子供の健康的な成長のための運動・スポーツ選びのポイントとは?

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大人よりも健康であることが多いとはいえ、『健康な身体』は子供にとって大切で特にこれからの将来ずっと付き合っていく基礎をしっかりと作っていきたいところです。

『健康で丈夫な身体』を養うためには『適切な運動』をさせることが大切で子供が自主的に

「将来野球選手になりたいから野球を習いたい!」

などと希望を言えばわかりやすいですが、特にやりたがるスポーツ(運動)がない場合には何をさせるのがいいか悩みます。

特に、今はお稽古事にしてもメジャーなスポーツの

  • 野球
  • サッカー

などだけではなくて、昔にはあまりなかった

  • ドッヂボール
  • クラシックバレエ
  • ダンス

など、多種多様になってきて選ぶのに困りそうなものです。

そこで、今回は何の運動をさせてあげたらいいだろうとお悩みのとき知っておいていただきたいことを紹介していきたいと思います。

 

運動能力の低い子供が増えている!?

最近の子供は、昔と違って近所で適当にみんなが集まってどこでも遊びまわれなくなりつつあって

  • まわりの友達が限られている
  • 遊ぶ場所が限られている
  • 他のお稽古事などで時間が限られている

ような子供が増えていると言われ、昔と変わらずよく遊ぶ子供との体力的なギャップは大きく開いているように感じます。

運動をあまりしない子供は、運動能力の発達が悪くちょっとこけただけでも骨折するケースも経験的にはよくみる気がします。

統計では、幼児・幼稚園児童などでは、

  • 全体的にケガの発生率は年々減少
  • 顔面・頭部をぶつけるケガが増加
  • 両腕で身体を支える力は減少

のような傾向がみられるといわれていますがその要因を以下に書き出してみます。

 

安全性への取り組みの成果でケガの数は減ったけど・・

子供がケガをなるべくしないような環境づくりを・・ということで

  • ケガのリスクが高い遊具を撤去
  • 危ない運動はしないように規制する

など、まわりが子供を遊ばせるとき、安全性を重視する意識が高まっている反面、運動内容を限定してしまうことが突然の変化への対応力を育てづらくなって咄嗟の動きに反応できなくなります。

こけそうになったときに

  • うまくよろめいたりしてこけないように踏ん張ったり
  • こけるときに手を着いたり身体を丸めたりして衝撃を和らげる

ことができないこけたら顔面から落ちてしまう老人に起こりそうなことが子供にも増えてきているように思われます。

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子供によってケガ・障害の格差が生じている

昔には、あまりみられなかった子供のケガやスポーツ障害が増えていることもひとつです。

『運動量が大きく負担になって起こるスポーツ障害』は普通の子供ではなかなか起きませんがスポーツを習わせている子供には『スポーツ障害』として起こります。

成長している途中の子供は、

  • 筋力がまだまだ弱く
  • 骨はしっかりと硬くなっていない

状態です。

ここで適度な運動による刺激を加えるのは成長を促して強くしてくれますが、運動量が多すぎると成長への障害をつくる可能性が高まります。

代表的な疾患には

  • 疲労骨折
  • 野球肘(上腕骨内側上顆剥離骨折)
  • 膝のオスグッド・シュラッター病
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などがあります。

運動能力が低いことによるケガ

運動をしていなくて、運動が苦手な子供に多い問題で子供でもケガはありますが、普通ならちょっとしたケガで済むようなことのはずが

  • 転倒したときにまっすぐ顔面から落ちる
  • 手を着くときに骨折をする
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  • 遊具から落ちたりしてケガをする

など、ささいなことでもケガをしてしまいます。

 

子供にどのように運動させると良いのか?

ここからは、子供の健康を考えたうえで『運動』をどう考えていったらいいかということをテーマにしてみたいと思います。

ここまでの内容から現代では

  • 安全で自由に遊ばせられる場所が少なくなっている
  • 子供の減少で遊び友達が少なくなっている
  • 早期からのスポーツ教育をすることが増えている

などで子供を自由に遊ばせる機会が少なくなってきていますので決められた内容をただするのではなく、子供の自主性を尊重した運動をさせるのがいいでしょう。

元気に自分であれこれ考えながらいろいろな動きをするように遊ばせることが『心身』の発育には非常に良いことです。

  • 『安全』を優先させると、環境が決まってきて自由が失われ、
  • 『自由』を優先させると、ケガやアクシデントのリスクが高まる

と、この矛盾があることを前提に両者をうまく成り立たせていくことが必要です。

スポーツを習わせる上では何を気を付けるのがよいか?

