指や手のしびれの原因って首の神経!?自分で確認できる方法とは

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首に問題があると起こりやすい症状

『首(頚椎)』に問題が起こって『神経』の障害が出ているのですが、その『首(頚椎)』はどのような傷め方をしているのが多いかと言いますと、

  • 頚椎症神経根症
    骨や関節自体が歳を重ねることや使いすぎた生活をしたことで傷んで変形してくる
  • 頚椎椎間板ヘルニア
    頚椎の骨と骨の間にあるクッションの役目をしている『椎間板』が傷んで本来の位置から飛び出してしまって神経にぶつかる

などが起こります。

どれも、『頚椎』の骨や関節や軟骨などが傷んでいることが原因になっていますので、
『年齢を重ねている変化(加齢変化)』
が根本原因にあります。

その傷んだ『首(頚椎)』は、普段わかりやすい痛みを感じてなかったとしても

  • 肩こり・首こりがある
  • 首を動かすと痛みが出る
  • 首を動かせる範囲が狭い

というような問題が『肩首まわり』に起こってきていますので確認しましょう!

首に問題があるかを確認する検査 首を動かすと

  • 痛み
  • 動かせる範囲が狭くなる

などがありますが、動かす方向によって
『首(頚椎)の神経にストレスをかける』
こともできます。

そこで、その方向をあえて行って『神経』に負担をかけて、

  • 手や指にしびれが出たり
  • ビリッと腕に走るような痛み(放散痛)

が出るかをみる検査を自分でできる範囲やってみましょう!

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1、ジャクソン テスト(Jackson test)

  1. 天井を見るように顔を上げます。
    頚椎由来-見極め-ジャクソンテスト
  2. そのまま、少しの時間保ちます。
    60秒までを目安に行います。
    ただ、あまり長い時間上に向くと『めまい』が出たり、気持ち悪くなる方もいますので無理はしないようにしてください。
  3. しびれや電気が走るような痛みが腕に走ったら陽性とします。

 

2、スパーリング テスト(Spurling test)

  1. 斜め前を見るように首を捻じります。
  2. そのまま顔を天井にむけてあげていきます。
    頚椎由来-見極め-スパーリングテスト
    これで、まっすぐ上げるので斜め方向に上げることになります。
    こちらも60秒を目安にじっと保ちます。
    こちらも無理はしないようにしましょう!
  3. しびれや電気が走るような痛みが腕に走ったら陽性とします。

 

力の入りにくさで首の問題を確認する

首の『神経』に問題が起こっていると、筋力低下を起こします。

障害される場所で変わりますが、これから紹介する動きの力の入れ具合を比較してみてください。
利き腕の差などはもともと左右であると思いますが、それを考えても明らかに力が入らない場合は首を疑うことができます。

1、肩の動き

肩の動きに問題ないかみてみましょう。

  1. まずは、両腕でバンザイです。
  2. できましたら次は手で腕を押さえておいて肩を前に挙げるようにします。(肩関節 屈曲)
    頚椎由来-見極め-肩の動き
  3. 力の入りにくさに明らかな差があれば首あたりに問題からの筋力低下が起こっていると考えられます。

2、肘の曲げ伸ばし

次は、肘の曲げ伸ばしをしてみましょう!

  1. 肘をしっかり曲げ伸ばししてみます。
  2. 手で押さえておいて肘を曲げるのに抵抗してみましょう!
    頚椎由来-見極め-肘の曲げ伸ばし
  3. 反対の肘を伸ばす動きも反対の手で押さえて抵抗をつけても伸ばしていけるか見てみましょう。
    頚椎由来-見極め-肘の曲げ伸ばし反対
  4. 力の入りにくさに明らかな差があれば、首あたりに問題からの筋力低下が起こっていると考えられます。

