靴の踵の外側が削れるのは良くない?ソールの減りがなぜそうなるのか原因を知ろう!

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「靴の踵の外側が減るのはバランスが悪いから?」

靴やバランス、骨盤のゆがみなどの話になるとよくこのような質問をされます。

バランスや骨盤のゆがみなどの話と靴底の減り方が関連した情報が出回っていたり、話題なったりすることがあって皆さんの中で
『靴の後ろの外側のソールが減るのはよくない』
という思い込みをお持ちかもしれませんが、ただ減っているだけなのは何も問題ではありません。

せっかく自分の足や身体のバランス・靴などに関心をお持ちなのに誤解されてアプローチされるのはもったいない話です。

そこで、今回は靴の踵の外側がすり減ってくることをどう考えるのが正しいのか?について紹介していきます。 

 

左右の靴のソールの減り方をみてみよう

まずは、そのすり減っていると感じている自分の靴(シューズ)のソールをみてみましょう。

多くの方は、靴の踵の外側がたくさん削れていていることはありますが、そこ以外のところはどうなっているのかみてみることも大切です。

そして、1番見なくちゃいけないポイントは
『左右の靴を見比べて減り方に差があるかどうか』
ここをしっかり見比べることが後から減り方についてその原因をみつけるときに必要になります。

左右見比べてみると、

  • 踵が明らかにどちらかがたくさん削れている
  • 踵の外側の広い範囲だったり、範囲は狭いけどピンポイントで深くすり減っている

などの違いがわかってきます。

それによって自分の身体や骨盤の歪みや歩きぐせなどを推測していくことができます。

明らかに左右の差が激しいという方はバランスが乱れていることを教えてくれています。

何かしら下半身を中心に何か問題がおきやすくなりますので注意が必要です。 

 

自分でバランスの乱れに気付く方法

ここで、左右の減り方の差があった場合には左右のくせのある歩き方をしている結果ですからそれだけの身体のゆがみが起こっているはずです。

改善をするためには、まず自分の骨盤のゆがみに気付いていくことが大切なので、いくつかのチェックをしてみましょう。

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1.片足立ちチェック

左右の片足立ちをしてみたときのスムースに立てるか?安定感はいいか?などをみてみましょう。

これがもしわかりにくいという場合には、『休め』の姿勢を左右してみてどちらがすっとできるか?その差ははっきりしているか?などをみてみましょう。

この差があるほど、立ったり歩いたりしているときの左右の体重を乗せ方に違いが出てきているバランス差があることがわかります。 

2.足の左右の開きをみてみる

次に見ていただきたいのは、足の左右の開き具合です。チェックの方法はいくつかあって

  1. 足を床に投げ出した時の足先の開き具合
  2. 何気なく立ったときの足先の向き

これらでじっくりチェックできて余裕があれば、歩くときの脚の着地のときの足先の向きもみれるとよいでしょう。

着地のときの足先の向きによって、ソールの削れ方はもちろんかわりますが足にかかる衝撃や体重移動なども大きく変わります。

それによって、扁平足や外反母趾など足の痛みとも大きく関わってきます。

足の開きによるすり減り方のおおよその目安としては 

  • 足先が開き気味  
    →踵の外側の広い範囲が削れてきやすい

  • 足先が閉じ気味 
    →踵の外側の限られた範囲が深く削れる

ような出方をみせることが多いです。 

 

骨盤の歪みでも左右のソールの減り方に差が出る

先ほどのセルフチェックの項目のような左右の違いでも減り方は違ってきます。

また、自分ではちょっと確認しづらい骨盤のゆがみの影響に『足の長さの違い』があります。

骨盤矯正でこの差を確認して骨盤のゆがみの状態を確認してから整えるような矯正施術をおこなうことがあります。

靴のソールの減りにこの長さの差も影響があると言われていて、一般的には『足が短い側(short-leg)』は減りやすいと推測できます。

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ソールが両方すり減りやすい人の正しいアプローチは歩き方を見直すこと

次に、左右のソールの減り方は似たような感じだけどソールの削れ自体が激しい気がするという方もいます。

こういう方は、身体のバランスや骨盤の歪みなどとは違う要因が大きく関わっています。

そのとき、チェックしてほしい3つのポイントを順にみていきましょう。

1.体重が重い

「少し肥えていて体重が一般の人と比べると重い」
という方は足をつくときにソールにかかる体重の衝撃が大きくなってしまいますので、両側がすり減りやすい大きな要因になります。 

2.重心が下がっている

重力が上から下に身体を押しつぶすように常にかかってきています。

そこを身体が伸びあがって逆らうことで立ったり歩いたりできますがしっかり重力に逆らっていられている人とそうでない人がいます。

重力に押され気味の人は、重心が自然に下がってきますが重心の位置が実際に見えませんのでそれを推測してみます。

  1. 足音が大きい、ズルズル引きずる 

    重心がさがっていくと足を着くときにより床へ衝撃をかけるような着地をします。
    また、身体が全体的に下がってますので足を挙げているつもりでも挙がっていませんので足をズルズル引きずるような足音がします。
  2. 猫背など姿勢が悪い 

    猫背・内巻き肩や頭が前に出たりなどの姿勢が悪い状態のほとんどは重力にうまく適応できていない結果でてきています。

これらが当てはまるか確認してみるとおおよそ自分の重心を推測できます。 

3.足だけで歩いている

歩くときに足を前に振り出して踵から地面についていくという歩き方をウォーキング教室などで指導されてしまっている人は意外にいらっしゃいます。

踵の外側から地面に接地するのは自然なことですが、それを意識的におこなってしまうことでより衝撃がかかりやすくなってしまいます

また、歩くときには、足を振り出すときに骨盤や身体のねじり運動などが一緒に起こってスムースに体重移動ができるようにしています。

この骨盤や身体の動きがあまりなくて、脚だけ出して歩いている人はスムースな体重の移動ができませんので最初の脚(踵)がつくときにかかる衝撃が大きくなってしまいます。 

 

 

踵の外側がすり減ること自体は何も問題ではない

ソールが他の人より全体的にすり減るのが早いいう方の原因をみてきましたので当てはまるものを改善していくだけで解消することができます。

これらをまずチェックして自分の身体のバランスやソールのすり減りの原因などを知っていただければ改善もしやすくなります。

そこで、最後にみなさんに確認していていただきたいことは
『歩くとき踵の外側が地面に最初に接地する』
ことは誰でも自然に歩いていてば起こっていますので、その結果ソールが減りやすいのは何もおかしいことではありません。

ただ、踵の外側が減るというのであればそれは身体のバランスや骨盤のゆがみで起こっているわけでもなく、足に問題があるわけでもありません。

外側がすり減りやすいことは自然なので、シューズによっては踵の外側部分だけ削れにくい素材を使っていたりします。

すり減っていることだけをあまり気にするのではなく、それが他に人に比べて大きいとか左右ですごく差があるならばそれをチェックして改善していくことは必要です。

この部分を誤解されている方が今まで接してきた患者さんで多かった経験から、ソールの減りだけで不安にはならないでください。

 

おわりに

靴(シューズ)の踵の外側がすり減るのが気になる方はけっこういらっしゃいます。

そのきっかけには、足を痛めたりした経験がある方が多いことがあって少し敏感に反応されていることがあります。

このすり減り方は治療家にとっては、足の問題や骨盤のゆがみなどを改善させるときには非常に大切な情報になることはたしかですが、治療以外に自分の努力で改善できることの方が実は多いです。

自分の減りぐせの傾向を知っていただき自分でコツコツ改善していっていただける材料に使っていただければと思います。 

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