鼻がつまって息がしづらいとき、ちょっとした工夫で通りをよくする方法
風邪や鼻炎などで鼻の通りが悪いとき、なんとか少しでも鼻の通りをよくしたいと思いますね。
鼻が詰まっていると、呼吸がしづらいのがストレスになったり、鼻声になって「いかにも調子が悪いです」って感じになるのが嫌だったり。
また、鼻がつまると頭がしっかり働いてくれずにボーっとしてしまったりもします。
個人的には、鼻がつまったときには呼吸がしづらくて寝付けないのが1番のストレスに感じます。
少し調べてみると鼻の詰まり解消法として一般的にいろいろな方法が紹介されていますが、効果が個人的なものから確かなものまで玉石混交状態です。
そこで、こちらでは根拠がしっかりしていてどなたでも一定以上の効果が期待できる対策を紹介していきます。
鼻の通りをよくするための基本的なアプローチ方法
鼻の通りをよくする方法はいろいろですが、大きくわけて
- 鼻腔を物理的に広げて通り道を広くする
- 直接鼻腔の通りをよくする
- 鼻まわりを温める
- 鼻粘膜の血管を収縮させる
などがあります。
これらは実際にやってみるとどなたでも一定以上の効果を実感できますので、これらに当てはまるものを順番に紹介していきます。
鼻腔拡張テープ
鼻の上からテープを貼ります。
このテープによって直接鼻腔を広げて
- 鼻づまりやそれに伴う口呼吸の改善
- いびき予防
などの効果を得ることが目的です。
多少のコストがかかることや貼っているときしか効果が得られないことはやむを得ません。
鼻洗浄、鼻うがい
次に、詰まりがちな鼻に水を通してうがいのような役割をさせるものです。
やってみれば意外に後で鼻の通りがよくなりますし、続けていくことで鼻づまりの改善効果も期待できます。
ポットなどの道具を購入するコストはかかりますが、それ以降は多少の食塩が必要なだけ(食塩はどの家にもあるはず)でほぼコストはかからないです。
鼻まわりを温めたり、入る空気に湿気を与える
鼻まわりが冷えていると、血流が悪くなって血液は停滞しがちになり腫れて詰まっていきます。
そこで、鼻まわりを温めることで血流が改善され鼻が通りやすくなります。
また、
- 外気が冷たい場合には、通り道を狭くして侵入を防ぐため鼻がつまりやすく
- 外気が乾燥している場合には、鼻腔内の湿度を上げるため鼻汁が分泌され詰まりやすく
なります。
それらの機構から鼻まわりの温度・湿度を上げるために
- 蒸しタオルを鼻にあてる
- お風呂に入る
などで通りがよくなります。
交感神経を優位にすると鼻の通りはよくなる
鼻がつまっている状態のときは、鼻の粘膜にある血管が開き気味(拡張)です。
これを収縮させると通りがよくなりますが、そのためには、自律神経の交感神経を刺激するのが良い方法です。
交感神経を優位にさせて鼻の通りをよくする方法を紹介していきます。
1.運動をする
運動をするとき、身体は活動モードに入ります。
『活動モード=交感神経』のため、走ったり筋トレをしているときなどは鼻の通りがよくなるものです。
そこまで激しい運動でなくても刺激されますので、外をジョギングしたり、家なら腕立て伏せや腹筋・スクワットなどをしてみられるとよいでしょう。
2.脇にものをはさむ
これは片側の鼻がつまっているときにしか使えませんが、詰まっている側と反対側のわきにクッションや丸めたタオルなどをギュッと挟みます。
椅子の背もたれに脇からもたれかかるというような方法でも構いません。
その押さえつける刺激が自律神経のバランスを変え(圧反射)、押さえた側と反対側の鼻の通りがよくなります。
圧迫し続けないと持続性はあまり期待できませんが、かなり即効性がありますので鼻のつまりを少しでもとりたいというときには活用していただけることでしょう。
3.横向きで寝る
先ほどの圧反射を応用したものになりますが、片側の鼻がつまっている場合詰まっている側を上にした横向き寝の体勢をとられると比較的鼻の通りがよくなりますので仰向けよりは横向きを選ばれると楽になります。
4.息をとめる(息む)
重いものを持ち挙げるときなどに息を止めてグッと踏ん張ります。
このような息を止めて力むという状態を作ることでも交感神経が優位になりますので鼻の通りがよくなる効果はあります。
5.嘔吐する
鼻づまり解消の方法としてはあまりお勧めできませんが、口に手を突っ込んで吐きそうになる『嘔吐反射』を使っても鼻の通りがよくなります。
実際に胃の中のものを吐き出さなくても「オェェェ~ッ」となるだけでも、交感神経が刺激されて鼻の通りがよくなり涙が少し出そうになります。
メカニズムがはっきりしないけど効果が期待できそうと思われるもの
最後に経験的には鼻の通りがよくなるのは実感しているけど、そのメカニズムをはっきり説明できないものについて紹介します。
1.ツボマッサージ
鼻づまりなどのときに刺激するとよいと言われている『迎香(げいこう)』というツボが鼻の横のところにあります。
ここは、実際に花粉症などで鼻づまりの方に鍼をすると鼻の通りがよくなるため鍼灸治療の施術ポイントとしてよく使った経験があります。
みなさんがされる場合には、指で押したり
耳かきやインクの切れたボールペンなどで押しても良いでしょう。
2.口に水をふくむ
水を口の中に入れたままじっと待つだけです。
これでも鼻の通りがよくなります。
考えられる作用としては
- 口をやや開き気味にすることによる口を開く筋肉の刺激
- 口の中にあるものが口腔内を物理的に圧迫する刺激
- 水の冷たい温度感覚の刺激
のいずれかが交感神経を刺激するメカニズムを持っているのではないかと推測しておりますが、いまのところそれを説明する経路は調べている最中です。
おわりに
鼻詰まりになったとき、ずっと鼻をかんだり、鼻をすすり続けたり、薬を飲み続けたりされるかもしれませんがなかなかそれでもすっきりしないという方も多いと思います。
今回は紹介したものは、その効果が一時的なものが多いのですがそれでも実践されれば効果はあるものです。
まずは一時的にでも楽になっていただき、その後に鼻洗浄などで定期的に通りをよくしていくというのも方法でしょう。
また、風邪などが原因であれば風邪の予防に努めるなどいろいろな対策をあわせることで、根本的な改善につなげていっていただければと考えます。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。
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