寝るだけで背中の筋肉をゆるめて猫背を解消するグッズ『背筋ピン!』とは
姿勢をよくしたり、猫背を解消するグッズと言えば、
『ストレッチポール(もしくはフォームローラー)』
があります。
寝ているだけでも丸くなった背骨を伸ばしてくれることやグラグラ不安定なところで体幹の筋肉が鍛えられたり非常に効果が高く1度この良さを知ったら癖になる方が多いです。
ストレッチポールが効果的だとわかっていながらも
「グラグラするのが怖くて乗れない」
「背中を押される刺激が強く感じる」
「終わった後、頭がクラッとして気分が悪くなるからしたくない」
という、バランスに不安のある方や猫背の程度が少し強い方にとってはその効果を得ることができないため、いいグッズはないかなぁと探していました。
そこで使っていただきたいのが『ストレッチマット 背すじピン!』です。
このグッズはストレッチポールのような不安定な環境下で体幹を鍛えるという効果はありませんが、どなたでも簡単にできて安全に背すじをのばす・背中の筋肉をほぐすという目的には適っております。
ストレッチマット 背すじピン!の特徴
背すじピン!は歳を重ねていくにしたがって背骨の自然なS字カーブが乱れていくのを自然に戻してくれるように開発したとあります。
個人的には、背骨のバランスを自然に戻してくれるのはあくまで身体の自然治癒力であってこのグッズの効果でできるとは思っていません。
ただ、そのきっかけになる刺激を安全に与えられるようにという意図で開発されているのは確かではないかと考えます。
1番の特徴は背中の筋肉のところに広めにとったパッドが当たるようになっていて、背骨には空洞を作って当たらないようにしているところです。
「背骨の真ん中に当たるのがよくないから真ん中を空洞にしたの?」
と思われるかもしれませんが、そんなことはないと思います。
もし、そうだったらストレッチポール(フォームローラー)の安全性を疑わなくてはいけなくなってしまいますから。
この構造によって凝った筋肉を広く刺激することでほぐれて、硬くなった背骨が柔らかくなる効果が得やすいことは確かでしょう。
背すじピン!の基本的な使用方法
背すじピン!をお持ちであれば、基本的な説明方法は付属のDVDでも知ることができます。
ここで、わざわざ紹介する目的は、ただ使い方をサラッと紹介するのではなくて、そこから一歩深めた内容やバリエーションを紹介できればと思っています。
背すじピン!では、カーブのつき方を変えていることで同じ敷き方でも上下を逆にすることで強度や刺激内容を変えられるように設計されています。
その点についても紹介していきますので間違いのないように実践していってください。
まずは、ただ寝るだけの基本姿勢から確認していきましょう。
- ややきつめ側を頭の方向に向けて腰に当たるようにして仰向けに寝ます。
- 膝は三角に立てておきます。
肩首まわりに違和感がある場合にはタオルやクッションを頭の下に敷いておくのもよいでしょう。
- そのまま20~60秒寝ておきます。
- ここから背伸びをしていきますが、腰痛への配慮をするためにまずは腕だけで伸びをして腰に問題がないことを確認します。
- 次に片脚を伸ばしてから背伸びして、
最後に両手足を伸ばして背伸びをしましょう。
最初の背すじピン!の置き方は、『ややきつめ』が頭向きが基本になりますが、肩こり・背中のこりが特にきになるという方は逆向き(ゆるやかを頭側)にして少し頭の方に当たるようにしておこなうのもおすすめです。
更に上にずらして頭に乗せるようにすると首まわりが凝っている人には心地よくできます。
ただし、首まわりをする方は、先に背中まわりをして背骨を全体的にほぐしてからおこなうことをお勧めします。
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ヒップリフトで刺激を高めながらお尻を引き締める
先ほどの仰向けに寝るときに一緒にしておきたいエクササイズが『ヒップリフト』です。
動きとしてはお尻をあげるだけですが、
- おなかに手をあてるか、腕を胸の前に組んで
- お尻をたくさん上げ過ぎない
ように行うのがコツです。
