足裏のたこが痛い!一般的な治療から自分でできるたこ治療について

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たこの処置での問題点

『たこ』になる根本的な原因は、『その部分に繰り返しかかる物理的な圧迫刺激』でした。

この根本的な刺激を取り除かないまま、先ほど紹介したような『対症療法』のみを行ってしまうと

『うまくいけばいいですが、かなり再発してきやすい』

と言えます。

そこで、『たこ』を起こしやすくする足に物理的なストレスがかかりやすくなる原因ついて考えていき、それらを取り除くために自分でできる方法について紹介していきたいと思います。

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扁平足・開帳足

身体の重みが狭い部分にかかり続ける『足』は、その衝撃をそのまま受けていられません。

少しでも、その衝撃を吸収・分散させる必要がありますが、その役割を『足のアーチ(土踏まず)』がばねのように機能することで担っています。

その中で『たこ』がある方は、その衝撃吸収システムである『足のアーチ』がうまく機能できない

  • 扁平足(へんぺいそく)
    山なりになっている土踏まずの部分が平べったくなってなくなってくること。ベタ足になる状態。
  • 開帳足(かいちょうそく)
    アーチには土踏まずの縦アーチ以外に親指側から小指側に向かって横向きの『横アーチ』もあります。
    これが潰れてくると、足の甲のところが平べったくなってきます。

などが起こっている方が多いです。

これらが起こっていると、機能的な足使いができませんので『たこ』はもちろんできてきますが、それ以外に

  • 足底腱膜炎
  • 外反母趾
  • 中足骨頭部痛

などによる足の痛みにも悩まされてしまう方が多くなります。

そのため、

「たこなんか適当に削っといたら痛くないし、ちょっとめんどくさいけどほっときゃいっかな・・」

なんてあまり安易に考えないほうがいいです。

『たこ』は足の負担の指標(バロメーター)みたいなものと思って

「足がかなり負担がかかってるって悲鳴あげてる~なんとかしてやらんと!!」

とそのサインを素早くキャッチして対策される方が、より健康的な身体を作るための心がけとしては大切だと思います。

ヒール習慣、高さが高い

ヒール
「ヒールを履いている方が、足がすらっと長く見えてかわいいよね」

「多少足が疲れようが歩きにくかろうがヒールはやめられない」

っていうのが女性の意見です。

昔にヒールを控えられないかと提案したある中年女性患者さんから

「もう少しの間、女性らしくいたい!おばさんの仲間入りはまだまだしたくない!」

と提案を拒否された記憶があります。

それだけヒールがやめられないのであれば、高さについて考えていただきたいですね。

10cmを超えるヒールを履く人もいますが、

  • 6cmを超えると体重が前のめりになっていきやすく、たこができやすくなる
  • 高いヒールをかっこよく履きこなすのが難しく、高すぎるヒールに慣れていない人は立ち方・歩き方がすごく格好悪くなってしまう
  • 7cmくらいが1番足がきれいに見える高さだと耳にしたことがあります

などの理由から

「ヒールは絶対にダメです!止めてください!」

とまでは言いませんので、
できれば6~7cmくらいまでの高さでおさめていただけないものか
検討していただきたいですね。

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不良姿勢

『不良姿勢は百害あって一利なし』

頭でわかっているようで実はほとんどの方がその重要性の認識が甘いようです。

魅力を台無しにするような不良姿勢なのに、お化粧だけばっちりしている女性を町でみるたびにものすごく残念に思います。

その点、女優やモデルさんは『姿勢』もきっちりトレーニングされていますので、顔だけでなくスタイルや全体の見栄えも、一般の人離れしていくわけですね。

  • 猫背やおなかを突き出す姿勢
    体重が足の前に早く移動してそのまま同じところにとどまりやすいため、足の前側に体重がたくさんかかってしまう
    関節ボキボキお腹
  • 足音が大きい
    足音が大きい人はだいたい姿勢が悪いですし、足にかかる衝撃の大きさにもつながりますので『たこ』ができやすく 他の問題を抱えやすいし、格好悪い・・と、まったくいいことがありません。
    出産後腰痛-足音

この『不良姿勢』で『たこ』までできやすくなるのです。

減量(ダイエット)

細い人なら『たこ』がなくて、太っている人なら『たこ』ができるなんて極端なことは言いませんが、やはり体重が多い人ほど足にかかる衝撃はやや大きくなる傾向にあるということは言えます。

この項目より前に紹介した要因の方が大きいので、減量に関してはそこまで重要ではありませんが、もしご自分が一般の方よりかなり肥えていらっしゃるようであれば他の健康面のことも考えて『減量』を検討されることをおすすめします。

 

 

たこを根本的に解消する荷重改善

できてしまった『たこ』を削ったり、スピール膏を貼ったりする『対症療法』は大切です。

しかし、それだけしていてもなかなか根本的に『たこ』ができる足から卒業することはできません。

そこで、その原因になっている環境をしっかり改善させていくことをお勧めします。

「たかが『たこ』のためにそこまでするのしんどいな・・」

と思われるかもしれません。

しかし、姿勢などから足の環境を良くするということは

  • 姿勢が良くなりスタイルが良くなる
  • 太りにくく健康的な体つきになれる
  • 身体の問題が起こりにくい
  • スポーツなどの運動能力が高くなる

など、いいこと尽くしです。

今回は、『たこ』改善をきっかけに

『健康的で機能的で魅力的なからだづくり』

をしちゃったらいかがかという提案をさせていただければと思います。

きっちり変えていくことが『たこ』対策としても根本解決につながるアプローチですし、全体的な身体のことを考えると非常に大切なことです。

では、順番にご自身ができる『たこ』解消につながる方法を紹介していきましょう!

