歩くと足の付け根が痛い!女性に多い『変形性股関節症』にご注意を!

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 股関節が問題があるか人の手で調べる徒手検査

股関節の痛みがあるとなったときに1番よくわかるのが

「あぐらがかけません!」

「足を組んだら痛いんです・・」

など、足を開く動作ができないことがありますのでそれをまず確認してください。
これならご自身でも簡単に確認できます。

その後、下の検査を実施してみましょう!

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パトリックテスト(Patrick’s test – Fabere)

股関節が、

  • flexion(屈曲)
  • abduction(外転)
  • external rotation(外旋)
  • extension(伸展)

という動きになるためその頭文字をとって、 『Fabere(ファベーレ)』 とも言うことがある主に股関節の状態をみる検査です。パトリック

  • 股関節に痛みが出る
    股関節に何かしらの問題(疾患)がある可能性があります。
  • おしりに痛みが出る
    仙腸関節に問題がある(仙腸関節性腰痛)可能性があります。

痛みの出る場所で疑われる問題が変わります。問題が腰にあるのか股関節にあるのかを見極めるために行っておくことが必要な検査になります。

股関節に痛みがあっておこなう場合には、ほぼ股関節に痛みが出ると思われます。

インピンジメント テスト( impingement test)

『股関節』の骨と骨がぶつかってストレスをかける体勢をわざと作るときに『痛みが出るか』かどうかをみる検査です。

仰向けで寝た状態で、『股関節』を

  1. 股関節をやや足先が外に向くようにねじりながら(内旋)
  2. 股関節の曲りが直角あたり(約90°)まで膝が胸に近づくように押して(屈曲)
  3. 最後に膝が反対の足の方に近づくように動かします(内転)
  4. 股関節に痛みが出たら陽性とします。
    インピンジメント

股関節と腰は非常に密接な関係があって、『腰』からくる神経痛だったとしても

「股関節が痛い!」

と感じて訴えられる方もいらっしゃいますのでそれを見極める(鑑別診断)ために腰まわりの徒手検査をあわせてしておくことは大切です。

腰の痛みや神経痛を見分けるのに必要な『徒手検査(テスト)法』まとめ

 

変形性股関節症の画像診断

『変形性股関節症』を診断するには、1番大切なのが『画像診断』です。

「足の付け根が痛いんです」
と病院に行ったらまず『レントゲン(X線)』撮影をします。

股関節レントゲンこんな感じで左右明らかに違ったりする場合などはすぐわかります。
医師はトレーニングを積んでいますのでわずかな変化でも見極めることができます。

他には、『MRI』を撮ることもありますが、これは必ず撮影するわけではありません。

『MRI』は、『変形性股関節症』をみるためというよりは、

他の

  • 関節軟骨(股関節唇)の損傷
  • が溜まっていないか(水腫)
  • 骨に血流がきちんといってない(骨壊死)

がないか(鑑別診断)を確認するときにされます。

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変形性股関節症と診断されたら病院でどんな治療をする?

『変形性股関節症』の治療は程度によりますが、まずは手術をしない『保存療法』をおこないながら、変形の程度や痛みなどの症状と相談していくかたちをとることが多いです。

実際に病院ではどのような『治療』をおこなっていくのか見ていきましょう!

生活指導

『股関節』は、膝や』などと同じで日常生活動作で必ず負担がかかってきますので、なるべく日常生活での負担がかからないように工夫してもらうようにすることも『大切な治療』と考えてください。

直接身体の重みがかかる量や時間を減らすようにしていくことが大切です。

それには、

  • 長時間同じことをし続けない
    とにかく長時間『立つ・歩く』などは避けてください。
    面倒でも必ず途中で休憩をはさむか、時間が減らせられる工夫をしましょう!
  • 太らないようにする、痩せる
    「痛くて動けないから運動不足で余計に肥えてしまう・・」
    「痛みや不便のストレスで余計に食べてしまう・・」
    などがあるのに痩せろとはかなり酷なことを言ってかもしれませんが、現状維持はできるように取り組むことは必要になります。
  • 重い荷物を持たない
    体重だけで十分ストレスになっていますので負担を増やさないためにも重い荷物を持たないようにできるといいです。
    また、どうしても持つ場合でも休憩をちゃんととったり、回数を分けて1回にかかる負担を減らすなどの工夫はしてほしいです。

などを心がけていきましょう!

薬物療法

『湿布』や『痛み止め(消炎鎮痛薬)』の処方を受け、痛みをおさえます。

注射

痛みが強い場合『ステロイド注射』をする場合があります。

理学療法

病院などで行われるリハビリです。もちろん、変形してしまった『関節』の傷みを元に戻すのではなくて、

  • 股関節まわりの筋肉などをほぐして痛みを和らげたり
  • 動きやすくして普段の生活の不便を減らす
  • 股関節の変形を悪化させない

ことが目的です。実際に治療例を紹介します

  • 電気治療
    痛みを和らげる目的で、痛みのあるところを中心に低周波などを流します。
  • 温熱治療
    患部を温めることで血流を促進や筋肉の緊張を緩和することが目的になります。
  •  マッサージ
    筋肉の緊張をほぐすことで『股関節』の痛みを和らげたり、動きやすくすることが目的です。
  • ストレッチ
    硬くなった筋肉を伸ばすことで、筋肉の柔軟性・血流の改善を目的とします。
  • モビリゼーション(マニピュレーション)
    動きが悪くなっている関節の正常な関節運動を取り戻すことを目的とします。

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装具療法

  •  杖を使用する
    杖を使えば傷めた『股関節』にかかる負担を軽減することができます。
    足をひきずる以上に病人・けが人感が出るので使いたくないという人は多いのですが、負担を減らす効果は高いです。
  • サポーターを着ける
    『変形性股関節症』用のサポーターなどのあります。
    股関節コルセット
    あくまでサポーターですから痛みがなくなることはありませんが、少しでも負担を減らすことは『治療』では必要なことです。

運動療法

『股関節』まわりの筋肉のコンディショニングを行うことで

 股関節にかかる負担の減少 ・股関節の強化 を目的とします。

  • ストレッチング→股関節まわりの筋肉の柔軟性
  • 筋力トレーニング→股関節まわりの筋力をつける

 

手術療法

いきなり『手術療法』になることはまずありません。
最初は先ほどに紹介した『保存療法』を行います。

それで症状の改善がみられればいいのですが、変形の程度が強く症状の改善が見込まれない場合には『手術療法』を行います。

ただ、その内容の決定にはその方の

  • 症状の程度(痛みや日常生活の支障)
  • 年齢
  • 変形の重症度

に応じて変わります。

 

おわりに

『変形性股関節症』は、他の『変形性関節症』と同じで変形してしまったものを元に戻すことはできません。

しかし、痛みがあるけどレントゲン)ではっきりとした変形がみられない 『前股関節症』と呼ばれる段階の人や 『変形性股関節症』でもかなり軽い『変形』の方 もたくさんいらっしゃいます。

そういう方であれば、『保存療法』で十分に症状を改善していけます。

『手術療法』の成績も非常によくなっているとはいえ、大手術ですから簡単に手術をされることもありません。

まずは、ご自分の股関節に起こっている状態を知っていただき、しっかりと対応していっていただけたらと思います。

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