子供のからだをゆがめない個性にあったかばんやランドセルの使い方

%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%83%e3%83%81最近どのようなカバンを使っているのかを眺めていますと、大人も子供も以前に比べてリュックタイプのものを使う人が多いように感じます。

このリュックタイプのカバンを使用する理由として挙げられるのは、

  • 両手が自由で重いものもかつげる
  • 片側にかばんをかけて身体が歪んでしまう原因になるように思う
  • 自転車でも担いだまま乗れるし、ひったくりにあわないからいい

などが思いつきます。

重さのあるものを安定して持て動きやすい『リュックタイプ』の人気の理由は昔からありますが

『身体のバランスや歪み』

への意識が更に人気を高めているのが最近の傾向と考えます。

実際に病院に勤めていたときよく患者さんから『かばんとからだの歪み』に関する質問を受けました。

これは人伝いに聞いた話ですが、
ある幼稚園では、園児が使うバッグはたすき掛けをするタイプでした。
(幼稚園ではたすきがけのバッグが一般的です)

同じ側ばかりにかける園児をみて、身体のゆがみを予防しようと

  • カバンを右からかける日
  • 左からかける日

と交互にかけることでバランスを図ろうという試みがされているそうです。

交互にカバンをかければ、左右の肩でカバンをかける量が均等に近づきますので

『身体のゆがみを作らないようにする』

対策に見えますが、果たしてそうでしょうか?

また、片側に偏るバッグを使用する場合にはどうかけるようにするのがよいのでしょか?

ご自身のことはもちろんですが、子供さんのカバンの種類の選び方からカバンのかけ方について紹介していきたいと思います。

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大人はもちろん、子供も身体は歪んでいる

子供さんの『カバン』や『身体のゆがみ』などについて考えていきますが、最初にしっかり確認しておきたいことがあります。

それは、

  • 老若男女関係なく誰でも身体の歪みはすでに起こってる
  • 『歪みが起こらないようにすること』ではなく『左右のバランス差とどう付き合っていくのがよいか』を考えることが大切

という前提を確認していただくことです。

「子供がすでにバランスの偏りがあるんですか?」

「これから左右均等を心がければ、身体の歪みを改善できるんじゃないんですか?」

と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこのような深層心理からの誤解が問題を起こしています。

身体の歪みの捉え方としては『身体はすでに歪んでいる』として

  • 左右の偏りをひどくするような不均等な使い方
    →歪みを悪化させるかもしれない
  • 左右均等を心がける使い方
    →歪んでいる身体の現状維持ができるかもしれない
  • 左右の偏りと反対のバランスをとる使い方
    →歪みを改善してくれるかもしれない

という理解に立っていただけるとよいでしょう。

『歪まないように左右均等を心がけることが大切だ』という考えは悪くありませんが、ご自身や子供さんの身体の歪みについては、現状維持が精いっぱいで積極的に改善するようなアプローチにはなっていません。

 

身体の歪みの逆のバランスで荷物を持つ

まずリュックタイプの場合は除いて考えていきます。
片側に荷物の重みがかかるカバンを使用する場合から考えていきます。

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「身体のバランスを崩さないようにするには、交互に持たせる方がいい?」

って思われるかもしれませんが、すでに身体のバランスが偏っているのを補正してくれる側にカバンの重みがくるようにかけた方が、

  • 身体の歪みによるアンバランス(+5)
  • カバンをかけているアンバランス(-5)

