歩くとかかとが痛い原因はアキレス腱!自分で対処して治す方法とは
「歩きはじめに踵の後ろが痛い!」
「朝起きてしばらく足首の後ろアキレス腱あたりが痛む!」
など、 足首の後ろの踵あたりに『痛み』を感じて歩いたり、走ったりという日常的な動きで痛みが出ることがあります。
このような『痛み』のときまず
「アキレス腱まわり に問題が起こっているかも」
と考えていただいてよいでしょう!
主な症状は 、
- 痛み
歩くたびに痛みがでるの非常に辛いです。 - 長時間歩けない(ADL障害)
仕事や日々の生活で歩く以上、負担がかかり続けるため長引くことが多い(慢性化)
など、 しつこい痛みに悩まれている方がかなりいらっしゃいます。
病院へ行っても診断だけで
「なるべく負担かけないようにして安静にして様子みて!」
と言われるだけ・・ということもしばしばです。
「ただ、安静にするしかないの?」
「自分でできる負担軽減の方法って何かないの?」
と思われた方、これらのアキレス腱周辺の問題についての
- 原因や症状などの『病態』
- 検査や治療などの『対処』
- 自分でできる負担軽減法『セルフケア』
などについて紹介していきたいと思います。
まずは、アキレス腱付近に問題があるとなったときによくある病名の
- アキレス腱炎(腱症)
- アキレス腱付着部炎
- アキレス腱滑液包炎
- アキレス腱周囲炎
について病態を知っていただこうと思います。
アキレス腱に起きる障害について
アキレス腱まわりに起きる障害を大きく分けると
- アキレス腱自体に問題が起きる
アキレス腱炎(腱症)、アキレス腱付着部炎 - アキレス腱を包むまわりの組織に問題が起きる
アキレス腱周囲炎、アキレス腱滑液包炎
にざっくりと分けることができますのでこれらを順番にみていきましょう。
1、アキレス腱炎(腱症)について
4つある中でも1番よく耳にする病名でアキレス腱自体が、
- 細かい微小な断裂
- 腱の組織が傷んでしまう(変性)
などで傷んでしまって『炎症』が起きているということで 『アキレス腱炎』という病名で一般的に知られています。
しかし、 アキレス腱自体は 『傷みはするけど炎症が起きることがない』 という見解から 『アキレス腱炎』は不適切で『アキレス腱症』がいいのではないかと言われています。
実際の痛みもアキレス腱から出るのではなく、 『アキレス腱まわりの組織の炎症(周囲炎)』 などによって出ると言われていて病名が『アキレス腱症』に変わっていくことが予想されます。
ただ、今回の当記事では、 『アキレス腱炎(腱症)』 というような、まだまだ主流の言い方の『アキレス腱炎』に『腱症』という名称を()で書くようにしています。
2、アキレス腱周囲炎
アキレス腱は傷んでいないわけではありませんが、それ自体の問題が1番ではない状態です。
このとき、 『パラテノン』 というアキレス腱を覆う腱膜に炎症が起こっているのを 『アキレス腱周囲炎』 と言います。
3、アキレス腱付着部炎
ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)と踵の骨をつないでいるアキレス腱の付き目のところが 引きはがされる負担がかかる ことで炎症が起こることで痛みが出ます。
4、アキレス腱滑液包炎
アキレス腱の下の方には、
- 踵骨後部滑液包(しょうこつこうぶかつえきほう)
- 皮下滑液包(ひかかつえきほう)
などの、 『滑液包(かつえきほう)』という滑液という液体が入った袋があります。
この『滑液包』が、アキレス腱を
- 骨とこすれて傷まないように(緩衝作用)
- 動きをスムースに行えるように(潤滑作用)
してその働きを助けていますが、負担によって滑液包が炎症を起こしてしまって『腫れや痛み』が出ます。
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アキレス腱に起こる障害の原因
『アキレス腱』に負担がかかる主な原因には、
- 使い過ぎ(オーバーユース:overuse)
スポーツをしている人で言えば、走ることで負担がかかりますが、スポーツをしていない人ではよく歩く仕事をされている人などは起こります。 - 足の形
足が走っているときに内側にかかとが倒れてくる状態になります。(足部 回内)
この『回内(かいない)』という動きが大きい人は負担がかかりやすいと言われています。 - 筋肉の柔軟性の低下
アキレス腱はふくらはぎの筋肉とつながっています。
ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)に疲労がたまったりして筋肉の柔軟性が下がると腱に負担がかかります。 - 床面の硬さ
スポーツをする場所の床面の硬さが
・硬すぎる→衝撃が吸収できない
・柔らかすぎる→足を安定させるために余分に力が要る
など硬すぎても柔らかすぎても問題が出ます。 - シューズが合っていない
くたびれてすり減ったシューズを使っていたり、クッション性が低いシューズを履いている
などがあります。
原因は、いろいろありますが1番はやはり 『使い過ぎ(オーバーユース)』 ではないでしょうか。
アキレス腱に起こる障害の症状
『アキレス腱』付近の障害での痛みが起きるのが1番の症状です。
ここで、病態を見分けるためには、 痛い場所が『アキレス腱』もしくはそのすぐそばにあるかどうかを押さえて確認 することが大切です。
その付近の
- 足関節後方インピンジメント症候群
- 有痛性三角骨障害
- 後脛骨筋腱炎
などの痛みと場所がやや近いため誤解されることもありますが、きちんと診ていけば、痛みの場所も痛み方も違うので
「足首の後ろが痛いからアキレス腱に問題が出ているんで間違いない!」
と決めつけないで症状がアキレス腱まわりに出ているか確認するようにしましょう!