「子供を自由に遊ばせるよりもスポーツをさせたほうが安心する」

という理由でスポーツを習わせる方は多いでしょう。

スポーツを習わせると、

  • 楽しんで運動を子供がしてくれる
  • 習ったスポーツの習熟度が高まり、それがはっきりとわかる
  • スポーツをしているときの安全管理を主催者に任せられる

などの利点がありますのでよいことだと考えます。

ただ、1点だけ誤解しないでいただきたいのは、『スポーツをさせれば健康が必ずついてくるというわけではない』ことを認識していただければと考えます。

スポーツによる恩恵が非常に大きいため、子供にとって『スポーツ=健康』というイメージを持たれるかもしれませんが、スポーツとは本来  『健康を育むもの』ものでははありません。

実際には偏った動きをすることで部分に負担がかかってスポーツ特有の障害を起こしてしまう可能性があることも事実です。

現代のスポーツは、『決められたルールの範囲で身体能力を発揮し競いあう』もので、当然

  • 限られた条件での運動能力を特化させる
  • 偏りのある身体運動を行うこと

がどの競技にも前提としてあります。

このことから

  • 自分のスポーツ以外はからっきしダメ
    (運動全般ができるようになっていない)
  • スポーツ障害のリスクがある
    (特定の部分を酷使する)

のは避けられないと確認しておきましょう。

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子供のスポーツ障害の早期発見のコツ

スポーツをさせることによる問題点は確かにありますが、得られるメリットは非常に大きいため親としては子供に何かさせたいでしょう。

そこで、スポーツによる恩恵をしっかり享受するために

『子供にスポーツ障害の危険が生じたときいかに早期に察知できるか』

このスキルを親御さんは身に着けておいていただき、問題が大きくならないようにすることを心がけていただければと思います。

子供は、大人と違って自分の身体に起こった『痛み』などを正確に表現できません。

子供が『痛い』といっても、

  • 一時的な疲れなどで言っているのか
  • スポーツ休止や病院への受診が必要な状況なのか
  • スポーツを休みたくて言っているだけなのか

判断に困ってしまう・・とよく話を聞きます。

そのような困ってしまう状況に使える『痛みの訴えでどう対処したらいいかの判断基準』を紹介します。

1、痛みが4~7日以上続いている

スポーツの後や翌日などに『痛み』を訴えることはよくあります。

そこで、様子を見る目安を『最初に訴えた症状とまったく同じ痛みが変わらず4~7日以上続いた場合』に基準を持ってこられるとよいです。

通常の痛みはその日限り、長くても2、3日で引くものがほとんどです。

それ以上続くようなら注意してみていく必要があります。

2、3回連続で症状が出た場合

先ほどの基準は、毎日もしくは1週間の中でも頻繁にスポーツをしている子供であれば使えます。

しかし、一般的な

  • 野球
  • サッカー

などのスポーツは、週末だけしているということが多いです。

そこで、先ほどの基準でみていくと、週末にスポーツをさせた後に『痛み』を訴えたけど、2~3日経ったら何も言わなくなった。そこで次の週に同じようにスポーツをさせると同じ『痛み』を訴えたけどまた2~3日で治まった。

こういうことを繰り返す場合です。

確かに2~3日で治まっていますが、繰り返すうちに

  • ずっと痛みがとれない
  • 痛みがあってスポーツができなくなった

という状況に悪化していくケースがよくあります。

そこで、このような週末だけや週に1回だけスポーツをするというような場合には『3~4週続いたら監督やコーチなど管理者に相談する』という基準にしていただくとよいでしょう。

「痛みは数日でとれているし、いずれ慣れていくだろう・・・」

という考え方をしてしまいがちですが、大人と違ってまだまだ身体が丈夫でない子供ですからここは要注意です。

子供さんは『痛み』を感じたらそれを親に訴えるしかできませんし、それでもやれと言われたら辛くてもやってしまいます。

忍耐力を養うという観点からすれば、多少は根性論も必要かもしれませんが、ケガの可能性が高まったときには親御さんがそのサインを見逃さないことが大切です。

「指導者がちゃんとみてくれているから大丈夫でしょ!?」

と思われるかもしれませんが、指導者も何十人とみている場合などでは見落としも起こり得ることです。

親御さんもしっかりチェックして子供と『スポーツ障害』の縁を遠ざけてあげることが、スポーツによる恩恵をしっかり受けるには大切なことではないかと思います。

 

おわりに

「子供が健やかに育っていくために運動は欠かせない」

と思われていると思いますが、昔と今では少し子供を取り巻く環境の変化が起こっています。

ケガをしやすい子供が増えたことで安全対策は欠かせなくなっていて、動ける子供を基準に環境を整備するわけにはいかなくなってきています。

そのような結果、小学校での『組体操』が危ないなどと問題になっています。

スポーツは、身体によくて子供も喜んでしているからとさせ続けた結果、『スポーツ障害』を起こしてしまうことがあります。

スポーツ障害の中には、いったんなったら一生そのままの不利益をひきずっていまうものもあります。

スポーツの良い面・問題点をおわかりいただいた上で、子供にその恩恵を享受させてあげていただきたいと思います。

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