かばんを左右どちらの肩からかけるかを簡単に正しく選ぶ方法とは
「自分にあったかばんのかけ方の選び方を知りたい」
普段使われているかばんはみなさんのデザインの好みや運ぶ荷物の量などでいろいろ使い分けされていると思います。
それらの荷物を運ぶようなときに、片側に重さが偏る場合には
「少しでも自分の身体のバランスをゆがめない方向でかけられたら」
と思い、いろいろ考えられると思い以前にはこちらでその選び方のポイントを紹介しました。
「子供のからだをゆがめない個性にあったかばんやランドセルの使い方」
例としては子供さんで紹介していますが、選び方は子供でも大人でも何も違いありません。
方法とコツをなるべくわかりやすく紹介したつもりですが、それでも慣れていない方にとっては整理しにくいかもしれません。
そこで、今回は撮影に協力してくれた子供さんがそのかばん選びのよくあるパターンの反応をしていましたので、バランスや反応を詳しく症例として見ながら理解を深めていただければと思います。
かばん選びの原則を確認してみます
まずは、簡単にかばん選びをする際に確認しておいていただきたいことからです。
かばんのかける方向を選ぶときに何を優先して決めるかです。
- かばんをかけたときのかけやすさ・安定感などの本人の感覚
かばんの荷物の重みが左右どちらにかかるのがまだバランスがとりやすいのか身体が総合判断した結果をかけやすさの感覚として返してきます。 - かけたときの立っているときの姿
バランスがとれているほうがまっすぐになりますが、バランスが悪いと身体が歪んでしまうことが多いです。 - どちら側から最初にかけるか
かばんのかけ方だけ説明して左右のどちらからかけるかは指定しません。
それでかばんをかけるのがどちら側なのか、無意識でかけるように誘導できたときほど自分のバランスがとれる側を本能的に判断します。
この順番で確認をとっていくのがよいです。では、実際におこなった内容をみていきましょう。
バッグの重りはどちらに来るのがいい?
1番わかりやすいかばんのかけ方として、肩から片側に下げるかけ方をして見比べてきました。
このとき、彼女は『左側』にかばんをかける側の方がかけやすいと答えました。
写真をよくみてみますと、どちらがバランスがよさそうに見えるかも評価のひとつにします。
私は左にかけたほうが、バランスがとれているようにみえました。
最初にカバンを渡したときに
「かばんを肩からかけてみて」
と言うと、かける側を指定していないのですが、『左側』にかばんをかけました。
これらを整理してみますと、肩から下げるのはすべての角度からみても『左側』がよさそうと判断ができます。
同じような反応をダブルチェックとして確認できるものとしては
- ウエストバッグ
- ハンドバック
- 紙袋
などがあります。
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たすき掛けと肩がけの反応を比べてみると得られる情報が多い
次に、たすき掛けをしてもらいました。
そのときのそれぞれの評価をみてみますと
- はじめにかけた側→右側からかけたとき
- かけ心地がしっくりくる側→右側からかけたとき
- 見た目にバランスがとれている(肩の高さがそろっている)側→右側からかけたとき
と反応しました。 すべての結果が『右側からかけたとき』となっています。
「さっきは全部左で、今度は全部右、よくわからなくなってきた」
と思われたかもしれませんが大切なのは
『かばんのかけている肩ではなく、荷物の重さがどちらにかかっているか』
を重視することです。
この見方でたすきがけを見直してみると、すべて荷物は左にきているので『左側』と評価します。
これで、2パターンを比較してみたときに重りは常に『左側』にくるのがいいと身体は教えてくれています。
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2つのかけ方が逆転してしまう場合はどう評価するのか?
彼女のような反応は、教科書のように左側を身体が選んでいるケースなので非常にわかりやすく、かばんの選び方のポイントを把握する理解を助けてくれたと思います。
実際にはこのような反応ばかりではなく、1番困るのがこの2つで荷物が反対側にきてしまうようなケースです。
身体は何か理由があってこのかけ方を選ばせていて、その理由をきちんと知ることは自分の身体のバランスや歪みを知っていくのに有益です。
このときに確認するべきなのは、『かけない側の肩に何か問題はないか?』というところです。
- 肩に少しでも重みをかけたくない側がある
荷物の重さはたすきがけの場合、主には荷物のある側にきますがひっかけている肩にも重みがのしかかっています。
その重みを受けるだけでも肩こりが強く出てしまうような方などはこのような反応が起こりやすいです。
全体の重さのバランスよりも、肩への重みの方が負担として受け入れられないと身体が反応している場合があります。 - 肩が下がっていてかばんがすぐにずれる
次には、かばんをかけられなくはないけど、どうしてもずり落ちてしまうという場合です。
もともと両肩ともなで肩でしかもそのかけられない側が特に反対に比べて更に肩が下がってしまっている場合に起こります。
肩に問題がある場合に優先順位が変わっているかも!?
このような左右にかばんの重さがばらつくような反応の場合には、まずはそのかけない側の肩になにか問題は起こっていないかをチェックしてみるとよいでしょう。
他にもそのような選択の要因になっているものはありますが、今回の範囲でおおよその方は自分のくせを知ってかばんのかけ方をえらぶことができるでしょう。
かばんがかけやすい・かけにくいの反応がある事実からそうしている身体の事情をを見つけて知ることで
- 自分のかばんの選び方のポイントがわかる
- 自分の身体のくせ、ゆがみなどがよくわかる
ことにつながります。
おわりに
かばんをかけて過ごすとき、基本的には自分がかけやすいようにかけているのが原則なので、ほとんどの方はいまのかけ方を変える必要はないかもしれません。
しかし、これで問題が起こりやすい人は、
- からだの歪みを指導・改善する専門家
- 自分で歪みを改善したいと思って意識している方
など、そこに意識がある方のほうが、思い込みなどによって身体によってよくない選択をしている可能性があります。
そのような方は、その意識でよりよい環境づくりができるようにしていただけるお手伝いになれば幸いです。
参考図書
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