手や親指の使い過ぎや腱鞘炎の痛みに自分で簡単にできるテーピング!
「物をつかむと親指が痛いから使わないように気を付けているけどついつい忘れて使ってしまう」
「ドケルバン病の痛みに対するテーピングの方法が知りたい!」
という方、 手をよく使われる方は、主に指の使い過ぎによる使い傷みとして起きる腱鞘炎や指の変形性関節症として
- ドケルバン病
- ばね指
- 腱交差症候群(インターセクションシンドローム)
- 母指CM関節症
などいろいろな疾患があります。
使い過ぎで起きている疾患なので動かさないように装具やサポーターで固定しちゃえばいいのですが、
「痛いはつらいけど、装具とかでがっちり固定するのは仕事上無理です」
という方も多いと思います。
そこで今回は、これらの疾患の方やそうでない予備軍で固定ほどではないけど負担を減らすためにできるテーピング方法を紹介していきます。
テーピングは負担のかかる動きを制限し、筋肉をサポートする
テーピングは、さきほど挙げたような疾患に共通する手を傷めてしまう悪い『使いぐせ』をしてしまったときにテープがつっぱるテンションがかかることで
- 負担をかける悪い動きをしたときに気づくことができる
- 負担を軽減するためにブレーキをかけてくれる
効果で親指や手首にかかる負担を減らすことができます。
テーピングはあくまでも安静をサポートするもの
手の使い傷みで起きる『親指や手首の痛み』はなるべく使わないように心がけていただくのが1番大切です。これが『手術療法』をしないで解消するための『保存療法』の大原則ですがなかなか守れません。
今までしている生活(家事や仕事を含めた日常生活習慣)を変えることになりますが、それがなかなかできないため困ってしまいます。
自分の意識ではなかなか負担を減らせないので、サポートするグッズとして
- 装具療法
- テーピング療法
が挙がってきます。
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固定効果としては、装具を着けるのが1番ですが
「ゴツゴツして見た目が『病人!!』って感じで嫌だ」
「仕事で手袋しなくちゃいけないのにできないから無理!」
と思われている方には向いていませんし、病院にいかないといけません。
そこで、固定力はそこまで高くありませんが、試していただきやすいのに『テーピング療法』があります。一度やってみてください!
自分でなるべく簡単で効果が高いテーピングの方法を
今回、紹介させていただくテーピング方法は、
- 『自分でできる』
「テーピングをしよう!」と思っても誰かにしてもらわないといけないような方法は便利ではありません。そこで自分でやれる内容にしています。 - 『簡単にできる』
筋肉や関節のことを詳しく分かっていなくても見た目をまねるだけで効果が期待できます!
また、1種類のテープでできるようにしましたので便利です。 - 『安くで済ませる』
テーピングにコストはつきものですが、なるべく安く済ませられるように、肩や足をなどを貼るときに使う太さのテープ(50mm幅のキネシオロジーテープ)を半分に割いて使います。
このような主旨で紹介させていただきます。では実際にテーピングをしていきましょう!
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テーピングの方法
- 約40cm(8目盛)程度にテープをカットします
メーカーは違っても、だいたいの『キネシオロジーテープ』は裏面に長さの目安をとるための線が5cmごとに引いてあります。
これをみて8目盛を基本に、あとは体格に応じて長さを加減していただければと思います。 - カットします
横半分に切ります。
1枚を、20cm(4目盛)×1・10cm(2目盛)×2に切りましょう!
このとき、端はすべて丸く切っておきます。
これは、角があるとそこから剥がれやすくなるためです。
- 手の平をお腹の方に向け、Bを親指の爪側の第1関節~肘と手首の間あたりに向かって貼ります
テープは全て引っ張らないように貼ります。
- Aテープの裏紙の真ん中をカットし、開きます
- 親指の付け根の手のひら側からAテープの真ん中を貼り付けます。
- Aテープの外側のテープを3で貼ったテープより上側で親指の方向の延長上に来るような走行で貼り付けます。
- Aテープの内側のテープを3で貼ったテープより下側に来るような走行で貼り付けます。
※ここまでは、必ず手のひらをおなか側に向ける手のポジションを保ったまま行うように注意してください! - Cテープを親指に巻きつけます。
これは剥がれにくくするためのものです。
これで完成です!
