O脚を自分で治すためにまず原因や歩き方をセルフチェックしてみよう!
「私の脚はO脚って言われるけど何でO脚になっちゃったの?」
「正座をしたらO脚になるって聞くけど本当なの?」
「O脚改善って自分でできるの?」
など、『O脚』を気にされている女性の方はたくさんいらっしゃると思います。
『O脚』は
- スラッとまっすぐに見えない
棒のようにまっすぐスラッと伸びている欧米人女性に多い足はスタイルが良くみえますがO脚だとやや足が短く見えたり、スラッとした感じが出ません。 - 内もものお肉のたるみ
O脚だと特に内ももも筋肉が落ちやすくなります。
おなか・お尻・二の腕などと同じで女性にとってはこの内もものたるみは気になるもの - ふくらはぎが太く見えやすい
ふくらはぎの外側が張ってきて太く見えやすくなります。
など美容の観点からみると、女性はあまりなりたくないなって思うバランスではあります。
『O脚』を気にされている意識の高い女性はそれをなんとかしたいと思っているとは思いますが、
- O脚とはどういう状態なのか?
- O脚になる原因は?
- O脚で起こる美容面以外での問題とは?
など、『O脚』について実はあまり深く知らないのではないでしょうか?
そこで、今回は『O脚』について紹介していきたいと思います。
O脚とは?
まずは『O脚』に関する基本的なことから確認していきましょう!
まず『O脚』とは、
『足をそろえて立った時、両膝の間が開く状態』
を言います。
一般的な別名としては『がにまた』などと言われたりもします。
医学的な表現としては、
- 内反膝(ないはんしつ)
- bowleg
などと言います。
これは、
『太ももの骨』に対して『膝下の脛の骨』が内向きに反っている状態を言います。
ちなみに、逆に外向きに反っている状態を
- X脚(一般名称)
- 外反膝(がいはんしつ)
- knock knee
などと言います。
大人の脚は基本的にX脚傾向!?
そこで気になるのは
「正常な脚の場合はまっすぐになっているの?」
というところでしょう。
基本的に大人の脚はまっすぐではなくて、
『軽いX脚より』
になっています。
「ということは、普通に脛の骨のラインがまっすぐになっている状態のときには実は脚は全体的にまっすぐではなくて『微妙にX脚よりに曲がっている』ってこと?」
と気づかれた方は鋭い感性をお持ちですね。
O脚のチェック方法
「もともとちょっと曲がっているのが正常とかややこしいので、自分でさっと『O脚』『X脚』をチェックするにはどうしたらいいの?」
とご自分がどういう状態かを簡単にチェックできる方法が知りたいと思われるでしょう。
そこで、簡単なチェック方法をご紹介します。
- 両足をくっつけて立ちます。
この時点で「両足をくっつける前に膝がぶつかってしまう・・」という方は『X脚』だと判断されてよいでしょう! - 足をくっつけられた方は、そのときの膝同士の位置がどうなっているか確認してみます。
- 左右の膝の間の距離が
・ぴったりくっつく→軽度のX脚傾向
・指2本程度開いている→正常な脚
・指3本以上開いている→O脚傾向
このように評価してください。
ここで大切なポイントは
『評価する場所は、膝の骨のところで太ももの肉(筋肉)で評価しない』
ということです。
筋肉や脂肪は、付いている量に個人差がありますので
- 肥満傾向のある方
- スポーツなどをされていて筋肉質の方
は簡単に膝と膝の間の隙間がくっついているように見えてしまいます。
そうならないように、膝の肉があまり付きにくい関節のところできちんとチェックするようにしてください。
そして、1番誤解されているポイントは
『膝と膝がぴったりくっつかないとO脚だ』
って思いこんでいる方が非常に多いということです。
実は、『膝と膝がぴったりくっつかないのが普通』なのですが、そこを
「私、膝と膝の間にすきまがあるからO脚になってきるんじゃない!?」
と勘違いされている話をよく耳にします。
もし、膝と膝の間がぴったりくっつかないといけないのであれば、ほとんどの方が『O脚』になってしまいます。
指2本分程度は隙間が開くのが普通だっていうことをご理解いただいた上、ご自身の脚を評価してみていただければと思います。
どんどんO脚になっていくのが宿命!?
