寝違えに効くストレッチやツボ指圧で回せない首の痛みを改善!
首が急に痛くてまわせなくなった・・
ということがあれば、まずは寝違えを疑いましょう!
それが、ある朝起きたときから、となればなおさらその可能性が高いです。
寝違えには、程度の差はありますが痛くなって動かせない首を直接揉んだり、ストレッチといって動かしたりするのはおすすめできません。
そのまま放っておいて日にち薬で治るのを待つのが正解だとわかっていても
「少しでも自分ができることをして早く治ってほしい」
と思われることでしょう。
そこで、下手に触って寝違えを悪化させないようにしつつ、痛みを改善するために自分でできるストレッチやツボマッサージなどを写真と動画をあわせて紹介します。
ストレッチは背中と肩甲骨をターゲットに行う
これから紹介するストレッチは、なるべく首に負担をかけないで寝違え症状を改善させるのが目的になります。
そのため、首に無理がかからないように配慮はしておりますが、重症の方はそれでも痛みが出てしまう種目があるかもしれません。
その場合には、痛みのある種目はしないでできる種目や後で紹介するツボ指圧をしっかりやっていかれることをお勧めします。
カメの首ストレッチ
- 正座か椅子に座り太ももの付け根あたりに両手をおきます。
- 肘を伸ばすと肩がすくんできますので、その状態になってから背中を前に押し出していきます。
- 脇腹や背中のストレッチ感を味わいながら心地よいところ(もしくは痛みの感じない範囲で)でじっとして10~20秒います。
目標回数 3回×3セット
両肩をすくめて作った器の上に頭というボールを乗せるようなイメージです。
これでじっとしているだけで、寝違えで過緊張を起こしている首の筋肉の緊張が和らいでいきます。
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やさしいマーメードストレッチ
- 正座か椅子に座り片手を挙げます。頭が動くと不安な方は頭を反対の手で支えておくとよいでしょう。
- 腕を挙げた側の胸を横に押し出します。もし可能ならおしりを横にずらしていってもよいでしょう。
- 腕の付け根から脇腹のストレッチ感を味わって心地よいところ(もしくは痛みの感じない範囲で)でじっとして10~20秒います。
目標回数 3回×3セット
特にこの種目は、左右で違和感が出やすい方向と楽にできる方向などかなりの左右差が出やすいものです。
その場合は、まずは楽にできる側だけをしっかりやっていくようにして、反対側は違和感が減ってくる時期までやらないで待つのがより安全でよいでしょう。
身体捻りストレッチ
- 椅子か正座で座り、背筋を伸ばします。
- 身体を抱えるようにして腕を身体にくっつけるか、できれば腰に手をあてて肘を閉じるようにします。どちらか好きなポジションでしてください。もし痛みがなければ肩を軽くすくめます。
- 胸・背中から身体をゆっくり捻ります。捻ったら10秒くらいそのままで背中のねじれている感覚を味わいます。
目標回数 3回×3セット
こちらも左右差があれば、無理のない側だけ行うようにされるほうが安全で効果的です。
首とつながっている背筋のストレッチになり、間接的に首のストレッチをしている効果が期待できます。
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寝違えたときに効く腕をギュッと押さえるだけで痛みが和らぐツボの場所とその押し方は?
ストレッチができればいいのですが、重症の方は首を動かしていなくても他の動きで首がバランスをとるだけでも痛みが出たりするものです。
そういう場合や職場などで人目が気になってストレッチができないときなどにおすすめなのが『ツボ指圧』です。
今回は、寝違いの特効穴として有名なツボと意外に知られていないけど効果がすごくあるツボの2つを紹介します。
寝違えといえばまずここ!指にあるツボ、『落枕(らくちん)』
鍼灸師であれば知らない人はいないだろうというくらい有名な寝違えのときにはまずここに鍼をしろ!と言われるくらいの場所です。
場所は、軽く握りこぶしを作った状態で、手の甲の人差し指と中指の間の溝にあるツボ『落枕(らくちん)』です。
その溝の真ん中より人差し指側寄りのところをグッと押さえるのがポイントです。
場所が不安な方は、そのポイントから少しだけまわりを押し比べてみて、押さえたときの反応(痛み)が強いところを押しましょう。
ギューッとしばらく押し続けます。時間があるときにずっと押し続けるくらいのつもりで押すとよいでしょう。
押さえると首がまわりがすぐ改善することも期待できるおすすめのツボ『裏手三里(うらてさんり)』
次は、まったく有名ではありませんが個人的には『落枕』より抜群に効果があると思ってよく使うツボを紹介します。
まずは、肩こりなどで有名なツボ『手三里』を見つけます。
- 肘を曲げるとできるしわの端を確認します。(ここは曲池というツボで肩こり・首こりなどに効果があります。)
- そこから指3本分手前にきたところが『手三里』です。ここを押しても寝違えにはよく効きます。
- 手三里から指1本分(ほんの少し)外側に移動したところが『裏手三里』になります。
ここを押すとたぶんものすごい痛みがあると思います。
そこを、痛くて身体が逃げてしまうくらいギューッと強く抑え続けます。顔が痛みが表情が険しくなるくらいが理想です。
(自分では勇気がいるので、家族に思いっきり押してもらうことも可能ならするとよいでしょう)
まったく痛みがないという方は、『手三里』の方を試してそちらに反応があればそちらでもかまいません。
これは左右してもいいですが、
- 特に首で痛い側がはっきりとある方は、痛い側の腕から
- 左右押さえてみて特にはっきり反応があるのがわかった方はそちら側の腕から
集中していくのがよりよいでしょう。
もし、ツボを押さえ続けられないというようであれば、エレキバンや米粒を貼り付ける方法もありです。
治療院など専門家の力を借りたいかな?と思ったときの注意点は
治療を受けに行って少しでも早く治るならそうしたい!と思われた場合にはお勧めは『鍼灸院』でしょう。
いろんな治療がありますが、身体を動かさずにできる治療を選択するほうが安全で、鍼灸はその点に特化した治療といってもよいでしょう。
病院は、痛み止めが欲しい場合はいけばいいですが、痛み止めを期間限定で使うなら市販薬を買うほうが時間も費用も安くつくと思います。
おわりに
寝違えでまず押さえていただきたい原則は
- 基本はじっとしとけば1週間前後で改善するのが一般的
- 無理やり首をまわさなくても少しずつよくなるのであわてて首を動かさない
ことです。
そのうえで、少しでも安全で改善に結びつくことをしたい場合であれば、今回の記事を参考にできそうなものから取り入れてみてください。
その中でも、必ず自分の身体の『痛み』信号には基本逆らわず、うまく付き合っていくのがコツです。
できるものをできるだけを原則に、一気にドバーッとやるよりはコツコツと1日の中でもできるときを探して積み重ねていくのがより効果的です。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
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