※ Dテープは、親指の手のひら側~手首に向かって貼ることで親指の保護を強めることができますが、絶対必要というものではありませんので詳しくは紹介しておりません。
おわりに
今回は『ドケルバン病』などの『腱鞘炎』を中心とした親指を使うことで起きる痛みに対する『テーピング』の方法を紹介しました。
負担を軽減させる効果に加えて『手を傷めることになった動作や悪い使いクセに気づく』 ことができるようにしているところがポイントです。
何気なくしている動作や使いぐせでテープにテンションがかかりますがそのときに
「え?この動作が手に負担をかけていたの?」
「そうか!この動作を減らすように気を付ければ治療になるし、治ったあとの再発予防になるんだ」
ということに気づいて使い癖の矯正をしていくヒントを得ることができます。
『装具療法』は固定力はあっても、このような悪い使いクセの矯正効果はありません。
自分のクセを確認するために何回かだけ『テーピング』をやってみるというのもひとつでしょう。
テーピングを通して、生活習慣病とも言える親指や手首の腱鞘炎などの痛みを解消させていくためにお役立ちいただけたなら幸いです。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
「自分の身体について直接相談したい」
「実際に自分にあったエクササイズを指導してほしい」
と思われた方は、こちらで直接診せていただくこともできます。
お問合せお待ちしております
腱鞘炎は固定すると腱鞘が固まってしまい、テーピングをするのはよろしくないと思います。
当サイトをごらんいただき貴重なご指摘ありがとうございます。
指摘の内容に関してですが、
1、キネシオテープは、伸縮性が高く固定作用が低いため、たとえばギプス固定のような固定による障害が懸念されるほどのことはない
2、テープによる患部への意識づけ
3、運動のサポート、最終可動域付近の軽度の運動制限
と捉え、運動はほとんどの範囲で今まで通り可能ですが、多少のブレーキがかかって使いづらさが出るというくらいになるのは巻いてみていただければ実感していただけると思います。
以上の目的に適った内容で紹介させていただいております。
Dの10センチのテープは、どこに巻きつけるのでしょうか?
当サイトをごらんいただきありがとうございます。
Dのテープは、手のひらをパーに開いた状態でに貼ります。
手のひらの親指の付け根の盛り上がっている筋肉
『母指球筋』
のところに、親指の付け根から手首の真ん中に向かって貼ります。
一度お試しくださいませ
ありがとうございます。
試してみます!
tfccのテーピングの巻き方も是非教えて頂きたいです。
よろしくお願い致します。
当サイトをご覧いただきありがとうございます
また『TFCC損傷』へのテーピングについての記事も取り上げたいと思います。
今回見ていただいた記事のテーピングをしてみられてもいいと思います。
少し違いますが、『TFCC』への負担も軽減させるような誘導の内容になっております。
「親指の方向」や、「上側のテープ」など、人によって解釈の異なってしまうような曖昧な日本語が多分にあり分かりづらいです。もう少し具体的に表記していただくと有難いのですが。よろしくお願い致します
当サイトをご覧いただいたうえ、ご指摘ありがとうございます
解釈の違いがなるべく出ないでわかりやすく具体的に表記できるように見直してみます。
母子球がいたく、絞る作業が辛かったので、こちらのサイトにやって来ました。
丁度運良くテープもあり、早速巻いてみたら痛いのも軽減されました。
あ〜〜良かった。
しばらく様子をみてみます。
動作の使いグセなども確認したいと思います。
テーピングの仕方は素人にはまったく分からないので、とても助かりました。ありがとうございました!
記事がだいぶ前ですが
見てくれる事を願ってお聞きします
中指がバネ指らしく
テーピングの貼り方を教えて欲しいです
当サイトをご覧いただきありがとうございます
記事ではドケルバン病を中心とした腱鞘炎のテーピングを紹介しておりますね。
これは、親指の腱に対してやっていますが、そもそも手のひらを返す方向に全体を誘導することで腱鞘炎全体をつくりにくいようにしているためどんな腱鞘炎でも大なり小なり効果があります。
ただし中指のバネ指に関してはそこまで高い効果が期待できないのも確かでしょう。
そこで、直接的にテーピングをするとなれば手のひら側に論理的には貼るようになりますが、手のひらに貼るのは汗をかいたりしますので現実的ではないためバネ指に対しては筋肉をケア・動きを制限するテーピングよりはがっちり悪い動きができないように固定する装具が選択されやすいです。
もし、それでもテーピングを・・とおっしゃられるようであれば、紹介しているテーピングで親指に巻いているのを中指の位置から似たように巻くことで代用することは可能です。
もしそういった処置をしてでも楽になりたいと希望されるのであれば簡便な装具固定を選択されることをお勧めします。
ありがとうございます。
3週間近所の整骨院に通っているのですが 一向に良くならず、仕事もこれ以上休めないので 先生に聞いてみようと思いますm(_ _)m
やっぱり整骨院と整形外科だと
整形外科を受診した方がいいのですか?