これらで力の入り方に差があれば首からの問題で筋力低下が起こっている可能性を考えることができます。
あとの、手首の力や指の力も筋力低下を起こすことがあります。

ただ、その場合は他からの原因でも起こるので、筋力低下があったから
「手首に力が入りにくいから首にやっぱ問題があるんだ」
とはいかないことを知っておいてください。

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手がうまく使えない

「指で細かい作業をするのがしにくくなってきた」
というようなことが『首(頚椎)』あたりの神経の障害でも起こってきます。

これも症状としてはしっかり見ておく必要はありますが、他の原因でも起こりますのでこれだけで首に問題があるんだとは言えません。

 

腱反射の確認

こちらは、確認して異常がみつかれば『首(頚椎)』を疑うことができるものです。

しかし、残念ながらこればかりは自分ひとりで行うことができません。
これができなくても今までのものをひとつひとつ確認していけばその区別をすることはできます

病院など医療機関ではきちんと確認してくれますから、こういった検査があるということを知っておいていただければと思いますので紹介しておきます。

1、上腕二頭筋腱反射

力こぶの筋肉に叩く刺激をして、反応がきちんと出るかを確認します。

頚椎由来-見極め-上腕二頭筋腱反射

  1. 肘を軽く曲げた状態で検査者の腕に乗せます。
  2. 検査者は、上腕二頭筋の腱を蝕知してその上を親指で押さえます。
  3. 打鍵槌(だけんつい)で押さえた親指を叩いて肘が曲がると正常です。

頚椎由来-見極め-上腕二頭筋腱反射2

この中で

  • 神経障害が起こっている場合か
  • 叩き方がうまくできてない場合か
  • 叩かれる人が脱力できず力んでしまっている場合にか

にはいくら叩いても何も反応がありません。

2、上腕三頭筋腱反射

一般的にいう振袖の筋肉に叩く刺激をして、反応がきちんと出るかを確認します。

頚椎由来-見極め-上腕三頭筋腱反射

  1. 腕を後ろに引いた状態で検査者が腕をつかみます。
  2. 検査者は、上腕三頭筋の腱を打鍵槌(だけんつい)で叩きます
  3. 肘が伸びるように反応するのが正常です。

頚椎由来-見極め-上腕三頭筋腱反射2

この中で

  • 神経障害が起こっている場合か
  • 叩きき方がうまくできてない場合か
  • 叩かれる人が脱力できず力んでしまっている場合にか

にはいくら叩いても何も反応がありません。

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3、腕橈骨筋反射

腕の筋肉に叩く刺激をして、反応がきちんと出るかを確認します。

頚椎由来-見極め-腕橈骨筋腱反射

  1. 肘を曲げた状態で検査者が腕を下から支えます。
  2. 検査者は、手首のやや上を打鍵槌(だけんつい)で叩きます
  3. 肘が曲がるように反応するのが正常です。

頚椎由来-見極め-腕橈骨筋腱反射2

この中で

  • 神経障害が起こっている場合か
  • 叩きき方がうまくできてない場合か
  • 叩かれる人が脱力できず力んでしまっている場合にか

にはいくら叩いても何も反応がありません。

 

最終的に見極めるためには

これまで症状や検査などをみていって

「すごい当てはまることがたくさんある!私の手のしびれは首からきたものだったんだな」

と思われる方も多いと思います。

今までで紹介したものが当てはまれば、おおよそ首からと思っていただいてもいいと思います。

ただし、もっとその精度を高めるためには

  • 首以外の腕や手首などが原因でしびれが起きる疾患の検査を行ってこれに当てはまらないことを確認する(除外診断)
  • 病院で画像診断を受ける(確定診断にはMRIが必要でしょう)

が必要です。

 

