足首の捻挫は治療の後が重要!自分でできるリハビリでしっかり治そう
「足首の捻挫ってくせになりやすい」
「足首の捻挫後に後遺症が出てなかなか治らない」
など、『捻挫』に対してお悩みの方が多いです。
では、そのように『くせ』になったり『後遺症』に苦しまないようにきちんと対処されているのかな?
と思ってまわりをみてみると
「足首を捻挫してギプスをした後に特に何もリハビリをしていない・・」
「捻挫の治療後リハビリしたいけど、何をどんな順番でしていいかわからない・・」
という方がたくさんいらっしゃることを知りました。
「病院で治療の後のリハビリまできっちりしてくれるのが普通なんじゃないの??」
と思われるかもしれませんが、リハビリのスタッフを抱えていない病院などでは、
「もう固定治療は済んだしもう動かしてもいいから」
なんて言うだけでほったらかしにされることもしばしばです。
そう言われてたいしたリハビリをしない方の中には、関節の状態を戻せていないことでいろいろな問題を抱えてしまうことがあります。
捻挫後の知り合いの方にそのような話をしていると
「じゃあ、どういうところに行ったらリハビリってしてもらえるの?」
と質問されましたが、実は
『足首の捻挫治療後のリハビリは自分で十分可能』
なんです。
なんでもかんでも適当に動かしておけばいいとはいきませんが
- リハビリを始めて大丈夫な時期に
- 治療によって起こっている問題の場所に
- いくつかのポイントを押さえて
行えば、他人に頼らなくても行うことはできます。
そこで、今回は足首の捻挫で固定をしたけどその後早く治したい!という方や、治療はちゃんとしたはずなのになかなか治らないという方へ
『自分できる足首の捻挫治療後のリハビリ』
について紹介していきたいと思います。
よく起こる捻挫ぐせや後遺症って何??
まずは、みなさんが気にされる捻挫の治療後にあると言われている
- 何回も捻挫を繰り返してしまう『捻挫ぐせ』
- 捻挫した後の足首のパフォーマンスの低下
- 雨の日などの気候によってうずく
などがあります。
足首は、走ったり跳んだり身体の運動をするときに非常に重要な役割を持っています。
その時には、体重を支えながらも比較的大きな動きをすることになります。
その運動の時の力がかかって関節が異常な動きをしないようにと、
まわりに
- 筋肉
- 靭帯
などの組織が取り巻いてカバーしています。
足首をしっかりカバーする組織が『捻挫』によって
- 筋力バランスが乱れたり、筋力低下したり
- 靭帯が切れたり、傷ついたり
してしまっています。
その修復・改善がきっちりされていないと先ほどに紹介したような問題が残ってしまいます。
そのような『後遺症』などに悩みたくないという方は
「言っても普通に生活することはできるんだしリハビリなんてしなくても・・」
とか、甘くみないでできる限り『捻挫』する前の足首の状態に近づけておくように努力する必要はあります。
よくされる他の治療方法について
『捻挫』をしたら、基本的な治療では
- ギプス
- 副子固定
- 装具
- テーピング
など重症度によって変わることもありますが
『患部の足首を固定』
していきます。
そして、2~4週間を目安に固定を行います。
(固定内容を段階的に変えていくことで期間がこれ以上に長くなることはあります)
その後、固定が終わってから『リハビリ』が行われますが主なものに
- 温熱療法
- 電気治療
- 関節可動域訓練
- 筋力トレーニング
などがあります。
このなかで、病院や治療院でできて自分でしにくいものは
- 温熱療法
- 電気治療
があります。
ただ、この治療はメインではなく別にしなくても他のリハビリで十分カバーできます。
よって、
「自分でしっかりリハビリしたいんだ」
っていう方は自分で十分行うことができます。
スポンサーリンク
リハビリをはじめる前に確認しておくこと
「じゃあさっそくリハビリを始めよう」
と思われた方もまずは現状をしっかり確認しておくことをおすすめします。
そうしないと、リハビリを進めていく中で
- 自分のリハビリで足首の状態が良くなっていっているのか
- 順次メニューをかえるときのタイミングを決定する判断材料を持っておく
などの時に必要な情報となります。
そこで、中でも知っておいていただきたい情報を紹介していきます。
1、足首まわりの腫れぼったさ
固定治療を行った後は、必ず足首が腫れぼったくなっているものです。
もちろん、リハビリを進めていくことで少しずつ解消されていきますがその経過を把握するためにも目でじっくり確認して覚えておいてください。
わかりにくいかもしれませんが、写真をとっておくのもよいと考えます。
そして、足首まわりの皮膚を動かしてみます。
反対の足首まわりと比べると皮膚の遊びがなくてパッツンパッツンに突っ張って動かないことが確認できると思います。
これが、足首の動きのツッパリ感、動かしにくさの要因になっています。
2、傷めた靭帯のところを押してみる
捻挫で傷めた靭帯の場所を指でギュッと押してみましょう!
