お尻から太ももが痛いしびれる『坐骨神経痛』の症状や原因・治療とは

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坐骨神経痛の診断

病院で『坐骨神経痛』ともし言われるには、

  • 他の病名のどれもにも該当する検査結果がない
    (=画像検査で問題がない)
  • 坐骨神経の領域に症状がある

という場合が多いです。

そのため、画像検査では

  1. レントゲン(X線)
    主に、腰まわりの骨・関節に『変形』『ズレ』などの問題が起きていないかどうかを確認することができますが直接坐骨神経をみることはできません。
  2. MRI
    主に、腰まわりの軟骨・神経などに問題がないかどうかを確認することができます。
    これによって診断されやすいのは主に、
    ・腰椎椎間板ヘルニア
    ・腰部脊柱管狭窄症
    など

を行います。これによって、原因がわかりましたらその『病名』がつけられますが、これらの検査でも

  • 大きな問題が見つからない
  • 障害は見られたけど、症状の内容と一致しない

などの場合に坐骨神経痛と診断される可能性が高くなります。

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坐骨神経痛の検査

坐骨神経痛では、他の疾患に当てはまらないかをきっちり確認する 『鑑別診断』 が重要になります。

今回は、その中でも自分でできて『坐骨神経痛』に関連しやすいものを紹介します。

1、SLR(straight leg raising test)

『坐骨神経』に引き延ばす力を加えることでストレスをかけます。問題があれば『ビリビリ』っと電気が走ります。

  1. 仰向けに寝ます
  2. 膝を伸ばした状態のまま片足を挙げていきます。SLR
  3. 70°程度まで挙げる間に足先までの電気が走ったら(放散痛)陽性とします。

ただし、「太ももや膝の裏の筋肉が突っ張って痛い」のは、筋肉のストレッチされる痛みなので別物と考えてください。

2、FAIR肢位

こちらは、 『梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)』 を診る検査方法になります。

おしりの『梨状筋』のところを『坐骨神経』が通りぬけてくるとき挟み込まれて『神経痛』が出るものを 『梨状筋症候群』 と呼びます。

『坐骨神経痛』と同じ症状が出ますので、こちらも検査しておくことは大切です。

  1. 横向けで寝ます
  2. 上になった足を前に下す膝を床に近づけますFAIR
  3. この体勢をしていると、しびれが出てくると陽性とします。

3、バレックス(Valleix)圧痛点

  1. うつぶせか横向けに寝ます。
  2. お尻のえくぼのできるところあたりを指でギューッっと押します。坐骨神経痛圧痛点3
    坐骨神経痛圧痛点4うつぶせであれば・・・
    坐骨神経痛圧痛点1
    坐骨神経痛圧痛点2
  3. 足に向かって電気が走るような痛み(放散痛)がでた場合は陽性。

このあたりを押さえると

「ここすっごい痛いわぁ~、なんか効いてる気する~」

と『坐骨神経痛』の方はよくおっしゃいますが放散痛とはまた別と考えてください。

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坐骨神経痛の治療

『坐骨神経痛』に関しては一般的に『手術療法』を選択されることはなく保存療法で経過をみていくことになります。

では、その『保存療法』について順番にみていきましょう!

1、薬物療法 ・鎮痛剤

1番悩みの中心となっている『痛み』を治めることが大切で痛いままだと、脳は『痛み』に敏感になって

  • 『痛み』がより頑固になってしまったり
  • 『痛み』を感じやすくなってしまったり

してしまいます。

そうならないように、『痛み』を抑えるために『痛み止め(鎮痛薬)』を服用します。

その『痛み止め』にはいくつか種類があり、特徴に応じて使い分けがされます。

  • 非ステロイド抗炎症剤(NSAID)
    一般的な『痛み止め』で市販薬のロキソニンなどがこれに当てはまります。
    内臓への負担が強く、長い期間飲み続けると
    ・胃が荒れたり
    ・足がむくんできたり
    するという欠点があり、特に年配の方には簡単な気持ちで長期的に飲み続けないようにする配慮が必要です。
  • 神経障害性疼痛治療剤
    神経が障害されていることによる『痛み』に対して効果が出やすい薬剤です。
    よく効きますが副作用が辛くて耐えられないという場合もあります。
    こちらは、『市販薬』ではありませんので、病院で医師の処方に基づいて薬が身体にあうかをみながら飲んでいくことになります。
  • オピオイド受容体刺激薬
    『痛み』が強く、上の薬剤があまり効かないときに使われますが、こちらも『神経障害性疼痛治療剤』と同様の副作用の心配があります。