この動きを入れることで、落ちやすいお尻の筋肉を鍛えて引き締める効果もあり、背中に刺激がしっかり入れることができます。
股関節の動きをよくして腰痛を和らげる体操
次は、腰痛解消のために外せないエクササイズを紹介していきます。
動きは、仰向けで片側の膝を抱え込むストレッチなどでもされる動きになります。
背すじピン!を使うものとの違いを実感するために1度普通にやってみていただけたらと思います。
- 『ゆるやか』を頭側にむけた状態でお尻に敷いて仰向けで膝を三角に立てて寝ます。
腰にあまりかからない位置にします。
- 片膝を抱え込んでから反対側の脚を伸ばしていきます。
- そこから腰と床にある隙間を埋めるようにお腹を凹ませていきましょう。
- 15~20秒そのままのポーズを保ちます。
逆向き(ややくつめを頭側)にしますと、浮く高さが上がって強度が増しますので基本で大丈夫だったらこの方法でもお試しください。
うつ伏せで太ももの筋肉を柔らかくする体操
こちらもまずは背すじピン!を使わないで動きだけ練習してみましょう。
うつ伏せになって片側ずつ交互に膝を曲げていくエクササイズです。
落ちやすい太ももの裏側の筋肉を刺激しながら、太ももの前・股関節の前の筋肉をやわらかくほぐしていきます。
- 『ゆるやか』を頭側に向けて背すじピン!がお腹にくるように敷いてうつ伏せになります。
- 交互にゆっくり膝を曲げていきましょう。
- また脚をまっすぐ伸ばしたまま足全体を床から浮かせてみます。
これらの動きはお尻や太ももの裏側を鍛えるエクササイズとして一般的にも行われますが、そのままだと腰が反って負担がかかるという問題点があります。
それを背すじピン!を敷くことによって腰が反りにくくなり安全で効果的なエクササイズを行うことができるようになるのです。
腰の反りが心配なくできそうだという方は、背すじピン!を太ももまでずらして膝を曲げてみてください。
曲げたときの太ももの前の筋肉への圧迫刺激によって、より深く筋肉をほぐすことができます。 スポンサーリンク
蛇のポーズを安全に行うことも可能に
姿勢が悪い・猫背の方は、できる限り背骨を反らせていくようにすることが改善に必要です。
しかし、いきなり腰を反らせるような動きをすると腰痛や首が痛くなってしまうことが多く一般的にもあまり勧められていません。
そこで、先ほどと同じようにお腹に背すじピン!を入れて行うことで安全に行うことができます。
- うつ伏せで背すじピン!をお腹に敷きます(ゆるやかが頭側に向くようにしてください)
- 両手は胸の横において、ゆっくり上体を起こしていきます。
- 手は軽く床を押さえているだけで、背筋を使って起こしていきます。
このとき顔は正面を向くようにしておきましょう。 - 他には手を顔の横について手の力を使って身体を大きくもちあげる方法で行ってもよいでしょう。
同じ動きでも腹筋運動を効果的に行うことができる
最後に良い姿勢をつくるためには、丸くて固い背中をほぐすことも大切ですが、身体をしっかり支える腹筋が欠かせません。
そこで、最後に簡単な腹筋運動を行います。
まずは、仰向けになって膝を三角に立てて身体を起こす腹筋をしてみてください。
身体は肩甲骨が床から浮く程度まで持ち上げられたら十分です。
では、同じ動きを背すじピン!を敷いて行います。
- ゆるやかを頭側にして腰のところに敷いて仰向けに寝ます。
膝は三角に立てておきます。
- 両手は前に伸ばして身体を起こしていきましょう。
- 5~15回でできる回数繰り返します。
おわりに
背すじピン!をお持ちの方がこの記事を読んでいただいているものと思います。
ストレッチポール(フォームローラー)による姿勢改善効果はすごいものですが、もっとお手軽に安全に行うにはこの背すじピン!は非常に使えるグッズだと考えます。
これらを行っていただくだけでもかなり背中まわりがほぐれて効果は得られますが、これだけで終わらずにここで基礎を身に着けたからこそできる他のいろいろな体操を実践していっていただき更なる改善を目指していっていただけたらと思います。
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