときなどに膝の内側が痛いという変形性膝関節症の話はよく耳にしますが、自分の痛みはお皿のまわりやそのお皿の奥の方だという方がいらっしゃいます。
「変形性膝関節症ですよ」
と病院で言われた方もいるかもしれませんが、変形性膝関節症では
- 大腿骨(ふとももの骨)
- 脛骨(すねの骨)
でできるいわゆる『 膝関節(大腿脛骨関節)』が傷んでいくことが主に起こりますが、
その中でも
- 大腿骨(ふとももの骨)
- 膝蓋骨(膝のお皿)
との間にも関節があって(膝蓋大腿関節)、そちら側の傷みが強く出る方もいらっしゃいます。
こちらが強く傷む方は割合としては少ないですが、同じ膝が痛いと思っていてももしかするとこちらに該当する方もいらっしゃることもあるかと思います。
そこで、今回はこの『膝蓋大腿関節症』について紹介していきたいと思います。
膝のお皿が傷むと症状の出方が少し違う
一般的な変形性膝関節症の方は、痛みの出る場所が膝の
- 内側→7~8割
- 外側→1~2割
- 裏側→1~2割
くらいの割合でいらっしゃって膝蓋骨の関節が傷んでいる人の
「膝のお皿が痛い!」
「膝のお皿の更に奥側が鈍い痛みがある」
などの少し独特な痛みの表現をされる方が多いです。
なぜ膝蓋骨の関節が傷むようなことになったのか?
膝関節は、立ったり歩いたりなどの日常生活動作から体重を支えていることから傷みやすい関節と言えます。
その長年かかった負担でどなたも傷んでいきますが
- 体重が重たかったり
- 膝をよく使う動き(仕事や趣味など)をしていた
- 膝に負担をかける身体の使い方をしていた
などによって、その傷み方の強さは変わります。
スポンサーリンク
膝のお皿は、膝の屈伸動作をするときの『大腿四頭筋』という膝の前の筋肉がしっかり力を発揮させるためにありますので、大腿四頭筋を強く使うような動きをすると、膝のお皿が奥の大腿骨にギューッと押しつけられるかたちになります。
しゃがみ動作で例えると『膝が大きく曲がって足のつま先よりも前に出ている』状態です。このときに膝のお皿の奥が痛いような感覚があれば膝のお皿が傷んでいる可能性が出てきます。
膝のお皿が傷んでいるか自分で確認する徒手検査法とは
「膝のお皿がもしかしたら傷んでいるのかも!?」
と思ったときに自分で確認する方法を紹介します。
まずは先ほどにもあったように痛みの場所が『膝のお皿のまわりかその奥にあるか』をみることです。
そして、次は膝のお皿の関節を動かしてみてその状態を探ってみます。
PC,PGテスト
- 脚を伸ばして座ります。
- お皿をつまんで上下左右にゆっくり動かします。
- 大丈夫だった方はお皿を上から奥に押さえつけながら上下左右に動かしてみても大丈夫か確認します。
動かしたときに
- 動きが固く動きにくい・ゴリゴリ音が鳴る
→お皿の関節が傷んでいる可能性がある - 動かすと痛い
→お皿の関節が傷んでいると考えても良い
とおおよそ判断することができます。
スポンサーリンク
治療方法は一般的な変形性膝関節症とおおよそ同じ
お皿が悪いとわかった場合には、病院などではどのような治療をするかみてみますと
- ヒアルロン酸注射
膝関節内の潤滑剤のような役目をさせて動きをスムースにさせて関節の負担を減らしていく - 筋トレやストレッチ指導
膝関節をサポートする筋肉の状態をよくするようにする
- 装具・サポーター
筋肉のサポートだけではなく装具などの固定力でサポートする
- マッサージや電気治療
筋肉をほぐしたり、痛みを和らげるために電気を流したりする
など、膝のお皿が傷んでいても他の変形性膝関節症と同じような治療方法になります。
おわりに
膝のお皿(膝蓋骨)の奥が痛いと思われた方は、膝関節に負担がかかっていることによる関節症で、一般的な変形性膝関節症の中に入るものですが、お皿の関節が傷んでいる可能性があります。
痛みの出方や自分で徒手検査をすることである程度チェックすることは可能なのでやってみてください。
病院でされる治療はあまり変わりありませんが自分でできる治療方法(セルフケア)は状態にあわせてできることがあります。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
「自分の身体について直接相談したい」
「実際に自分にあったエクササイズを指導してほしい」
と思われた方は、こちらで直接診せていただくこともできます。
お問合せお待ちしております