通院頻度や治療内容によりますが、慢性疾患を治療だけで改善させるのであれば3週間でできたらいいほうじゃないかと思います。
まずは、その整骨院の担当の方ときちんと話をされることが大切ですね。
そして、もし転院されるようであれば、何を求めて移るのかになりますが、
・整形外科 ステロイド注射や痛み止めの処方や診断や手術
・整骨院 治療の評判がいい、実績がある、信頼できる
などで選ぶ方向性が変わると思います。個人的には一度整形外科を受診されることを勧めます。そこで、病態把握や基本的な処置をしてもらって経過をみて、それでもかわらなかったらもう一度選択を考えるというスタンスでいいかと思います。
丁寧にありがとうございました。
管理人さんの言葉を参考にして、整形外科に行ってみようと思います
本当にありがとうございました
m(_ _)m
腱鞘炎らしく、右手首が痛くてこちらのサイトにたどり着きました。非常にわかりやすく助かりました。
また、私は左の片麻痺で本来なら短い装具の装着が必要なのですが、履きたい靴が履けなくなること、全て靴はサイズ違い2足買い、無駄な出費が増えるためリハの先生に頼み込んでテーピングでしのいでおります。あくまでも自己責任でということで!
ただ8年たって、少しずつ自己流になってしまったのか、なんとなく初めに教わったのとは違ってきたような気がしてなりません。今後、足のテーピング等(内反)教えていただけますでしょうか。
当サイトをご覧いただきありがとうございます
こちらで紹介しているテーピングは、腱鞘炎で傷めやすい方の患部だけでなくその動き癖の修正に役立つ方向へのアプローチもするようにベースからアレンジしておりますので、教わったものとは違うかもしれません。
テーピングは今後書いていく予定にしているテーマなのでまたアップした際にはご活用いただければ幸いです。
仕事柄冷凍工場で肉を切たり
冷凍食品いつも触っています
今右手が、グーをすると痛みます
開くのも手をつくのも痛く
整形外科でビーソフテンで
マッサージしたりしていますが
仕事辞めないと治らないですかね
60代になりなかなか仕事がなく
辞められません
当サイトをご覧いただきありがとうございます
仕事で手を酷使される方はなかなかうまく治すのが難しいところがあります。
仕事の負担からくる現状の重症度と、セルフケアの兼ね合いでうまくやっていけるかどうかですが、ケアは想像以上にこまめにきちんとしないと効果は出てくれません。
仕事をやめられないのであれば、大変だと思いますが、仕事中はできないでしょうがテーピングやサポーター、腱鞘炎などのエクササイズなどをこまめにしていかれることをおすすめいたします。
こんにちは。受験生です。
ペンの持ちすぎと、悪い書き癖で腱鞘炎になり、こちらのサイトにたどり着きました。
以前は整体院でマッサージをしてもらっていたのですが、整体院に行く時間が取れず、テーピングでしのぎました。
3日ほどで痛みがなくなったので、テーピングをしなくなったのですが、2週間してまた痛み始めてしまいました。
本当は整体院に行くのが妥当なのでしょうが、テーピングはどの程度の期間し続ければよいか教えていただけると幸いです。
当サイトをご覧いただきありがとうございます
テーピングは痛みがなくなってから数日し続けて様子見てからやめて様子みるのがいいと思います。
基本的には痛みがでないようにケアするのがいいですが、テーピングをする場合には違和感や痛みがでたとき早めにして負担が重くならないようにするのがよいでしょう!
剣道をしています。左手の親指の付け根から人差し指との間にかけて痛みがあり、手をパーとひらげると親指の付け根付近がすごく痛みます。また、剣道ですので手首を返したりすると痛みます。このテーピングを巻いてみたのですがあまり痛みが和らぎませんでした。
当サイトをご覧いただきありがとうございます
実際試してみていただきありがとうございます。それで改善に結びつかなかったことは残念に思います。