おわりに

『しびれ』の原因がわかっても病院ではほとんどものは特別な治療をしてくれるわけではありません。
ということは、現状と何もかわらないといえば変わりません。

しかし、
「手がしびれているけど、首まわりの負担を減らしたりケアをすることが大切なんだ」

ということがわかるだけで

  • 漠然としていた不安の霧がはれてすっきりする
  • 悪化させない努力やケアする方向性が見える

といういい点はみなさんに得られると思います。

少しでも安心して、対処するにも適切な場所にできるお手伝いができたなら幸いです。

「首まわりをセルフケアする方法が知りたい!」
と思われた方はこちらもあわせてお読みいただければと思います。

首こり解消にストレッチは逆効果!正しい解消法を紹介

当サイトの記事をお読みいただきありがとうございます。
お身体に関するお悩み解消にお役に立てる情報が提供できていますと幸いです。

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8 Responses to “指や手のしびれの原因って首の神経!?自分で確認できる方法とは”

  1. あっしゅ より:

    自分も、両手の指がしびれ、整形外科では、MRIをして、結果が、首の神経が、狭くなっていると言われ、現在は、しびれを取る薬と、胃腸薬、湿布が渡されています。

    ここに書かれている体操やってみようかなと思います。
    あと、 知り合いの方から、首神経が狭いのであれば、首を 伸ばしてもらう リハビリをしたら?と言われましたが、やってみる価値はあるのでしょうか。

    生活、仕事に支障があるので、もし良きアドバイスがあれば お願いします。  今ちなみに45歳です。

    • 管理人 より:

      当サイトをご覧いただきありがとうございます。

      首まわりの筋肉バランスを整えることで負担が軽減することは十分期待できますので体操の実践はおすすめいたします。
      首を伸ばすのは一般には『牽引治療』になると思います。
      これに関しては、効果にばらつきがありますのでやってみないとなんとも言えませんが過剰には期待されない方がいいと思います。

  2. ノン より:

    私は、急に右手薬指第1関節の内側だけに痺れがきました。
    日に日に痺れが酷くなったので、整形外科で、レントゲンをとると…
    首の上の部分の骨が、普段空洞?がある部分に神経がぶつかっているので、麻痺が出ると言われました。

    注射をしたら、楽になると言われしましあが、あまり変わりません

    注射は、どれくらいで効き目がでるんですか?
    これは、ストレッチなどしても効果は変わりませんか?

    • 管理人 より:

      当サイトをご覧いただきありがとうございます。

      注射は一般的なものであれば早めに出るものなので直後から数日以内で出なければ効果はなかったと判断してもよいと考えます。
      ストレッチなどで首まわりの筋肉の緊張を減らし神経まわりにかかる負担が減ることでそれらの症状が改善されることは期待できると考えます。

  3. Kaori lowe より:

    今日朝起きてからずっと左手の親指から4本指先だけがしびれを感じているんですがしびれが取れません今までこんなことを感じたことはなかったのです

    • 管理人 より:

      当サイトをご覧いただきありがとうございます。
      一時的に感じられるものなのかもしれませんし、少し経過をみていかれるとよいかもしれません。

  4. しまだ より:

    手指のしびれから始まり、手指や手首、肘の関節痛、腕や肩の筋肉痛(?)があります。しびれだけでなく、指先はチクチク、手の平(親指付け根あたり)はズキズキと痛むこともあります。腹部や脇腹の皮膚もチクチク痛みます。時折、足首に痛み、足裏や足ゆびもにしびれや痛みが起きます。膝裏や首の付け根、腰骨あたりも痛みます。拍手をしたら指先から肩まで全てしびれと痛みが起こりました。整形外科ではレントゲンは撮らずにビタミンB16のみ処方されました。3週間ほど飲んでます。症状はやや緩和されましたが、ビタミン剤を飲む以外にできる事はないでしょうか。

    • 管理人 より:

      当サイトをご覧いただきありがとうございます

      全身にいろいろ症状が出ておられていてどこからどうアプローチしてよいものか助言しづらい状況ですね

      こういうときはまず
      ・運動不足であれば軽く運動をする
      ・思い当たる負担があれば減らすようにする
      ・姿勢が悪いようならよくするエクササイズをする
      これらにまず取り組んでみることです

      そうすれば、いろいろ改善に向かっていき、本当に問題になっていることがあればそれが浮き彫りになってくることでしょう!

      そこから対処を具体化していくのが効果的ではないかと考えます

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