膝の痛みの原因を自分で調べるわかりやすい徒手検査法(テスト法)

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膝が痛いときには、痛みのある場所やその他の症状を確認していくことだけでも膝のどこを痛めているのかおおよそ見当をつけることはできます。

しかし、それだけでは素人判断だしまだ不安がぬぐえないという方にひとりで簡単にできる徒手検査を紹介します。

徒手検査は基本的には先生にしてもらうようになっていますが、それを自分でできそうなものを選んで簡単にするアレンジを加えています。

それでもきちんと検査としては成立していますので、これらをやってみて自分の状態をよりはっきり把握するために役立てていただければと思います。 

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膝のお皿やそのまわりの関節に問題がないかと確認する

まずは膝のお皿まわりの問題をみてみたいと思います。

まず、症状としては

  • 膝のお皿のまわりが痛い
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  • 膝のお皿の奥の方が痛い
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というような痛み方をされている方は、膝のお皿と太ももの骨でできている 『膝蓋大腿関節』 に問題があるかもしれません。それを確認する検査を紹介します。 

パテラコンプレッションテスト(Patella compression test)

膝のお皿の関節はお皿の奥にあります。

その関節面にストレスをかけていきます。

  1. 膝を伸ばした状態で座って、上から膝のお皿を手でギュッと押さえつけます。%e3%83%91%e3%83%86%e3%83%a9%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%89%ef%bc%91
  2. これで痛みがあった場合には、陽性とします。

陽性の場合には、『膝蓋大腿関節』に何かしらあることが考えられます。 

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パテラグラインド(Patella Grind test)

膝のお皿は膝が伸びているときには動かすことができます。

その動きをみながら関節に問題があるかみていきます。

  1. 膝を伸ばした状態でお皿を手で押さえます。
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  2. そのまま、お皿を上下左右に動かして痛みやゴリゴリ音が鳴ったりひっかかったりすれば陽性とします。
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健康な関節面はツルツルでスムースに動きます。

そこに関節の変形で凹凸ができてしまっていると音や引っかかりが出るようになります。

先ほどのテストと一緒に行うとより短時間でわかりやすいので、奥に押さえつけたまま動かしてみられると良いでしょう。 

バルジサイン(bulge sign,wipe test)

関節に問題があれば、腫れたり関節に水が溜まったりして膨らんできます。

最初に左右を見比べて膨らんでいないかを確認しますが、水が溜まっているか確認するテストを紹介します。

  1. 膝を伸ばしたまま膝のお皿の外側から指で押さえます。
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  2. そのまま内側まで押さえてから押さえていないところを指で触ってみます。
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    水が溜まっていれば、ぽちゃぽちゃした感覚があります。

これは溜まっている水の量がが少なくても分かる検査になります。(水があれば関節に炎症が起こっていると判断できます。)

明らかに腫れていて水かも?と思った場合には、次のテストを行ってみてください。 

膝蓋跳動試験(Patella Balottement test)

関節まわりが明らかに膨らんでいて、「もしかしてこれって水が溜まっている?」と思ったときにするテストです。

  1. 膝をできる範囲で伸ばし、手を太ももの関節より10cm程度上におき押さえつけます。
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  2. 親指と人差指の間の水掻きもしっかり太ももについたまま、お皿の方までずらしてきます。
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  3. 反対の手の指でお皿を上から押すと、お皿がお風呂の湯船に浮かべたおもちゃのようにぷかぷか浮いては沈んでと動くのがわかります。
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    そうすれば陽性です。

このように溜まっている水を1か所に集めることで、膝のお皿が浮き上がるかを確認するものです。

これは明らかに腫れているようなときでないとわかりません。  

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膝蓋骨不安定性試験(Patella Apprehension test)

