肩こりの原因になるカバンのかけ方!自分にあったかけ方を選ぼう

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かばんのかけ方アイキャッチ『リュック』
『ショルダーバッグ』
『トートバッグ』
など、いろいろな種類のかばんをお持ちだと思います。

そのたくさんあるバッグの中からどれを使うかを決めるとき

「このかけ方が自分の身体にとってはいい」

とか

「このかけ方は自分の身体にはあっていないな。」

なんて考えて選ぶことはなかなかないと思います。

それよりは、その日の

  • かばんに入れたい荷物の量
  • 服装の兼ね合い
  • 気に入っているかばんがどれか

など、ファッション性や利便性を考えて選ばれているのが普通だと思います。

だからといってまったく身体のことを考えていないというわけではなくて

「このかばんのかけ方って左右偏っている気がするけど続けていて大丈夫なのかな?」

「このかばんのかけ方が、からだの歪みや肩こり腰痛などの原因になっているんじゃ・・?」

など思うこともたまにはあると思います。

ただ、そんな心配が頭をよぎっても、実際にそれを確かめる方法や対応の仕方がわからないから、結局『利便性』や『デザイン』を優先して無意識にかけ続けていませんか?

そこで今回は、

  • かばんのかけ方の特徴を知っていただくことと
  • 自分にあったかばんのかけ方をチェックする方法

をご紹介していきたいと思います。

 

かばんのかけ方

かばんのかけ方・持ち方は、

  • リュックを両肩にかけたり
  • 手さげバッグを片手で持ったり
  • ヒップバッグ(ウエストバッグ)を腰につけたり

あれこれ種類はたくさんあります。
これらかばんのかけ方・持ち方を大きく分けてみると

  1. 両肩がけ
    かばん2
  2. 肩がけ(片側がけ)
    かばん3
  3. たすきがけ(斜めがけ)
    かばん6

の3種類に分けることができます。

これらの特徴を順番にみていきましょう!

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1、両肩がけ

リュックサックを背負うときに主にするかけかたです。かばん2
かばん1
赤ちゃんの抱っこひも(両肩がけタイプ)
などもあります。

リュックが選ばれる理由で多いのは、

  1. 背中に背負うため、荷物が多少重くても辛くない
  2. 両手が自由に使える
  3. 身体の歪みが生じにくい

などが挙げられます。

ここでまず注目しておきたいのは、
「リュックを選ぶことがからだの歪み対策になる」
という理由です。

「片側でかばんをかけていると身体にかかる負担が左右偏ってしまってしまう。
それは嫌だからなるべくリュックを使うようにしている」

という話を、からだの歪みを気にする方からよく聞きます。

リュックは本当に身体の歪み対策になるのでしょうか?
そのあたりについては、後ほど解説していきます。

2、肩がけ(片側がけ)

2つ目のかけ方としては、

  • ショルダーバッグ
  • トートバッグ

などがあり、一般的によくされるかばんのかけ方ではないでしょうか?かばん3
かばん4

今回、手提げバッグや紙袋などを持つというのも片側に荷物が偏る持ち方ということで一緒とみなしてこの肩がけの中に入れておきます。

特に肩がけバッグを選ぶ理由としては、

  1. リュックほどのたくさんの荷物を容れる必要がない
  2. 荷物の出し入れをスムースにしたい
  3. 服装上、リュックなどが合わない

などが挙げられます。

いろいろな服装に合わせやすく、荷物も手頃な重さまで持てることから利便性が高く、一番選ばれるかけ方でしょう。

3、たすきがけ(斜めがけ)

3つ目のかけ方としては

  • ショルダーバッグ
  • ボディバッグ
  • メッセンジャーバッグ
  • 抱っこひも(スリング)

など、紐を身体に斜めがけして荷物と反対側の肩にかけます。かばん6
かばん5
かばん7

特にたすきがけを選ぶ理由として、
『服装上の理由以外は、荷物の容量や出し入れなどもだいたいリュックと肩がけの中間の利便性』
と考えていいのではないでしょうか?

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かばんのかけ方によってかかる負担

それぞれのかばんのかけ方を考えるときに、
『かけ方によって身体に負担のかかる場所』
が変わることは非常に重要なポイントになってきます。

これらを個々にみていきます。

  1. 両肩がけ
    背中に背負う場合には、両肩に負担がかかりやすく、肩こり・首こりが生じやすくなります。
    抱っこひもなどお腹側で背負う場合には、両肩にも負担はかかりますが、腰にかかる負担が強く、腰痛が生じやすくなります。
  2. 肩がけ(片側がけ)
    肩がけした側の肩こり・首こりを含めかけた側に偏って負担がかかり、こりや痛みなどの症状が生じやすくなります。
  3. たすきがけ(斜めがけ)
    紐がかかっている側の肩こり・首こりが生じやすい。