2、注射(神経ブロック)

痛み止めやステロイドを注射して、痛みや炎症を抑えます。

「痛みどめ打ってもそのとき楽になるだけなんじゃ・・」

と思われる方もいらっしゃると思いますが、 痛みを一時的にでも抑えることは症状に苦しんでおられる方にとっては必要としていることもあります。

中にはその一時的な薬剤の効果のはずがその注射を機に痛みが楽になる方もいらっしゃいます。

3、固定療法

『坐骨神経』のもとをたどれば、腰骨(腰椎)に行き着きます。

『坐骨神経痛』の方は、

  • 『腰痛』があることが多いこと
  • 根本部分の不安定性などがある

場合もありますので直接的ではありませんが、『腰痛』がある場合には 『コルセット(腰部固定帯)』 を装着することで坐骨神経痛に伴う腰痛の軽減をはかります。

『コルセット(腰部固定帯)』の種類や着け方などを詳しく知りたいと思われた方はこちらをご覧ください。

コルセットや腰痛・骨盤ベルトの効果や種類・違いを知って正しく選ぶ!

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3、物理療法

  • 電気治療
    痛みを和らげる目的で、痛みのあるところを中心に低周波などを流します。
  • 極超短波治療(マイクロ波)
    電子レンジと同じようなもので、身体の奥から患部を温める温熱療法です。
    他の治療機器がかわって出てきていることもあって世界的にはあまり使用されなくなってきているようです。
  • 牽引治療
    身体の下半身を固定して脇から上半身を引っ張り上げることで腰骨を引きのばすものです。
    腰痛の治療に用いられます。

4、手技療法

  • マッサージ
    筋肉の緊張をほぐすことで得られる腰痛の軽減効果を目的とします。
  • ストレッチ
    硬くなった筋肉を伸ばすことで、筋肉の柔軟性・血流の改善を目的とします。腰痛ストレッチ2
  • モビリゼーション(マニピュレーション)
    動きが悪くなっている関節の正常な関節運動を取り戻すことを目的とします。
  • 鍼灸治療
    『坐骨神経痛』に対しては、西洋医学でもはっきりと原因が断定できていませんので、比較的『鍼灸治療』は治療の選択肢として選ばれるケースが多いです。

5、運動療法

『坐骨神経痛』の方は、変にストレッチをしたりすると 「ビリビリッ!」 と『放散痛』が出て余計に調子が悪くなったりします。

運動をしていただくことは非常に大切ですが、症状の悪化がないように細心の注意をもって行っていく必要があります。

 

 

おわりに

『坐骨神経痛』は、西洋医学において

「はっきりとした原因が特定されていないけど、症状は確かにあるよね・・」

って時につけられる名称のことが多く、対処がフワフワしたものになりがちです。

個人的な解釈としては、『病態がフワフワしているからこそ、基本的なことからコツコツ対処』していくことが確実な治療になるのではないかと思います。

まずは、根本となる『腰』まわりをしっかりケアしていくことが何よりも大切で確実なのではないでしょうか。

『坐骨神経痛』を含めた腰を全般的にケアする方法をこちらで紹介しております。
実践していただくことで、症状が改善する方はたくさんいらっしゃいますので是非できるものから実践してみていただければと思います。

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「お尻から太ももが痛いしびれる『坐骨神経痛』の症状や原因・治療とは」を最後までお読みいただきありがとうございます。


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2 Responses to “お尻から太ももが痛いしびれる『坐骨神経痛』の症状や原因・治療とは”

  1. 高橋克典 より:

    この病院は何処にあるのでしょうか

    • tomokazu より:

      当サイトをごらんいただきありがとうございます。

      ご質問の意図がわかりかねますが、もし当サイト管理者がしている施設についてのお問い合わせであれば現在診療は行っておりません。
      そして、本記事では一般的な整形外科ではおおよそどこでもされているはずなので、お近くの整形外科を受診されてはいかがでしょうか?

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