仙腸関節の動きが問題ないかをじっくり調べるために外せない検査法2つを紹介!

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仙腸関節は、治療家の間では非常に数ある関節の中でも特に重要な関節として位置づけられています。

それは、身体の重心点とほぼ同じ高さにあることから、ここの動きに問題があったり不安定だったりすると不安定性による問題が骨盤まわりだけでなくて全身に大きな影響をおよぼすと考えられているためです。

そこで、治療を行うときの手順として仙腸関節にフォーカスをあててみて

  1. 患者さんの症状と仙腸関節に関連があるか?
  2. 仙腸関節はきちんと働いているか?
  3. 仙腸関節の置かれている状態はどのようなものか?

これを順番に確認して、仙腸関節に問題があるとわかったら正常な動きとバランスを取り戻していくための治療をします。

仙腸関節に問題があるか、他の疾患との関係があるのかどうかを確認するための検査についてはこちらをお読みください。

仙腸関節性腰痛の診断には、画像診断よりも徒手検査(テスト)が重要!

今回は、仙腸関節の動きを評価する方法を2つに絞って詳しく紹介していきたいと思います。 

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ジレテスト

こちらは、ベルギーのカイロプラクターのアンリ・ジレ(Henri Gillet)が編み出したとされる仙腸関節を診る検査法です。

実際の方法を紹介していきたいと思います。

  1. 患者さんは壁際で立って手を壁につけて身体を安定させます。
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    検査する人は、目線を仙腸関節と同じ高さにするように屈みます。
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  2. 片手で上後腸骨棘(PSIS)、反対の手で同じ高さの仙骨の中央(S2)を触ります。
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    (写真:模型)
  3. 患者さんに太ももをゆっくり上げるように指示して上後腸骨棘の動きがスムースかを確認します。
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このとき、上後腸骨棘だけが動くわけではありません。
仙骨も一緒に動きます。

一般的には、両方が下側に動いていく傾向があり、その中で上後腸骨棘がより動きが出てくるものです。

その軌道は緩やかなS字カーブを描いているのをイメージしていただくとよいです。

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これが可動に問題がある場合には、反対に比べて下がってきません。感触としては、下に下がらず後ろに自分の方に出てくるような感覚です。

この腸骨の前傾・後傾の上下の動きを確認する方法になります。

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ギャッピングテスト

次は、腸骨を左右に動かす刺激をしたときに動きがあるかどうかを診る検査になります。

  1. 患者さんをうつ伏せに寝かせます。
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  2. 片側の膝を約90°曲げて外側に脚を開きます。(股関節 内旋)
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    ロックがかかるくらいきちんと開きっておくのがポイントです。
  3. 反対の手で上後腸骨棘(PSIS)を触っておきます。
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  4. 足をつかんだ手を小刻みに揺らしていき、そのとき、反対の手にその振動が伝わってくるかをみます。
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    伝わればよく動いており、伝わらない場合には動きが悪いと評価します。
    左右差をきちんと診て評価しましょう。

うまく動きを感じるためのコツは

  • ポジションが乱れないようにする 
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    揺らすことに意識が行くと足をきちんと開ききっていない状態になってしまったり、膝が開いてきているのに気づかないなどがあって、うまく刺激が伝わらなくなって判断ができなくなります
  • 外側に揺らす意識を多めに持つ 
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    外側に足を持って膝関節・股関節の外側への動きをロックしている状態になるのがポイントです。
    そこから更に外側に刺激することで、腸骨まで刺激が伝達されます。
    内側には少し揺り戻しくらいの意識で行いましょう。
  • 左右均等な揺らし方をする 
    慣れるまで難しいのですが、利き手の関係でやりやすい側・やりにくい側が出て同じようにしているつもりでできてないことがありますので注意しましょう。 

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ワンフィンガーテスト

最後は、動きに問題のある側と症状のある側が一致するのかしないのかを確認する方法です。これはおまけみたいなものですが治療前後で働きが改善されていれば感じる痛みに変化が出たりしますのでチェックしておくとよいでしょう。

  1. 患者さんが痛みを感じている場所を1本の指で示してもらいます。
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    このとき、仙腸関節を指していれば問題があるとわかります。
  2. もし、わからない場合には、テストとは違いますが上後腸骨棘の内外側を押さえてみて痛み(圧痛)があるかを左右で比べてみるのもわかりやすい方法です。 
 

 

おわりに

「仙腸関節に問題があるんだとして、それは動きが悪いのが問題なのか動きが出過ぎて悪いのか・・」

実際に仙腸関節の可動性を評価することで、

  • 動きをしっかり出していくためのアプローチをするべきなのか? 
    動きを出すための手技療法やエクササイズなどの治療することになる
  • 他の関節の動きを促して仙腸関節に無理に動かさないようにするべきなのか? 
    仙腸関節は逆に骨盤ベルトなどをして他の部分の動きを出すようにしていく

など、大きく方針が変わっていきます。

今回の検査は自分ひとりでは難しいのですが、仙腸関節に問題があるときになんでもかんでも治療家まかせにするのではなくて自分がどうするべきなのかを知るための手がかりになると思います。

これらを知っていればもし治療家に仙腸関節に問題があると言われても
「自分では動きを出すために何かをするべきなのか、固定して動きを減らすべきなのか?日常生活でできることを教えてください」
と質問することができます。
質問しなければ生活指導をしないで治療だけ来ていればいいと考えて説明してくれない治療家もいます。

しかし、自分でできることはして早く効率的に治すにはこれらも知ったうえで治療家と話ができることも大切かと考えます。 

「仙腸関節の動きが問題ないかをじっくり調べるために外せない検査法2つを紹介!」を最後までお読みいただきありがとうございます。


    

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