成人するまでの子供時代には
- 出生時~2,3歳頃まで→O脚(内反)傾向
- 2,3歳頃~5,6歳頃→X脚(外反)傾向
- 7歳頃以降~→成人と同じような状態
と、成長に合わせて『O脚』と『X脚』を行ったり来たりして大人の骨格に落ち着くのです。
それは、そう思って赤ちゃんの脚をみてみたらものすごい『O脚』だったり、幼稚園時などは『X脚』っぽいことに気づいていただけると思います。
そのため
「うちの子供の脚はおかしいんじゃないの?」
と思ったとしても、大人の脚と一緒に考えておかしいと思ってはいけません。
もちろん、小児などの成長障害などで病的に『X脚』『O脚』になることもありますが、そのときはまわりの子供さんと比べてみても状態がきつい場合には1度病院を受診してみられるとよいでしょう。
では、7歳以降の人に対しては『軽度のX脚』傾向になっているものですが、実際に大人の方や更に先輩にあたる高齢の方をみてみるとどうも『O脚』の方が多くなるように感じられると思います。
若い世代の中でも
『O脚を気にする人は、X脚を気にする人よりもたくさんいる』
ことをからもおわかりいただけると思います。
これらから一般的には
『加齢に伴い自然な傾向としてはO脚方向に歪んでいくもの』
と捉えておいてよいでしょう!
O脚になる原因とは?
成人してから全体的に『O脚』の方向に進んでいく宿命にあるようですが、その『O脚』傾向を加速させてしまう原因にはどういったものがあるのでしょうか?
結論から先に言いますと、
『これだっていう確定的なものはありません』
そこで、まずは一般的によく言われている原因から順番にみていって、重要な原因を見極めていきたいと思います。
- 骨盤のゆがみ(足を組む癖)
骨盤の歪みによって起こり、それを助長する足を組む習慣などはするべきではないと言われています。
- 内転筋が弱い
実際にO脚になると内ももの筋肉が弱くなってタルタルにゆるんでしまいがちですが、この筋肉がもともと弱いことが原因とも言われています。
- 体幹のコアが弱い
骨盤の歪みや内転筋の弱化などの原因には身体をしっかり安定して保つ中心の筋肉(コアマッスル)が弱いのが大元の原因として挙げられています。
- 反張膝
これは膝関節は通常まっすぐまでしか伸びないものですが、それが関節が柔らかかったりすることで膝が後ろ向きに反っていく状態を言います。
- 猫背などによる重心の後方化
猫背などによって重心が踵寄りになると自然に膝がO脚方向に開きがちになります。 - 正座習慣によるもの
正座を続けているとO脚になると言われています。
など、原因として言われているものにはいろいろあります。
O脚の根本原因は姿勢と歩行にあり
先ほど見ていきましたように『O脚』にはたくさんの原因が絡んでいるようにみえてどれが本当の原因とはなかなか言い切れないようです。
しかし、こんなにあれもこれも原因があるのだとすれば、『O脚』を予防・改善するときもあれもこれも気をつけなくちゃいけなくなるようになるということで、それをいちいち全部意識なんてできません。
そこで、これらの原因のすべてを一気に起こす原因の根っこを探ってみますと、
『日常生活の立ち居振る舞い(姿勢や歩行)』
これに集約することができます。
原因その1 姿勢の乱れ
『O脚』になっていく一般的な不良姿勢を考えていきますと
- 猫背
猫背によって重心の後方化・骨盤の後傾・前方移動が起こります。 - 骨盤後傾・前方移動
骨盤がこのようになると、股関節が開き膝が開きやすくなります。 - 股関節が開く
股関節が開く(外転・外旋)と太ももの外側の筋肉を過剰に使いますが、内側の太ももはあまり使われず緩んでしまいます。 - 膝が開く
股関節が開くとその連動でO脚傾向になります。
という形で、言われている原因のほとんどは姿勢の乱れによって起こってくることが分かりました。
たくさんあるように見えていたのは、その中の部分部分を取り出していたからだったんですね。
原因その2 歩き方
『O脚』になっている、もしくはなりやすい方に共通する歩き方の特徴がいくつかあります。
その中で特に今回注目しておきたいのは、
『足幅が広い』
ということです。
極端な例で考えてみるとわかりますが
- モデルの方の歩き方
- O脚の年配のおばあさん
を比べて考えてみればよくわかります。
いわゆる『モデル歩き』というのは、
『足が交差するようにしてクネクネ歩く』
ような歩き方をします。
これは
- 足がスラッまっすぐ伸びているように見える
- ヒップ・ウエストラインの協調がなされ、プロポーションが際立って良く見える
などの『美』に対するメリットを重視した歩き方で実際に街中でこの歩き方をするとさすがに違和感があります。
しかし、年配のおばあさんのようながに股歩きをしていると膝には『O脚』方向に歪む負担がかかり続けますので、間違いなく『O脚』になっていきます。
そこで、モデル歩きの『O脚』予防というメリットだけをうまく取り入れるために気を付けるポイントは、
『足幅が重なるか、少なくとも腰幅よりは狭くする』
ことを意識するところからはじめましょう!