きちんと固定治療の時期が満たされていれば、『痛み』はありません。
ものすごい鋭い痛みがある場合には、リハビリが早いかもしれません。
念のために固定療法の継続の必要性について、医師に確認をとっておくことをおすすめします。
3、関節可動域
これがリハビリを行う上で一番の目安になります。
『固定療法』によって、まわりの組織が一時的に硬く変質してしまいます(拘縮:こうしゅく)
それによって、足首の動ける範囲(関節可動域)が狭くなってしまいます。
これをきっちり元の状態まで戻していくことが1番重要ですし、この動かす範囲に制限が残っている状態でリハビリを終了してしまうことが大きな問題を生む原因になりますのできっちり確認しておきましょう。
- 足先を手前に動かす(背屈)
これは比較的角度が少ないため、差がわかりにくいかもしれませんがきっちり確認しておきます。
また、同じ動きになりますがしゃがみ込み動作での動きも一緒に確認しておきましょう! - 足先を遠くに伸ばす(底屈)
これは差がわかりやすい動きになります。
動きについては、
・自然に足首を下方向に動かす
・足先の5本の指が横一列にそろうように
見ておきましょう。
特に後者の方の動きが改善されていないのを見逃してしまったままほったらかしにしてしまう方が多いため要注意です。
こちらも同じ動きになりますが、『正座』のでき具合でも評価していくことができます。 - 足趾の動き
実際は足首が捻挫していて足趾は傷めていませんが、固定による悪影響が残ってしまうことがあります。
固定療法中にしっかり足趾は動かすように一般的に指導されるはずでそれをきちんと守っていればそんなに硬さがでていることはありませんが、個人差がありますのでいったん確認をとっておくとよいでしょう。スポンサーリンク
4、片脚起立の安定感
足首のリハビリで重要なのが
『足首のバランスでの安定感』
です。
そこで、今後のリハビリの経過をみていくためにも現状でどのくらい足首まわりの安定性があるのかないのか確認のため、『片脚立位』姿勢をとってみましょう。
リハビリの開始時期の目安
現状の確認ができましたら、リハビリを開始していきます。
このときに気になることは
「どのような内容をどのような順番でやっていけばいいのか?」
というところの判断になります。
基本的には、できるものからどんどん始めていっていただいて構いませんが
『固定治療が済んでから2~3日後』
を目安に開始されることをお勧めします。
それまでは普通に生活しているだけでもリハビリになりますので、それに少し足首まわりを慣らしてからでよいでしょう
「1日でも早く改善したい!期間をなるべく短縮させないといけない事情がある」
という方はすぐに始められてもよいです。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
「自分の身体について直接相談したい」
「実際に自分にあったエクササイズを指導してほしい」
と思われた方は、こちらで直接診せていただくこともできます。
お問合せお待ちしております
固定ページ: 1 2