が合わさって、
『+5と―5を足したら0』
みたいな理屈で逆に均等になってきます。

そうなると、どちらに意図的に偏ってかばんをかけるのかが大切になってきます。バランスをとるためのカバンの方向を決める簡単なチェック方法を紹介いたします。

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ポイント:子供がかけたがる方向にかけさせる

客観的に体重のかかり方の左右差を知るためには

『足圧計などで荷重バランスを計測する』

という方法がありますが、そんな機械はどこにでもあるわけじゃありませんし、子供のバランスが変わるたびにチェックするのは大変です。

そこで、より簡単でより確実に子供さんのバランスを知る方法があります。

それは、『子供自身の感覚』というセンサーを使うことです。

全身のバランス情報はリアルタイムに脳へ送られ、情報は集積・分析されてそのときの最良の結果を『感覚』として子供自身に知らせてくれています。

バランスが悪いときには子供は不快感を感じますし、身体にとっていい状態のときには心地よい反応を示します。

その反応は、大人のように理性で我慢したりしませんから特に子供においては敏感で正確に出てくれます。

感覚センサーが出す答えに従っていけば、おのずと正解にたどりつけます。

実際には、『左右をとりあえず試して、その感覚を比較して心地よい方を選ばせればいい』というあまりにも簡単な方法です。

子供はどんなときでも自分の身体に悪いことをしたがりません。眠たくなれば寝ようとしますし、じっとしていたくなくなれば場所をわきまえずチョロチョロ動き回ります。

すべてバランスを図るためにとっている行動です。基本的には、それに逆らわなければ健康的な身体を保つことは可能です。

あえて身体に毒なことをしてしまう行動をするのはどちらかというと大人の方です。

実際のチェック方法は以下のとおりです。

  1. 子供に片方にかけるカバンを渡してかけるように言います。
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    最初にカバンをかける方を確認します。
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  2. 次に子供に反対側にかけるように言い、どちらがかけやすいか聞きます。
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  3. 次は、カバンに3~5kgほどの荷物を入れて①②をチェックします。

おおよそかけやすいと答える側がこれでわかります。
特に重りを入れたにははっきりと表れます。

確認した『かけやすい側』を基本的にかける側としておくのが正解です。

リュックにしても左右均等に重みはかかっていない

かけやすい側をかけておくと良いと言われると

「それじゃ今までと何も変わらないじゃないですか?」

と思われるかもしれませんが実際にはそれが正解で、下手に理屈であれこれ決めるほうが悪い結果に導いてしまう場合が多いです。

「それだったらリュックを使えばいいんじゃない?」

と思われる方はもちろんそれでもかまいませんが、リュックをかけている子供さんをじっくり観察してみてください。

実はリュックでも子供は勝手に重りをかけやすい方に偏るように

  • 肩の引っかけ方が左右違うように変わっていたり
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  • リュックでも片側で背負っているときがあったり
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  • よくみると、左右のひもの長さが違ったり

して自分でバランスをコントロールをしていることがわかります。感覚をもとに、本能的にしているのですからそれに従っていることが確実です。

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ランドセルに荷物をつける場合は?

子供さんで実際考えておきたいのは、通学時は『ランドセル』を使います。これは『リュックタイプ』に当たるので左右についてはあまり考えなくてよいでしょう。

しかし、そこでよくある

  • ランドセルの横に小物を入れる袋をつける
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  • ランドセル内に入れる荷物が左右偏る
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ときにどう対応すればよいでしょうか?

それも左右を試して感覚を確認するというチェック方法を行っていただければ大丈夫です。わかりやすくするために小物袋に少し重りを入れて、左右を比較すればすぐに答えが出ます。

習慣的にさせることには注意が必要

カバンについては本人が感覚的に選んでいるものはあまり神経質になる必要はありません。

ただし、
『本人の意思に関係なく強制的にかける方向が決められてしまう場合』
は、要注意です。

例えば

  • 左右の動きに偏りがあるスポーツや習い事をさせるとき
  • 家でテレビを見るときに座る場所の正面にテレビがない
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  • 寝ているときに寝返りが打てない環境

が子供にあればこういうときはかなり注意が必要です。

 

おわりに

子供の身体の左右バランスが偏っていることは、

  • 心身ともに健全な発育を阻害する
  • 運動能力の低下を招く

など、たくさんの問題を招いてしまうこともあります。ただ、それを自己調整する能力は大人以上に高いのは確かです。

バランスを崩してしまうのは、子供がする行動ではなくて親や学校・習い事を含めた社会が子供にあるべき動きや姿を強制する場合に起こりやすいです。

子供を取り囲む環境を理屈であれこれ決めてしまうことの方がこわいです。

子供のことを誰よりもよく知っているのは親であるとはいえると思います。しかし、親がわかることというのは、子供自身がわかっていることに比べたらほんのわずかです。

子供の『身体の歪み』について考えるときには、その子供自身の感覚・感性を味方につけて判断していくことがもっとも大切でもっとも確実な方法なのです。

「子供のからだをゆがめない個性にあったかばんやランドセルの使い方」を最後までお読みいただきありがとうございます。

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