『正座をするとO脚になる』
と言われていて、今回のモデルさんからも撮影中に
「私は子供ができたら絶対正座はさせないって決めているんです!
だって、正座したらO脚になるんでしょ!?」
と言われましたが、これは座り方の問題です。
ちょっと正座をしたくらいではもちろんO脚になりませんし、きちんと脚を揃えて座ればさらにそんなリスクはありません。
逆に、膝下O脚の矯正にもつながってきます。
O脚によって起こる身体の問題
『O脚』には誰もがなる可能性があって、それは歳を重ねるにしたがって強くなっていきます。
そこで
「O脚を毛嫌いするけど、実際O脚になったらなにか問題でもあるんですか?」
という疑問が浮かんでこられる方もいらっしゃると思います。
「実際に『O脚』になったとしても美容面だけ我慢すればいいのであれば別に『O脚』でも構わないんだけど・・」
と思われる方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、やっぱり問題はあれこれ起こってきます。
基本的に、『美しい立ち居振る舞い』には『機能美』を兼ね備えているもので、美しさ・格好良さがある所作には身体の構造に無理がないという機能も備わっているものです。
そのため、『O脚』が美容的に問題があるとみなさんが直感で感じるということが
『構造的にも負担がかかっていて機能的なバランスがとれていない』
ことを教えてくれています。
機能的に脚が使えていませんので
- 足が疲れやすい
体重の負担をうまく吸収・分散することができず、受け止めてしまうことで負担の蓄積が起こりやすいため足が疲れやすくなります - 下半身が太りやすい
負担がかかる脚のため、その負担を受け止める筋力が必要になりますので筋肉太くなって下半身太りを起こします。
また、循環も悪くなりますのでむくみやすかったり、冷え性などが出たりする原因のひとつにもなりかねません。 - 変形性膝関節症
不良姿勢によって起こる『O脚』の場合は特に膝関節に大きな負担をかけてしまいます。
それが長年続くことによって膝関節が変形してしまって痛みや日常生活の障害が起こってつらい思いをすることになります。
など、脚に良いことはありません。
おわりに
『O脚』は、女性の方であれば気になる脚まわりのプロポーションの問題だと思います。
確かに、『O脚』はプロポーションなどの見た目の美しさに深く関わっていますが、それだけではなく
- 歩いた時の動きや立ち座りなどの所作の美しさ
- 足の疲れやすさ、太りやすさなどの機能面
などにも大きな影響を与えています。
あちこちの情報をみてまわっている方は、『O脚』の原因がたくさんありすぎて逆に整理がつかなくなってしまっているかと思いますが
『姿勢や歩行』
という基本から見てみればその原因のほぼすべての根幹にあることに気づけます。
「姿勢が悪いことなんて言われなくてもわかっている」
と特別な原因っていうのを知りたい方からすれば、当たり前すぎる結論を言われて物足りない感覚になられるかもしれませんが、この当たり前だけど確かなことから目を背けていてはいつまで経っても『O脚』を予防も改善もできません。
『O脚』は、1日5分の体操で治るとかよく宣伝やネットなどで見かけますが、日常生活の立ち居振る舞いの中に原因を抱えたまま過ごしている方がほとんどですから、そんな簡単に解消できるものではないと当サイトは考えております。
今回紹介させていただいたことを参考に、日常生活の立ち居振る舞いというすぐにでも変えられるところに目を向けていただいて根本から『O脚』を改善させることで
- プロポーションの美しさ
- 立ち居振る舞いの美しさ
- 膝や脚に負担をかけない機能的な身体使い
などの、たくさんの恩恵を得ていただければと思います。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
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