主な症状には、
- 押さえた痛み(圧痛)
- 赤み(発赤)
- 腫れ(腫脹)
- 動いたときの痛み(運動痛)
などがありますので、これらを順番にみていきましょう!
1、押さえた痛み(圧痛)
傷んでいる部分を押すことで痛みがあって、その痛みの出る場所によって病態を詳しく把握できることもあります。
『炎症』が強く出ているとはっきりわからないこともありますし、必死に探すつもりでグイグイ押しても痛みがきつくなるだけなので、
「押さえる場所で区別ができたらいいんだけど・・わかるかなぁ?」
くらいの気持ちでみてみてください。
実際どのように違うかみてみましょう!
- アキレス腱炎(腱症)
その傷んである『アキレス腱』まわりを押すと痛みがあります。
この押す時の痛み(圧痛)は、足首の位置によって変わるのが特徴だと言われています。 - アキレス腱付着部炎
アキレス腱がひっついている踵のところを押すと痛みがあります。 - アキレス腱周囲炎、アキレス腱滑液包炎
アキレス腱のまわりの組織が傷んでいますので、アキレス腱付近を押すと痛いですし、それは足首の位置を変えても痛みの場所が変わりません。
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2、赤み(発赤)・腫れ(腫脹)
傷めている場所に
- 赤み(発赤)
- 腫れ(腫脹)
が出ますが、軽症ではわからないことが多いです。
目で見てわかるくらい『腫れ』ていたりすれば、もちろん痛みなどの症状もきつく出ているはずなので明らかにおかしいことはわかります。
実際は、これらの症状が出ていない方の方が多いので、見た目に変化がなくても大丈夫と安心しないように気をつけましょう!
3、動いたときの痛み(運動痛)
『アキレス腱』を使う動きでは、傷んでいるところを刺激しますので、『痛み』がでます。
わかりやすいのは
- 歩く
- 走る
- つま先立ち
- しゃがみこみ
などです。
アキレス腱に起こる障害の画像診断
アキレス腱付近の痛みを訴えたときには、まずレントゲン(X線) 撮影をします。
- 『アキレス腱』に問題があるかどうか
- 『アキレス腱』まわりに炎症がおきているか
などは、レントゲンではわかりませんが、
- 『アキレス腱』まわりが腫れているか
は、その影の厚みからある程度把握することができます。
『アキレス腱』の状態をより詳しく診るためには
- MRI:magnetic resonance imaging
- 超音波:ultrasonic waves
が有用です。
ここまで、『アキレス腱障害』に関する病態から診断までみてきました。
後半は、これらの障害に対する治療について紹介していきたいと思います。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
「自分の身体について直接相談したい」
「実際に自分にあったエクササイズを指導してほしい」
と思われた方は、こちらで直接診せていただくこともできます。
お問合せお待ちしております
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踵を痛めて3ヵ月。ようやくこちらにたどり着きました。
整形外科、鍼灸、整体等々、8件に行きレントゲンもとりましたがこれといった答えが返ってこなかったところに、ようやくわかってくれる人が見付かったという感じです。
インソールも靴もいろいろ買いましたが上手くいきません。
インソールの詳しい品名、型番等教えて頂けるとありがたいのですが。よかったら分けていただくとかできたら大変ありがたいのですが。
突然わがままなご連絡で申し訳ありません。
当サイトをご覧いただきありがとうございます
記事内で紹介しているものとまったく同じではありませんが、本間様にとってよい組み合わせを考えますと、
ソルボ ヒールパッド
http://www.karadahouse.jp/fs/karada/KCN00000
ソルボ ウェッジヒールサポーター
https://www.sorbo-japan.com/products/detail.php?id=74
参考までにネットで見つけましたのでを載せておきます。
ただし、サイズはわかりませんでしたのでMのところのリンクを貼っておきます
万が一購入される場合は自分のサイズに合わせてください
こちらはサポーターで、このように靴下タイプで履くようにして着用しますが、痛い側の足の踵の内側が高さが上げられるようになるように着用します。
そのサポーター内に『ヒールパッド』のパーツを強力な両面テープで中で引っ付けてしまうと履くだけで裸足の屋内でも靴をはくときも使えます。
(踵の内側と踵全体に高さが出るようになればばっちりです)
このパターンは、少々コスト高になりますが履くだけでいいことと、屋内でもサポートしてくれるので有用ではないかと思います。
参考にしていただければと思います。
ありがとうございました大変勉強になりました
当サイトをご覧いただきありがとうございます
お悩み解消のお役に立てたようであればなによりです。
ururun0811@icloud.comありがとうございます!
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