背筋を伸ばす

「姿勢が悪いから背筋を伸ばしなさい!」

というのは、非常に当たり前過ぎることのように聞こえるかもしれません。

我々は立った瞬間に重力によって下に身体が押しつぶされる力をずっとかけ続けられています。

その重力に身を任せて押しつぶされてしまうと、足が床に着くときの衝撃が大きくなってしまいます。

それを簡単に確認するには

  • 猫背、腰抜けなどの不良姿勢があるか?
    重力におしつぶされていった結果、頭が前に出たり、背中が丸くなったり、おなかが前に出たりしていきます。これらの程度が強いということはかなり重力に負けてしまっている可能性が高いです。
    関節ボキボキお腹
  • 足音が大きい
    歩くたびに「ベタッベタッ!」と音が鳴る人は重力に負けてしまっている可能性が高いです。
    出産後腰痛-足音

などがあります。

逆に、背筋を天井に向かって伸ばしていくとこれらが改善されていきます。

改善がわかりやすい人ほど、普段は重力に負けてしまっていて足に必要以上の衝撃を与えている可能性があります。

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おなかを凹ませる、少し頭を後ろに引く

『背筋を伸ばす』をするだけで、ここから紹介することも改善されていきますが、より改善を高めるためにポイントで意識した方が良いところを紹介していきます。

お腹を前に突き出すようにしてしまいがちな方が非常に多いです。

足裏たこ-お腹
それを、より意識的に修正するためにおなかを後ろに引っ込めていきます。

お腹をしっかり凹める他のやり方も知りたい!と思われた方はこちらをご覧ください 

お腹を凹ませるドローインはダイエットや腰痛改善に効果絶大!

そして、日常生活では誰でも頭が前に出やすいです。

このことにより体重が足の前側にかかりやすくなりますので、

足裏たこ-前体重
頭をほんの1cm後ろに引くようにしてみましょう!

足裏たこ-姿勢

頭が前に出てしまうことについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください

頭が前に出る悪い姿勢を根本から正しく直すには顎を引いてはダメ!

壁に身体をくっつけて立つという方法は、自然に立つバランスとまったく一緒になるわけではありませんが、

『前に出ちゃいけない部分を引っ込める練習がしやすい』

というメリットがありますので是非行ってみてください。

目標回数 1分×3回

ショートフットエクササイズ

「扁平足や開帳足になっている気がするけど、足は何もしなくていいの?」

という質問が出てきそうですね。

これに関しては、

「正しい姿勢づくりをすることの方が先決です。うまく姿勢が作られていけばある程度の扁平足や開帳足は自然に解消されますし、逆に不良姿勢のまま足のエクササイズだけやっていてもなかなか効果が出ません」

そのため、順番としては最後にまだまだやれる気力があって、できることは全部したいと思われる方はやってみましょう!

  1. まっすぐ立った状態から足の指で床をぎゅーっと押してみましょう!(足趾圧迫運動)
    これだけでも効果はあります。
    関節ボキボキショートフットエクササイズ1
  2. 足指を床に押し込んだまま足指を踵の方に引き寄せるようにして『足底アーチ』をあげます。
    ショートフットエクササイズ2

このとき、足趾を曲げてしまってはいけません。

目標回数 20回×2~3セット

 

おわりに

友人にこの記事を書きながら内容を話していたら

「『たこ』と姿勢がまさか関係するなんて思ってなかった!もちろん、姿勢が悪いのはダメって思っていたけどそんなところにまで影響が出るなんて・・」

と驚いていました。

さすがに関係の薄そうな『たこ』と『姿勢』ですが、かかっている体重に偏りが出たりしている結果として出ているものですから関係は大ありなんです。

もちろん、いきなりちょっと気を付けたからといって魔法のように『たこ』がなくなるかと言えばそんなことはありません。

しかし、姿勢が改善されていくにしたがって得られるたくさんの恩恵を感じている間に

「あれっ!?そういえば最近『たこ』を削る回数減ってきたなあ」

「『たこ』がどんどん厚みが薄くなってきてる~」

という状態に気づいていただけます。

「痛くて痛くてたまらない!」

っていう状態の方が少ないものだからこそ、コツコツと時間をかけてでも根本的な解消方法を実践できる精神的・時間的余裕があると思いますので取り組んでみられることをお勧めします。

また、たこができる人に多い痛みが伴うものは『中足骨頭痛』になっている可能性もあります。
これはセットと言ってもいいくらい原因も一緒なので、もし痛みも気になる方はこちらもあわせてお読みください。

歩いたり体重をかけると足裏の前側が痛くなるのは『中足骨頭痛』かも?原因や解消法は

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