膝のお皿を動かす先ほどのテストに方法は似ていますが目的が違います。

  1. 膝を伸ばした状態で膝のお皿を内側から外側に向かって指で押し出します。
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  2. このとき、お皿がこぼれ落ちそうな不安感や脱臼感を覚えたら陽性とします。

これは、膝のお皿が動き過ぎて脱臼しそうになる『膝蓋骨不安定症』がどうかをみるテストです。

お皿がふだんから外れそうな気がして、踏ん張ったときなどに痛みがあるような方は要チェックです。

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先ほどの変形性関節症のようなケースは逆に動きが悪くなっていてギシギシ言ったりしますので別物と思って検査してください。 

ワトソン・ジョーンズ テスト(Watson-Jones test)

膝が痛い場合に行いますが、この検査は慢性的な長く続く高齢者の方向けのテストではありません。

何かのケガやきっかけがあってそこから膝関節が痛いという方の検査です。

  1. 膝を伸ばした状態で膝のお皿の上のところから手で下に押しつけて膝を完全に伸びるようにします。
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  2. このときに膝の関節あたりに痛みがあれば陽性とします。

これは、半月板損傷を疑っていて完全に伸ばしたときの負荷で痛みが出るかをみるものです。

きっかけがなく徐々に膝が痛くなって膝が伸びなくなっている変形性膝関節症の可能性のある方も痛いですが、これをする意味があまりありませんので無理にしないでください。 

スクワットテスト(Squat test)

半月板や前十字靭帯を損傷している場合の検査を自分で行う方法として立った状態で行うものがあります。

  1. 立った状態で片足先を内側に向けて膝を内側に入れます。
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  2. その場で屈伸運動をします。
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  3. 痛みや不安感などが起こったときを陽性とします。

こちらは、寝て行う『Nテスト』『ピボットシフトテスト』の動きを立って行うものです。

筋肉の緊張もあるために正確に評価ができるとは言えませんが、それでも違和感や痛みなどがある場合には『前十字靭帯(ACL)損傷』を疑ってあとの症状の確認を進めていってもよいと思います。

  1. 片脚を前に出して立ち、前に踏み込み動作をします。
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  2. まっすぐ前、
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    膝を内に入れて(knee-in,toe-out)、
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    膝を外に向けて(knee-out,toe-in)痛みや違和感が出るかみます。
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  3. 痛みや違和感が膝に出れば陽性とします。
  4. 体重がかかった状態で捻じりなどを加えて半月板にストレスをかけますのでこれで痛いようなら『半月板損傷』を疑います。 
  1. 立った状態で膝をまっすぐ伸ばして太ももの外側に手をあて、斜め下に向かって体重をかけていきます。
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    これを膝を軽く曲げた状態(約30°)でも行います。
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  2. これで膝の内側に痛みがあれば陽性とします。

こちらは、膝の内側側副靭帯にストレスをかけていますので痛みがあれば損傷している可能性があります。

逆に、内側から押さえる方法をすることで外側側副靭帯損傷をみることもできます。

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また、他の方法として

  • 女の子座り→内側側副靭帯
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  • あぐら→外側側副靭帯
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にストレスがかかるので、このような座り方で痛みがあるかというのもあわせてみるとよいでしょう。 

 

 

おわりに

病院などで行われている検査をひとりで行うようにアレンジして紹介させていただきました。

実際にこれらの検査をしている病院でも検査だけで決めるわけではありません。

これらの検査でも必ず症状が再現できるわけでなく一定の確率で再現できるってレベルなのです。

そのため結局、プロでも

  • 徒手検査の結果
  • 患者さんの症状
  • レントゲンなどの画像所見

などを総合的に判断して診断されることがほとんどです。

そのため、みなさんはこれで当てはまるものがありましたら、疑わしい疾患の症状などを確認して自分で当てはまるかチェックしていっていただくとよいでしょう。 

「膝の痛みの原因を自分で調べるわかりやすい徒手検査法(テスト法)」を最後までお読みいただきありがとうございます。


    

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