ここまでで、まず自分が肩こりがかかる側にはかけないようにすることは必要になりますね。

ここまでで、基本的なかばんの種類やかけ方の特徴などは確認できました。

では、本題の
「自分にあったかばんのかけ方ってどれなの?」

について は後半でみていきましょう。

 

自分の身体にあったかばんを選ぶポイント

全体的に共通したポイント まずは、
『かけ心地がよいかばんのかけ方』
を選ぶことです。

身体は、かばんを持っていないときから常に左右の体重のかかり方のバランスを図っています。

そこに、かばんを持つとそのかばんの重りが加わった状態で身体は全体バランスをもう1度確認します。

バランスがうまくとれている状態では、

  • 「しっくりくる」
  • 「かけ心地がいい」
  • 「かけている感じがあまりしない」

など身体になじんでいるような感覚がします。
これが、身体がかばん込みでバランスをみたときの正解になります。

逆に、バランスがうまくとれていない状態では、

  • 「荷物が重く感じる」
  • 「しっくりこない」
  • 「かけ心地が悪い」

などの不快感がします。
バランスがうまくとれきれていないため、身体はもっとバランスをとれる方向を知らせようと不快な感覚や違和感を伝えてきます。

このことを考えると、全体的なバランスがとれているかばんのかけ方は

『かけ心地が良い、安定感がある、と感じるかけ方を選ぶ』

というのが、大原則になります。

「なんとなくイメージではわかるけど、まだ実感としてわからない・・」

と思われているかもしれませんので、一例をみていきましょう。

荷物の重りバランスによるかけ方

よくある例を紹介しますと、かばんお種類によって

  • 肩がけ(片側がけ)
  • たすきがけ(斜めがけ)

にもできるショルダーバッグをかける場合があります。

このとき、
「自分がかけやすいかけ方はどれですか?」
と調べていただくと、下のような2つの組み合わせのかけ方が心地よいとおっしゃることが多いです。かばん8

これは、かかっている肩に注目してみると左右が逆になっていて共通点が見えません。

しかし、かばんをただの『重り』でその重みのバランスをとっているとみてみますと、この方は
『右に重りをかける方がまだバランスがとれる』
と身体が一貫して言っているととれるわかりやすいケースです。

「重りが左右どちらにかかるのが身体にとってバランスがとれるかという評価基準に基づいて身体は決めている」
のです。

これがわかれば、

「荷物はおおよそ右側に来るように持つのが正解だろう」

と推測して他の荷物を持つときなどにも応用することも可能になってきます。

かけている肩自体に『肩こり・首こり』などの問題がある人でなければ

『かけている肩ではなく荷物が来る方向(荷物の重り)が重要』

なのです。

 

肩こりの人が負担を減らすためにどうかばんを選べばいいのか?

『肩こり・首こり』が気になる方は、
先ほどの重さを基準に左右どちらにかばんをかけるか決めるとは限りません。

かばんの紐の部分が肩に負担としてのしかかるため、
『その症状がある側になるべく紐がかからないかけ方を選ぶ』
ようにするため、さきほどのようにはいかないことがあります。

右肩に肩こりが特に強い方であれば、かけ方の候補は下の通りになります。かばん9
かばん10

 

かばん11
右肩に紐がかかっていない最初の2パターンは、〇となります。
ここで、リュックが△になった理由は、多少なりとも右肩に重りがかかってしまうためです。

この方が

  • 右肩は肩こりがあるからカバンを右肩にかけたくない
  • 重りの左右バランスでは右側に重りがくる方が良い

場合であれば、 紐は左にかかりながら、荷物が右にくるものを選びますので
『左からのたすきがけ』
がこの方の正解になります。

かばん12jpg

出産後の赤ちゃんなどを抱えているお母さんの場合は、身体の前で赤ちゃんを抱っこすることが多い為、腰痛にならないように注意が必要となります。

 

おわりに

今回は、
『身体のバランスをうまくとるためにどのようにかばんをかけるのがいいか』
について紹介してきました。

例で紹介したのはよくいらっしゃるケースではありますが、どれも当てはまらないという方も当然出てこられると思います。

そのときには大原則の

『自分がかけやすい、安定感がある』

と感じる側でかけておくのが正解です。
ここを外さなければそうそうおかしいことにはなりません。

逆に、頭で考えすぎて、左右を交互にかけたり、

「いつもと反対側にかけることでバランスをとるほうがいいんだ」

と理屈だけで身体がせっかく教えてくれている信号を無視してしまうことの方が大きな問題を生む可能性があります。

みなさんにとって1番バランスがとれるかけ方は何なのか?
自分の身体の声に耳を傾けながらじっくり探してみられるとよい発見がいろいろあると思います。

参考図書

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